本日は、地方自治体の首長選挙において、新人が有利になる理由についてのご紹介です。
1.国政の失敗に対する失望
まずは国政について、
- 遅すぎて足らない10万円給付
- 遅すぎて要らないマスク2枚
など、現在の国政に対する失望感が、地方政治に対する失望にも反映されると考えられます。
政治は何をやっているんだ!
という声が、特に地方では大きくなっています。
内閣の支持率も、コロナの影響でじわりじわりと下がってきています。
2.変化への期待が大きくなる
平常時であれば、「現職が強い=鉄板」のトレンドでした。
ところがコロナの影響で、社会の仕組みは大きく変わろうとしています。
新しい生活様式
を取り入れようと、各種団体や企業では取り組みが始まっています。
そうした中で、政治家を一新して、アフターコロナ時代を迎えたいという気持ちも高まって来ると考えられます。
特に大阪の吉村知事のように、若くて頼れる政治家に対する期待値は高まっていると感じます。
3.大規模集会の封印
一般論として、現職首長には「大勢の地元後援会組織」があります。
そうした中で、選挙が近くなると
〇〇を囲む会
が開催されるのが通例です。
しかし、こうした集会がコロナの影響で実施できないため、相対的にみれば「大きな組織を持ちづらい新人」にアドバンテージとなります。
4.イベント中止に伴う挨拶の消滅
現職首長の役得の一つは、成人式や各種式典行事で挨拶が出来る事です。
この挨拶自体が、現職が自己の存在をPRできる格好の機会となります。
私も五島のイベントでは幾度となく現職の話を聴き、
ぐぬぬ。。。
となっていました。
大規模イベントでの首長の挨拶がなくなる事は、新人にとって有利な追い風となります。
5.投票率の低下
地方では、高齢化率が都市部と比べて高い傾向にあります。
そして本土と比べると医療体制に不安があるため、
投票所へ足を運ぶことを自粛する高齢者が増えると考えられます。
実際、首長選挙の投票率はコロナの影響で低下しているようです。
新人にとっては、地元の高齢者に顔と名前を認知してもらえるチャンスは非常に少ないので、これも相対的にみれば新人に有利な風となります。
まとめ
以上の点をまとめると、
【マクロな心理トレンド】
1.国政の失敗に対する失望
2.変化への期待が大きくなる
【現職のアドバンテージが消える】
3.大規模集会の封印
4.イベント中止に伴う挨拶の消滅
【若者への追い風】
5.投票率の低下
という点が挙げられそうです。