猫との共生問題|五島市福江島で起きている問題

長崎県五島市の福江島では、商店街などで見られる飼い主のいない猫をめぐり、糞尿被害や衛生面の問題が町内会長会議で取り上げられました。

猫は地域にとって身近な存在である一方、適切な管理が行われなければ、生活環境への影響や住民間のトラブルにつながります。特に商店街のように人通りが多い場所では、においや衛生面の問題が深刻になりやすいのが実情です。

商店街での猫の糞尿被害

中央町第三町内会からは、「商店街内の猫の糞尿被害対策をしてほしい」との意見が出されました。

特定の場所に野良猫が集まっていること、エサやり禁止などの注意喚起や忌避剤の配布をしてほしいこと、雨上がりなどは特ににおいが強く不衛生であることが指摘されています。

福江島の商店街は、地域住民だけでなく観光客も訪れる場所です。そのため、猫の糞尿被害は、地域の生活環境だけでなく、まちの印象にも影響する問題といえます。

五島市と保健所の役割

五島市生活環境課は、放置猫の対策について、五島保健所が所管しており、長崎県動物の愛護及び管理に関する条例に基づく対応を行っていると説明しました。市は、それに協力する立場で対策に取り組んでいます。

五島保健所では、飼い主のいない猫に餌やりを行う人に対して、正しい飼養管理を指導し、周辺住民の生活環境に配慮した管理を促す「地域猫活動」に取り組んでいます。

また、不妊手術車、いわゆるスペイカーによる地域巡回活動や、地域猫活動への指導なども行われています。

忌避剤の配布予定はなし

商店街における猫の糞尿被害対策について、五島市が五島保健所に確認したところ、昨年度に数件の指導を行っているものの、改善が見られていないとのことでした。

また、忌避剤の配布については、保健所としても予定はなく、市としても配布を行う予定はないと回答しています。

無責任な餌やりをどう防ぐか

五島市は、餌やりを行う住民が、不妊・去勢が適切に行われた猫の汚物処理をきちんと行うなど、地域猫活動に協力することが重要だとしています。

また、無責任な餌やりは条例違反であることなどを、広報周知によって市民に理解してもらい、県の取組に協力しながら対策を進めていく考えです。

猫との共生は、「猫を排除する」ことでも、「無条件に放置する」ことでもありません。地域住民、餌やりをする人、行政、保健所が役割を分担し、糞尿被害を減らしながら、命を適切に管理する仕組みが求められています。