【新人議員必見】一般質問の作り方

一般質問

本日は、

始めて議員として一般質問をするけど、どういう質問をすればいいか分からない!!

そもそも、質問の作り方が分からない!!

という方のために、私なりの「一般質問の作り方」を紹介します。

正解はありませんが、新人議員様の参考になれば幸いです。

手順は以下の通りです。

1.事前準備

一般質問の品質は事前準備で決まります。事前準備として必要なタスクは

  1. 「良い質問」を定義する
  2. 質問の目的を決める
  3. 質問のテーマを決める
  4. テーマの情報収集をする
  5. 課題の解決策を探す

それぞれ深堀して説明します。

1.1「良い質問」を定義する

「良い質問」とはどういった質問でしょうか?

この答えは人それぞれですが、私の答えは2つあります。

①有権者を納得させる

良い一般質問とは、

「有権者が」議員の質問や提案に賛同し、議員の「協力者・支持者になってもらう」質問

ではないでしょうか。理想的には

「やっぱりあの人は言う事が違うね~」

と評価されることです。逆に、

「あの議員の言っている事は、的外れだな」

と思われたら失敗です。

②行政に対して

二つ目の視点は、

「行政が」議員の質問によって気付きを得て、「行動変容を起こし、市政改善に繋げる」

です。理想的には

「〇〇議員の提案を実行した良くなりました!」

となることです。逆に、行政の行動変容が起こらず、

「ただのうるさい議員だな」

と思われたら失敗です。

つまり、「良い一般質問」は、「有権者」と「行政」に良い影響を与える質問です。

これらをマトリクスで表すと、

これは一例ですが、質問の前に「良い質問」と「悪い質問」を言語化しておきましょう。

1.2 質問の目的を決める

そもそもですが、一般質問は「何のため」に行うのでしょうか?

ここが明確にならないと、この後の工程がグラつきますので、一番重要です。

私の場合は、

今まで議会に興味・関心がなかった「若い世代」に市政への興味を持ってもらう事。

です。そもそも五島市の議会は、殆ど若い人に見られていません。

他の自治体もおそらくそうではないでしょうか。

1.3 質問のテーマを決める

目的が決まったら、次は「若い世代」に刺さりそうなテーマを決めます。

  • 高校生~就職世代の悩みは?(就職の選択肢が少ない事かな??)
  • 独身男女のお困りごとは?(出会いの選択肢が少ない事かな??)
  • 子育て世帯のお困りごとは?(遊びの選択肢が少ない事かな??)

など、疑問からぼんやりとした課題の(仮説)を立ててみます。

1.4 テーマの情報収集をする

仮説が決まったら、情報収集を始めます。やるべき事は

  1. 当事者へ直接ヒアリングをする
  2. 過去の議事録からテーマに沿った質問を探す
  3. 行政発行の「計画書」から情報を探す

がありますが、時間の許す限り、多くの情報収集を心がけましょう。

沢山の人に会う事で、思わぬ発見や「他に取り上げるべきテーマ」も見つかったりします。

私は1週間で14人の方から直接お話を聞きました。

その中で見えてきた最大公約数的な課題は、

子供が雨の日に預けれる場所がなく、親が困っている

という事です。それに加えて、「他に取り上げるべきテーマ」として、

「なぜ成人式は中止したのに、出初式は開催したのか?」

が見つかりました。こうした情報を基に過去の議事録を調べてみると、

4年前から問題提起されているが、具体的なアクションが講じられていない

状況でした。

1.5 課題の解決策(提案事項)を探す

課題の解決に向けて、幾つかの選択肢がありますが、代表的なものは

  • ネットで他市町村の「先行事例」を検索する
  • 書籍でテーマの最新の情報を調べる
  • 専門家から解決案をヒアリングする

などが挙げられます。時間が許す場合は出来る限り深く、テーマを掘り下げて行きましょう。

私の場合は時間的にあまり余裕がなかったので、主に「先行事例」を活用しました。

その結果、五島市と同じような課題を抱える自治体での好事例が見つかりました。

https://townscape.kotobuki.co.jp/news/2019/20190920_001625.html

2.台本作成

準備が完了したら、いよいよ台本の作成です。台本作成の手順は

  1. 全体の枠組みを決める
  2. 質問と提案を決める(骨組み)
  3. 「具体」→「抽象」の質問をする
  4. 文章を入力する
  5. 時間の調整をする

です。順番に深堀します。

2.1 全体の枠組みを決める

いきなり質問を書くのではなく、全体の枠組みが大事となります。

全体の枠組みは主に、

  1. 冒頭あいさつ(他の議員を参考に)
  2. テーマA
  3. テーマB
  4. ・・・
  5. 終了あいさつ(他の議員を参考に)

と分けられます。議員の質問時間には制限がある場合が殆どなので、

まずはどこにどれくらい時間を割くか決めましょう。

エクセルシートで文字数をカウントし、必要な秒数を積み上げていくと分かりやすくなります。

順番 分類 テーマ 質問/提案する事項 文字数 秒数見込み
1 挨拶 冒頭あいさつ おはようございます。市民ネットワークの中西大輔でございます。 30 5.4
2 挨拶 感謝表明 私は、去る2月7日に実施されました市議選挙におきまして、市民の皆様の温かい御支援により当選させていただき、五島市議に就任いたしました。1票を投じていただいた市民の皆様に深く感謝すると同時に、皆様の思いを重く受けとめ、市政の発展に尽力してまいります。 124 22.3

2.2 質問と提案を決める(骨組み)

次は、質問と提案を決めます。質問部分は、選挙管理委員会に通告するフォーマットを埋めるイメージです。

同じくエクセルシートでまとめるとこんな感じになります。

テーマ 質問軸 質問要旨 質問明細
1.遊具施設の更新について 過去 過去の答弁の振り返り 平成30年3月、清川元議員から「子供たちが遊べる場所の充実」に関する質問があったが、その質問事項と回答の要約を
現在 その後の取り組み その後の検討内容と4年間での取り組みは
問題認識 市長の感覚 取り組みが不十分だと感じるが、市長はどのように感じているか
2.廃校活用について 過去 過去の答弁の振り返り 令和元年度6月、片峰議員から「閉校になった校舎や体育館の利活用について」に関する質問があったが、その質問事項と回答の要約を
現在 その後の取り組み その後の検討内容と1年半の取り組みは
現在 遊休資産の活用方針 第4次五島市行政改革実施計画の「遊休資産の有効活用」の内容と、現在の取り組み状況は
問題認識 市長の感覚 取り組みが不十分だと感じるが、市長はどのように感じているか

2.3 「具体」→「抽象」の質問をする

上記の例では

  • 遊具の維持管理ができていない
  • 遊休資産(廃校)の有効活用ができていない

という具体的な問題点から、

  • 他の市町村の好事例を有効活用を知らないのでは?

という仮説が生まれます。さらに言うと、

情報収集の在り方に問題があるのでは?

という問題が浮かび上がってきます。

そこで、この仮説を検証するための質問を用意します。(下記は一例)

テーマ 質問軸 質問要旨 質問明細
3.五島市の情報収集について 認知 他市町村の事例の認知 市長は塩谷町の「しおランド」の取り組みを知っていたか(二択)
方針 他市町村の事例の模倣 五島でも「しおランド」のような場所を整備していただきたいが、市長の考えは
過去 過去の答弁の振り返り 情報収集の方針について、市長は過去の議会答弁で度々言及されているが、その要旨は
現在 市長の感覚 五島市では、具体的にどのような情報収集体制を敷いているか
問題認識 現状の体制 市長は、昨今の情報収集ツールの変化について、どのように捉えているか
提案 今後の改善 時代の変化を踏まえ、市民サービスの向上に繋がる情報収集体制の強化を要望したいが、市長の考えは

2.4 文章を入力する

大枠が出来上がったら、後はその前後に自分自身の想いや問題意識を書いていきましょう。ここでは

  • 他市の取り組みの概要
  • 自分自身の体験談
  • 有権者から直接ヒアリングした話

などを盛り込むと効果的です。

2.5 時間の調整をする

聴き手は「ダラダラとした長い話」に耐えられません。

台本の中で、「不必要に長い文章」がないか、もっと短い言葉で置換できないか、検討してみましょう。

3.リハーサル

台本が完成したら、いよいよ読む練習です。ここまでくれば、後は「感情を込めて」読むだけです。

  1. 紙で印刷した台本を読む練習をする
  2. 台本を修正する(納得するまで繰り返し)

これで一旦は完成です(*^-^*)

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