COVID-19と第三次世界大戦

  • 2020年3月18日
  • 2020年3月18日
  • 心理学

本日は、COVID-19に関する日記です。

COVID-19について、対処法や影響範囲を考えるのはビジネスマンや政治家の仕事だが、多くの人は「その意味」についてあまり深く考えていない気がする。

そのため、確実に世界史的に大きな意味を持つであろうこの疫病について、自分なりの意味を考えてみたいと思う。

結論から言うと、

「こんな状態で、世界が繋がってて、本当に大丈夫なの?」

地球を俯瞰した視点での、その問いかけこそが、COVID-19がもたらすメッセージだと思う。

実際のところ、日本を含む世界中で、サプライチェーンが止まり、それに比例して不安が連鎖して信用収縮を呼び、一部の国が自分本位な行動を起こして、更に市場の不安を煽る形となっている。国家間でのマクロなやり取りは、一種のパニック状態に陥っているし、それは相似形として、ミクロなスーパーマーケットでの買占め騒動に繋がっている。

一言で言えば、今の世界は、ハチの巣をつついたように混乱している。各国政府は緊急的な壁を創ろうとしているけれど、それが長期化・固定化すると、経済が窒息死するというジレンマを抱えている。このジレンマこそが、今回の騒動の本質だと私は考えている。

 それではなぜ、このようなジレンマが起こるのか?それは、現代の世界経済の本質が、利益重視だからである。実際、どこかの国での経済的な利益があるからこそ、世界の企業は密接に繋がっている訳であり、その裏側は、誰かの不利益である。

例えば途上国の安い労働力、国内の信用が低い個人、人の数が少ない広大な土地、こうした「周辺部分」に依存して、多国籍メーカーが商品を作り、金融派生商品を錬金し、原子力発電を建設し、その恩恵を「中心地」の人々が上手に分配して享受しているというのが、今の世界の構図である。

全体的にみれば、明らかに多くの富が、明らかに少数の人たちのモノとなり、そうした経済の構図の中で、「多くの富」が「より多くの富」を生むという構造が、益々強固なものになっている。アメリカで起きた99%の人たちというデモも、この構図を端的に表したものであると感じる。

 いわば、これは一種の形を変えたデモなのかもしれない。例えばこれが先進国と途上国における、途上国側の「国民デモ」だったら、話はもっと簡単で、先進国が、別の安価な労働力を頼れば良いだけとなってしまう。しかし今回のような場合、経済的に、どちらかといえば「利益」を受けている国々が、もはや「不利益」側の国から物質的な供給を受ける事が出来なくなるという、絶対的な供給の断絶が起きている。その点から見ると、「周辺部からの究極的なデモ」と言えるのかもしれない。

 疫病の極端な例として、「感染力が高く、致死率も高い」ケースについても検討が必要だ。その場合、もはや人間は人間と会うこと自体を制限される。もしも世界中の人たちが自給自足の状態になっていれば、それでも問題は少ないのだろうけれど、今の世界経済システム(金融・物流・生産)は、今回のような病原菌に対して、最も脆弱な仕組みになっていると考えられる。

そのため、多くの弱者が困窮することにより、国家の治安崩壊も避けられないだろう。このままいくと、ISよりも過激な暴力や略奪がエスカレートし、まさしくリヴァイアサンの状態になる事が考えられる。

現在の状態は、「まだ銃弾や爆弾が投下されいない」だけであり、人々の他国に対する不信感・敵対心・寛容性と想像力の欠如という水準では、第三次世界大戦に突入しているとも言える状態なのかもしれない。

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そんなときだからこそ、人に優しく・ゆっくり周りを見渡す心の余裕が大事だと、私は感じます。

希望の源泉は、GDPでも経済成長率でもなく、私たちの心の中にしかありません。

 

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