ゴミ出し問題|五島市福江島で起きている問題

長崎県五島市の中心部がある福江島では、町内会が管理するごみボックスをめぐり、地域住民以外によるごみ出しや、収集されずに残るごみの問題が町内会長会議で取り上げられました。

五島市のような離島地域では、人口減少や高齢化が進む一方で、地域の生活環境を守る役割を町内会が大きく担っています。その中でも、ごみ出しのルール違反は、住民同士の信頼関係や地域の美観に直結する身近で深刻な課題です。

町内会以外の人によるごみの持ち込み

紺屋町町内会からは、「ゴミボックスに町内会以外の者が投げ込むので防止策を考えてほしい」との意見が出されました。町内会の班長からも、地区外の人によるごみの持ち込みに困っているとの声が寄せられています。

これに対し、五島市生活環境課は、地区住民以外からのごみ出しについて、これまでも町内会長などから要望があり、注意喚起用の看板を作成してごみボックスに掲示する対応を行っていると説明しました。

また、ごみボックスは、利用する地区住民の要望をもとに町内会長が設置を届け出る仕組みであり、世帯数や設置場所の状況を考慮して設置されているものです。そのため、市は「設置されたごみボックスは地区外住民を対象としていないことを市民に理解してもらうことが重要」とし、広報誌、ホームページ、SNSなどを活用して、ごみボックスの適正利用を周知していく考えを示しました。

長期間残される未回収ごみ

福江第七地区町内会からは、未回収ごみについて、一定期間経過後に行政が適切に回収してほしいとの提案が出されました。

同町内会によると、地域住民が誤って収集日と違うごみを出した場合は、数日のうちに本人が持ち帰ることが多い一方、他地区から持ち込まれた粗大ごみなどは、誰が出したか分からず長期間放置される傾向があります。

特に、人目につきにくい場所や車で持ち込みやすい場所では、年間を通して同じような不法投棄が繰り返されているとの指摘がありました。町内会長からの通報だけに頼るのではなく、行政が市内パトロールを月2回程度実施し、実態を確認してほしいとの要望も出されています。

五島市の回答と今後の課題

生活環境課は、一定期間経過後のごみ回収について、生ごみなどが混入している燃やすごみは衛生上の観点から次回収集日に回収し、カン・ビン・ペットボトルなどの資源ごみは、ある程度の期間ごみボックス付近に残す対応を取っていると説明しました。

これは、分別の間違いを知らせることや、「分別ルールを守らなくても回収してもらえる」という誤解を防ぐためです。

一方で、行政職員による積極的なパトロールについては、現在もごみ収集委託業者を通じて随時状況を把握できるため、現時点では職員による対応は考えていないとの回答でした。

ごみ出し問題は、単なるマナー違反にとどまらず、町内会の負担増加、地域環境の悪化、住民同士の不信感につながる問題です。五島市福江島において、地域任せにし過ぎない仕組みづくりと、市民全体への継続的な周知が求められています。