自治体の「プレミアム付商品券」の経済効果の考察

こんばんわ。

小食だけどビールは沢山飲める中西です。

本日は、五島市の「プレミアム付商品券」の経済効果の考察です。

詳細はこちら。

http://www.ktn.co.jp/news/20200407005/

私は以前から、

五島市は緊急経済対策を実施すべし!

と主張してきました。

https://nakanishidaisuke.com/2020/03/17/emergency-plan/

今回の対応は、そうした流れを受けてのモノだと思います。

その経緯を紹介すると

  1. 五島市は観光業を推進する中で、「外貨を稼ぐ」国境離島の補助金制度も活用し、事業者も増えてきた。
  2. そうした最中、コロナショックで観光関連の産業が大打撃を被る。
  3. そのため、補填策が必要。

という流れでした。

当初は私も、この「プレミアム付商品券」を好意的に捉えてましたが、果たして本当に、意味のある対策となるでしょうか?

本日はその点について、考えてみたいと思います。

先に結論を申し上げると、

経済的には大した穴埋めにはならないけど、

市民の間で連帯意識を高めるためには有効

というのが私の意見です。

「島外向け事業者」への損失補填

コロナショックへの影響は、売上を島外に頼っている事業者ほど、リスクが高くなります。

私もSUP事業を「島外向け」の値段で設定していますが、この事業は絶賛大打撃を受けています。

現時点で、GWの予約は0です。

(去年はGWだけで13万円近くの売上でした)

そうした事からも分かるように、観光関連事業の損失は甚大です。

もちろん、コロナショックによる「外出自粛」により、五島での「島内消費」も、間違いなく影響を受けています。

しかし、相対的にみれば「地元向けの飲食店」は、そこまで手痛いダメージを受けていない印象です。全体としてみれば、

  • 島外向け:ハイリスク、ハイリターン
  • 島民向け:ローリスク、ローリターン

という事です。島外向けの事業者ほど、深刻な問題に直面しています。

そうした中で、今回のプレミアム付商品券は、「島外向け」事業者に対する救済策のように感じます。

しかしながら、多くの島民のコロナショックに対する心象は

  • 相対的に収入が減り、財布の紐が固くなった
  • マスク需要が増し、島外者への警戒心が増した

という感じです。

そうした中での「プレミアム付商品券」は、

そんな事より、安心材料(マスクや現金)が欲しい

というのが実情だと感じます。

そもそも、人がお金を使うのは、安心感があるときです。

しかし現在は、外を出歩く事でさえ、マスクは欠かせません。

そうした状況の中、あえて人が集まる飲食店やホテルでお金を使う心理になるかどうか、極めて疑問です。

経済的な事情、そして社会不安を背景に、

商品券の「利用率」は低い水準に留まる

と予想されます。

万が一、島民の消費が喚起されたとしても、五島市の所得水準から考えれば、「島外向け」事業者への「損失補填」として、「島民消費」が機能するとは考えられません。

https://john-no-seikatsu.jp/2017/08/08/island-salary/

一言で言えば、経済的にみた時の「プレミアム付商品券」は、「焼け石に水」の対策だと考えられます。

島民の連帯意識の情勢

しかし、経済的な価値よりも注目すべきは、「人と人との繋がり」です。

分かりやすく言えば、

心配だから、お店にお金を落としに来たよ

という、「お客さん側」からの思いやりです。

普段から、お客さんに良いサービスをしているお店ほど、この

島民からの支援的な来客

を受ける確率が高いと思います。

今回のプレミアム付商品券は、そうした「思いやりの心」が発露されるきっかけとしては、有効に機能する可能性があります。

しかし一方で、普段から島民を無視して、島外の人だけを優遇するようなお店では、そうした支援を受けられない可能性が高いです。

まとめ

コロナショックはある意味で、

どれだけ地元を大事にしてきたかお店か??

が試される試金石です。

地元消費の喚起を目的とした「プレミアム付商品券」は、それを可視化するための制度として、残酷なツールなのかもしれません。

本当に地域の住民が助けたいお店であれば、そのお店にとってこの商品券は、助け舟となります。

逆に言えば、このショックによって経営が立ち行かなくなるお店は、

「地元住民にとっては、なくても困らないお店」

と言えるのかもしれません。

売上とか従業員とか、資本金とか、そういった事は関係ありません。

この「プレミアム付商品券」は、いわば地域住民からそのお店に対する、

クラウドファンディングのリターン

のようなモノです。本当に地元から愛され、地元に必要とされるお店は、今回のコロナショックでも、何とか生き残るでしょう。

私個人としては、「地元経済の力学」を知るために、この「商品券」の利用実績に非常に注目しています。

 

もちろん、地元に沢山お金を使います(*^-^*)

少人数でもOKですので、一緒に飲みに行く仲間も募集してます♪♪