UIターンが増えているけど、暮らしに不便さは感じないの?
都会とのギャップを感じる人が多いんじゃないの?
こうした疑問にお答えします。
この記事では、「五島市にUIターンした人が感じる『地域課題』」を紹介します。
五島市は島という特殊事情もありますが、これからUIターンを考えている人は、参考にしてみてください。
40人にアンケート
アンケートのきっかけは、五島市にMTGの社長が来られた事です。
https://this.kiji.is/451038803071714401
記事にもある通り、
講演会にはU・Iターン者や地元の若手経営者ら約90人が参加
しました。その際に、UIターン者の方々が事前に伝えていた「島の課題」について、まとめた情報をご紹介します。
40名ほどの方が意見を寄せましたが、本日はその中で多かった順番にご紹介します。
1位. 交通・インフラが不十分
寄せられた意見としては、
- インフラ整備が不十分
- 交通アクセスが悪い
- ネットを引けない地域がある
- 通信インフラが不十分
- 新たな船会社の誘致又は設立が必要
- 本島からの物理アクセスが不便
- 高齢者の移動手段の確保
- 輸送コストの支援が必要
など。確かに移住者にとっては、ネット環境は生命線です。地元に住む方にとっても同様に、交通は生命線です。
こうした課題は、やはり皆さん共通に感じる部分です。
2位. 市民の雰囲気がちょっと・・・
これは意外にも多くの声が寄せられました。意見としては、
- 市民全体が本気で経済的にも文化的にも向上心が少ない。
- 市民の諦めムード
- 現状維持で満足している人が多い
- 何か新しいことをすると、上の人からちょっかいが入る
- 行政のせいにして何も始まらない
- 島民は前向きであってほしい
などです。この辺りは、やる気のあるUIターン者からすると、じれったく感じる部分なのかもしれません。
確かに、「島を良くしていこうぜ!」
みたいな動きは煙たがられたりすることもあります。
地元の方とのかかわりは、UIターンされた方も少なからず悩みですよね。
3位. 職場の雰囲気がちょっと・・・
寄せられた意見としては、
- 良質な雇用の確保
- 障がい者の雇用
- 給料が低い
- 就労世帯を増やすこと
などです。
どうしても「職場」という枠で都会と比較すると、福利厚生であったり賃金であったり、都会と見劣りするのが島の現実です。
個人事業主の私の意見としては、UIターン者の方は、働くよりも自分で始める方がハードルが低いです。
4位. 情報発信がちょっと・・・
寄せられた意見としては、
- 情報発信力の強化と観光客へのサポートが必要
- 魅力がたくさんあるのアピールしたり活用出来たりしてない
- PRが苦手
- チャレンジできる島のようなイメージでメディアで発信されていない
- 仕事と人材のマッチングが必要
などです。最近はメディアで露出する機会の多い五島ですが、情報発信はコストが低いので、観光のPRとしては有効な対策だと思います。
ただ一方で、島の戦略として、「観光路線はどーなの?」という声もありますのでご紹介します。
5位. 戦略不足?
寄せられた意見としては、
- 古い価値観=古いビジネスモデル、目標と戦略性のなさ
- マーケットの概念が乏しい
- インバウンドを積極的に進めるのか、安心安全な古き良き日本が残る最後の楽園にするのか?
- “五島”としてのポジショニングが曖昧
などです。確かに、特に行政側の戦略が不足しているというのは、私も同感です。それが政治家になりたい理由の一つでもあります。
その他の意見
数は少ないけれど、寄せられた課題のテーマとしては
- 街づくり
- 補助金
- 人手不足
- 人口減少と高齢化
- 財政
- 行政の方針
- 環境問題
- 空き家対策
などが提示されました。色々な視点・課題意識があるのは良いことですね。
まとめ
私なりに、UIターン者が抱える課題を総括すると、以下の通りです。
市民全体の抱える課題として、交通アクセスやインフラ整備があります。
特にUIターン者は、ネット環境の悪さを多く感じる部分があります。
また、「地域戦略」が乏しいために、情報発信が不十分だったり、魅力を活用できていない面があります。
そのため、主たる産業が乏しく、「職場」も本土と比べて人が集まりません。
島全体で人口減少・高齢化という「負のスパイラル」に陥っているから、市民の方のやる気も削がれ、足の引っ張り合いのような事態も生まれてしまっています。
これから移住を考えている方は、「こういう面もあるんだな・・・」と参考にしてもらえると嬉しいです。
五島市の求人と仕事の探し方を徹底解説~移住者向け~