資本主義からのルールチェンジ

令和の島の復興

最近は、どうすれば島が良い意味で復活するか?という点を考えています。

ここでいう復活とは、従来のように

働く場所が増えて、人口減少に歯止めがかかる

という形ではありません。五島の復活とは、これからを生きる

世界の人に対して何かの価値を提供できること

だと思っています。そこで本日はまず、「なぜ五島が衰退しているのか?」という点から考えてみます。

貨幣経済への移行

五島が戦後、一貫して人口減少していった背景には、「貨幣経済への移行」が挙げられます。

食料もサービスも、全てがお金を媒介としてやり取りされるので、「お金の量≒生活の質」という式が成り立ちます。

貨幣経済への依存度が高まるにつれて、「生きていくために」お金が多く集まる都会に人が流れていきます。

島の中で暮らすにしても、外からお金を稼ぐことが至上命題となるため、基幹産業である一次産業も、「胃袋を満たすため」ではなく、「外貨を稼ぐため」に変わっていきます。

生産性を高めるために、機械が導入され、牛は家の隣から集団で小屋に格納され、野菜には農薬がばら撒かれる事になります。

しかしながら、一次産業の産品は他との競争になりますので、離島という地理的な条件が輸送コストの足枷となります。

「食べるため」の一次産業が、「お金を得るため」の産業になっていく過程で、多くの方が事業から撤退し、後継者の不足が慢性的な状態となりました。

国も法律を改正する中で、離島に対するハンデを補うような制度を創ってきましたが、そもそも不利なゲームであることに変わりはありません。

ルールチェンジ

今のままのルールでは、島の衰退に歯止めがかからないと思います。これからの五島では、

金銭的な充足・物質的な豊かさ・経済成長、、、

そんなものは都会に任せておいて、別の価値観で色を出していく必要があると感じます。都会との対局で言えば

貨幣経済からの脱却・精神的な豊かさ・持続可能な経済、、、

そんな社会へのルールチェンジが必要だと感じます。

個人や企業での取り組みも、あちらこちらで始まっています。

従来の価値観ではもうこれ以上、発展が見込めないからこそ、大胆なルールチェンジを自治体の側から仕掛け、新しい価値観に基づく生活を始めてみるのが、長期的にみて持続可能だと考えます。

 

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