田舎に不満がある人は田舎にいない

  • 2019年1月29日
  • 2019年1月30日
  • 心理学

お宅訪問

ここ数日、五島のお宅訪問をして薄々感じていること。

それは、

五島に不満がある人は、五島にいない。

という事です。

え、当たり前だって?

言われてみればそうですが、私はその認識が足りなかったです。

単純に考えて、

  • 五島は不便だ!
  • 五島は田舎だ!
  • 五島は●●だ!

と愚痴をいう人は、あまねく島から出ていきます。

逆に言うと、今五島に住んでいる人は、

不便さや田舎さを理解しながらも、

何とか折り合いをつけて住んでいる人です。

 

 

何が言いたいのかというと、

政治的な意思決定を担う有権者の

不満のボルテージが高くない

という事です。

逆に、「仕事がないから」という理由で、

島の変革を期待しながらも島の外に出てしまった人たちは、

五島市の有権者ではないのです。

そこから導かれる結論は、

「現状を変えよう」とする有権者の率は低い

という事だと思います。

なぜなら、

  • 現状に不満がある人:島外で生活
  • 現状に不満がない人:島内で生活

という構図になっているからです。

これは五島に限らず、

人口減少になっている全国の田舎でも同様だと思います。

地方創生という号令

それと同じような事が、「地方創生」にも言えると思います。

国は「地方こそ、成長の主役」とか言ってますが、田舎は完全に

空耳アワー

です。

人口の流出と集落の衰退が進むにつれて、

もうどうしようもないよね。

っていう諦めが、

空き家に侵食する蔓のように染み付いている感じです。

若者が票を得るには?

田舎の有権者のムードとしては、

フランス革命のような過激な変革は望まれません。

なぜなら、田舎に住む有権者の多くは、

その地域の中でくすぶる「不満」と、

上手く折り合いをつけて生活をしているからです。

そうした「変化を必要としない」空気感が漂う地方の中で、

どうやって若い人が有権者の票を得るか?

というテーマについて、

現状を変更する「改革」というキーワードは、

あまり有権者の心に響かない気がした今日この頃です。

中身の良く分からない「改革」を掲げるのではなく、

「とりあえず頑張ります」

と言った方が、有権者のハートを掴める気がします。

 

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