海ごみ問題|五島市福江島で起きている問題

長崎県五島市は、美しい海に囲まれた離島のまちです。特に福江島は観光地としても知られ、高浜海岸や大瀬崎など、海の景観は大きな魅力の一つです。

しかし、その一方で、海岸に流れ着く「海ごみ」は地域にとって大きな課題となっています。町内会長会議では、海ごみ回収の方法や市からの情報提供について、町内会から意見が出されました。

年度当初に海ごみ回収の文書を配布してほしい

戸岐向町内会からは、海ごみの市の取り組みについて、毎年、年度の最初に文書で町内会へ配布してほしいとの要望が出されました。

同町内会によると、令和5年の市長懇談会で海のごみについて提案した際、環境課の職員が現地を確認し、他地区では業者が予算内でごみの状況を見に来て、溜まったら収集する仕組みになっているとの説明があったそうです。

その後、戸岐向も収集地区に入れるとの話があり、その年度は収集されました。しかし、現在は収集されておらず、ルールや方法が変わったのかもしれないが、そのような通達は受けていないとしています。

海岸沿いの町内会には情報共有が必要

戸岐向町内会は、ごみ収集の方法が変わるのであれば、少なくとも海岸沿いにある町内会には通達すべきだと指摘しています。

また、町内会長は毎年同じ人とは限らず、高齢化によって記憶が不確かになることもあるため、ごみカレンダーのように、年度の最初に必ず、どのような取り組みや方法で海ごみ回収を行うのか、全町内会長宛てに文書を出してほしいとの提案がありました。

さらに、海に接していない町内会にも市の取り組みを知ってもらう意味があるとして、少なくとも海岸沿いの町内会には必ず配布し、その中には「海の日の清掃」に関するごみ収集についても入れてほしいと求めています。

五島市の海ごみ回収の仕組み

五島市生活環境課は、年度当初時点では詳細な回収場所などを提示できないため、年度当初に町内会長宛ての文書を発送することはできないと回答しました。

その代わり、各地区の海ごみ回収の概要や予定が分かり次第、広報誌などを通じて知らせることで対応したいとしています。

五島市の海ごみ対策事業は、一部地域を除き、民間事業者への委託による回収・搬送を実施しています。この取扱いは令和5年度以前から現在まで変わっていないとのことです。

すべての海ごみを回収することは難しい

海ごみ対策事業は、国や県の補助金を活用して行われています。しかし、予算に限りがあるため、市内の海岸に漂着しているすべてのごみを回収することはできません。

そのため、海ごみの回収場所は、市と回収受託事業者が現地調査を行い、ごみの漂着が多い場所や観光スポットなど、比較的人目につきやすい場所を中心に決定しています。

ボランティア活動への支援

五島市では、海ごみ回収事業のほか、個人や団体によるボランティア活動も活発に行われています。市は、こうした活動に対して、ごみ袋や軍手の支給、収集した海ごみの回収作業などを支援しています。

町内会活動として海ごみ回収を行う場合には、市に声をかけてほしいとの回答もありました。

海ごみ問題は、五島市の自然環境、観光、地域の暮らしに直結する課題です。回収体制の整備だけでなく、町内会への情報共有、ボランティア支援、市民への広報を組み合わせた継続的な取り組みが求められています。