3月4日の定例議会で、五島市の野口市長が4選不出馬を表明しました。
3月5日、定例議会の一般質問を終えた荒尾正登市議が市長選挙への出馬表明し、記者会見しました。
3月7日、2024年の市長選挙を巡り、出口太氏が2人目の出馬表明をしたと報じられました。長崎新聞の記事によると
出口太氏(49歳)は五島市出身で、新聞記者を経て国会議員日所を7年半務めたそうです。
3月7日の記者会見では、
故郷の声を県や国に届け、子供からお年寄りまで元気で笑顔あふれるまちをつくりたい。市民の暮らしを守る
と説明したそうです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b5a90e4812b2662d7ef38ecf4fe250b11e79181
「国や県との人脈を全て活用し、古里の声を県と国に届けていく。笑顔であふれるにぎやかな街にするため市民の皆様の先頭に立って五島を守り抜く」
「野口市政を引き継ぎ、私の故郷、五島を発展させるため、9月の五島市長選挙に立候補することを決意しました」
- まず子育て世代への支援を手厚くする
- 農業、五島牛などの畜産、水産業を力強く後押し
- 姉妹都市交流を進めて観光業の発展
目次
出口太氏の方向性「野口市政の継承」
出口太氏は、引退表明された野口市太郎氏の後継者とされています。
野口市太郎氏は議会での答弁で、
「志を同じくする若い世代」に託したいと述べました。
49歳が若い世代かは微妙な所ですが、五島市の平均年齢は54歳くらいで高齢化率も4割を超えていますので、「どちらかと言えば若い世代」と言えるでしょう。
国・県の人脈を全て活用
出口太氏は、国会議員の政策秘書を7年半務めた事もあり、国や県との太い人脈をお持ちだと考えられます。
実際に野口市政においても、国会議員や県議会との人脈を活かした要望活動を沢山行っています。
- 令和4年6月1日(水曜日)カネミ油症患者救済に向けた要望活動
- 令和4年10月26日(水曜日)全国離島振興協議会、離島振興法改正・延長実現要望活動
- 令和4年10月25日(火曜日)長崎県離島振興協議会、長崎県過疎地域協議会及び長崎県水道協会合同中央要望
- 令和4年10月5日(水曜日)県政に対する要望
- 令和4年11月17日(木曜日)離島振興関係予算要望
- 令和5年1月18日(水曜日)~19日(木曜日)特別交付税に係る要望活動
- 令和5年8月18日(金曜日)県政に対する要望
- 令和5年11月15日(水曜日)離島振興関係予算要望
https://www.city.goto.nagasaki.jp/li/shisei/010/010/020/index.html
更に予算編成においては、国や県の補助を活用した「有利な起債」という言葉がキーワードです。
五島市 令和 2年3月 定例会 03月09日-03号
野口市長 財源の確保及び今後の見通しについては、令和2年度当初予算においても積極的に国、県の補助制度を活用しながら、地方負担となる分については辺地債や過疎債といった交付税措置が有利な起債を活用することで将来的な負担軽減を図る
出口太氏の政策① 子育て世帯への支援
具体的な情報が判明次第、更新します。
出口太氏の政策② 農業、水産業を力強く後押し
具体的な情報が判明次第、更新します。
出口太氏の政策➂ 姉妹都市交流を進めて観光業の発展
具体的な情報が判明次第、更新します。
(補足)五島市政と姉妹都市
姉妹都市交流は、既に市長選挙への出馬を表明している荒尾市議の政治テーマです。
五島市 令和 元年 9月 定例会 09月09日-03号
荒尾議員 私はこれまで何度となく、五島市として、国内外を問わず、姉妹都市・友好都市提携を提案をしてきました。なかなか思うように成果が得られていない。つまり、いまだ鎖国状態でございます。国際社会の現代において、五島市のスタンスは余りにも寂しい、もっと心を開くべきだと、そのように思います。
しかしながら、野口市長は姉妹都市の締結に対して、あまり前向きではありません。
五島市 平成29年 12月 定例会 12月11日-03号
野口市長 五島市といたしましても、世界遺産への登録や外国人も含めた交流人口を図るという中では、この姉妹都市の締結というのも一つの方策だというふうに考えております。
ただ、一方で、この海外都市と提携をしている10の市町の過去5年間の県内の交流実績、こういったものを見てみますと、交流の実績がない自治体、これが6市町というふうになっております。財政面とか、あるいは政治情勢こういったことを含めまして、いろんな理由から、提携はしたけれども実際的には交流が行われていないというふうなこともあるようでございます。せっかく提携を結ぶということになれば、やはり長期的にお互いのメリット、そういったものにつながるような交流につなげなければいけないというふうに思っておりまして、財政負担それから政治情勢ですね、特にやはり最近では治安が非常に厳しいところが多くなってきておりますんで、そういったところしっかり考えながら対応していく必要があるんだろうというふうに思っております。
この発言以降も、荒尾議員や網本議員からたびたび姉妹都市についての質問がされていますが、R6年3月現在ではどの自治体とも姉妹都市の協定は結ばれていません。
そのため、出口太氏の方針は、現状の野口市政のスタンスとは少し異なります。
出口太氏の議員秘書時代の活動
3月7日時点で出口太氏本人に関するネットの情報は少ないですが、参議院議員の青山繫晴氏の投稿から幾つか抜粋です。
出口公設政策秘書は、前述のエントリーのために、膨大な公務の仕事の手をとめて、調べ尽くし、丁寧で正確な説明文を書き上げてくれました。
彼は、美しい国境離島の五島に生まれ育ち、東京大学理科Ⅱ類に入りました。キャリア官僚として人事院に入省し、次に読売新聞の政治部記者となり、そしてぼくが初当選のときに政策秘書をオープンに公募すると、それに応募してきました。
コネも何もありません。面接で初めて会いました。東大のぼくの教え子でもありません。
初対面で、実務能力の高さを信じて、採用しました。出口秘書は、ランナーです。走ったあと、健康に寝て、まもなく起きてぼくの新しい指示メールを読んでくれるでしょう。
https://shiaoyama.com/essay/detail.php?id=4793
長崎新聞にある通り、出馬表明直前の2024年2月まで公設秘書として働かれていたそうです。
派閥の全廃を掲げる、「政治 ( まつりごと ) 変革会議」の初会合が始まりました。
この写真は、冒頭取材のために集まったメディアの側から、出口太 ( いでぐち・ふとし ) 公設政策秘書が撮ってくれました。この会合の写真はすべて、ふとし撮影です。五島列島の生んだ優れた政策通が、撮ってくれました。