8月20日に公開された「令和3年度 福江地区町内会長との市長懇談会」の資料の紹介です。
https://www.city.goto.nagasaki.jp/s020/010/100/010/teigenn.pdf
福江の各地区から様々な要望や提案が挙げられています。
こうした1つ1つの課題に対する方向性を示す事も大切ですが、
全体の要望の内容を分類すると、以下の通りになると考えられます。
人手不足に起因する陳情
- 町内会組織の在り方について
- 町内会の未加入者への周知
- 民生員の不足
端的に言うと、高齢化と人口減少により、町内会の存続が危ぶまれている状態です。
こちらも敬老会と同じ発想で、あり方を抜本的に見直すタイミングに来ていると感じます。
若い世帯からみても、正直既存の町内会に加入するメリットを感じづらいとも思います。
今まで通り続ける
以外の選択肢がない事が一つの問題であると感じられますので、
一旦市が引き取り、改善を加えて存続させる
というあり方を目指すべきだと感じます。
なり手不足が叫ばれる民生委員に関しても、現在の在り方・関係者を増やすための在り方を再度見直すタイミングではないでしょうか。
インフラの整備・更新に関する要望
- 防災無線
- 公共用道路、道路補修工事、道路補修
- 空き家対策
多くは老朽化が原因となり、対策が求められています。
特に防災無線は、昔から「聞こえづらい」という要望が多かったですが、未だに改善されていない状態です。
- 屋外での放送が鳴る(ピンポンパンポン)
- 「何だろう?」と思って聞き耳を立てる
- 風や雨の音で聞こえない
の繰り返しであり、かえってストレスになります。代替の手段として、現在では
- スマートフォンの防災アプリ
- 電話応答サービス(75-0890)
- テレビやラジオ、ホームページなどの媒体
の周知を図っていますが、特に高齢者には認知度が低い状態だと感じます。
そのため、屋外放送そのものを止め、高齢者が希望するのであれば、個別受信機を設置する方法も検討すべきだと感じます。
生活衛生に関する相談
- ゴミの不法投棄
- 船舶の違法係留
- 自動車の放置
等が該当します。行政側の回答としては
空き缶・ペットボトル・マスク等のポイ捨てを含めたゴミの不法投棄につきましては、
広報紙等を通して周知し、パトロールや看板の設置等の対策を行っていますが、なかなか減らないのが現状
です。これは単純に人手不足の問題というよりも、空き家の問題と同じで、捨てる人からすると
不法に捨てる方が安上がり
となる事が原因です。
それだけでなく、国境離島の五島には毎年多くの海ごみが漂着します。
罰則の強化や見回り隊の増強という対応ではなく、ゴミの問題を根本的に解決するための仕組みづくりに予算を割くべきでしょう。
環境問題は若い世代を中心にした官民合同の特別チームを発足させ、
全世代を巻き込みながら改善に向けた活動を行っていくことが必要です。