五島市議会は正式な議事録が出るまでに時間がかかります。
そのためAIで議事メモを作成しています。必ずしも正式な議事録ではありませんのでご理解ください。
目次
荒川温泉を活用した観光振興と1次産業の連携について
登壇質問
◆17番(網本定信議員) こんにちは。市民ネットワークの網本です。市民ネットワークは、市民の皆様の声を聞きながら、五島市の将来像について問題提起を行う会派であります。
3月の一般質問では、荒川温泉を3月末で閉鎖せず、引き続き市民が入浴できるようにしていただきたいという思いで質問いたしました。その後、市長をはじめ、担当部長、関係部署、社会福祉協議会会長をはじめとする関係者の皆様、そして民間事業者の皆様の決断により、五島市民が引き続き温泉を利用できる道を開いていただいたことに感謝を申し上げます。
また、五島市出身で株式会社MTG代表の松下剛氏のふるさとを思う気持ちにより、荒川温泉株式会社が設立され、温泉を活用した宿泊施設に生まれ変わることについて、五島市民とともに感謝をいたします。
報道によりますと、今年9月から温泉施設を改修し、来年7月に温浴施設を先行開業し、その後1年をかけて宿泊施設を開設する予定とされております。改修後は、五島市の観光振興に大いに寄与するものと期待しております。
それでは、通告に従い、一問一答方式で質問を行います。
私は、荒川温泉の民間事業者による営業継続を契機として、温泉、農業、漁業を観光につなげ、五島市の地域経済の活性化に結びつけ、稼げる観光の地域づくりをどのように進めていくのかという観点から質問いたします。
現在、五島市では人口減少が進み、少子高齢化が進行しております。一方で、観光は交流人口を増やし、地域経済を活性化させる五島市にとって重要な産業であります。
五島市観光統計によりますと、令和5年の宿泊客数は14万3,236人と過去最高を記録しました。しかし、令和6年は13万4,575人となり、前年比で約6%減少しております。また、観光入込客数についても、令和元年比で約2割減少しているとの分析もされております。
つまり、観光客数を増やすだけではなく、宿泊してもらうこと、滞在期間を伸ばすこと、そして地域内で消費していただくことが必要であり、質の高い観光への転換が必要であると考えます。
そのような中、荒川温泉が民間事業者により取得され、再生されることになりました。私は、これは単なる施設の運営変更ではなく、五島市西部地域の再生と、五島市の観光振興につながる大きな可能性を持つものと考えております。
特に荒川地区は、豊かな海産物、マグロ養殖、漁村文化、地域資源に恵まれており、観光と1次産業を結びつける大きな可能性があります。また、農林水産省の資料によりますと、五島市には漁業就業者1,007人【要確認】、農業経営体883経営体が存在しています。
しかしながら、1次産業を取り巻く環境は厳しく、担い手不足や所得向上が大きな課題であると認識しています。そこで重要になるのが、観光消費を1次産業の所得につなげる仕組みであります。
例えば、地元魚介類を活用した食のブランド化、漁業体験、朝市、農業体験、地産地消型の宿泊プランなどを、荒川温泉を中心として連携・展開することで、滞在型観光へ発展させることができるのではないかと考えます。
今回は、3項目の質問通告を提出しております。そこで、通告の事項も含め、荒川温泉を活用した観光振興と1次産業の連携について、現在の五島市の考えをお伺いいたします。
市の観光の現況について
◆市長 網本議員の質問にお答えいたします。五島市の観光の現状についてお尋ねがございました。
五島市の観光の現状につきましては、令和7年の観光入込客数が19万9,127人であり、前年と比較して1,257人、0.6%の減少となっております。
一方で、五島市の宿泊施設の推計では、宿泊施設数が10%増加し、142施設となっております。そして延べ宿泊者数については、0.3%増の22万2,585人泊となっているところであります。
全国的に観光の延べ宿泊者数が減少している中で、五島市は現状を維持していると言ってよいのではないかと思っております。一定の観光需要を維持できているものと考えております。
これまで、本市では、世界文化遺産、日本ジオパーク、日本遺産など、五島市にしかない地域資源を活用し、単に五島市の資源や景観を見るだけではなく、地域の歴史、文化、自然を体験できる観光商品の造成を進めてまいりました。
また、映画やドラマのロケ誘致についても積極的に取り組んでおります。五島市を舞台とした映画作品を通じて、五島市の魅力を全国に発信していきたいと考えております。
昨年11月には、ロケツーリズム協議会のイベントに参加してまいりました。ロケツーリズムとは、映画などのロケを通じて地方への誘客、関係人口の増加、移住定住につなげていく取組であります。このイベントに参加し、私も五島市をしっかりPRしてまいりました。
6月8日には、そのイベントに参加していたメディア関係者の方に五島市へ来ていただき、私も久しぶりに再会いたしました。私からは、鬼岳から望むことができる市街地や、島々と一緒に眺めることができる夕日、武家屋敷の風景などについて直接説明をいたしました。何とか映画やドラマの撮影につながればよいと考えております。
さらに、釣りやアウトドアなど、五島の豊かな自然環境を生かした体験型観光の推進にも取り組んでおります。釣りの一大イベントであるフィッシングショーにも私自身が参加し、五島市が釣りの聖地であることをしっかりアピールしていきたいと思います。
また、今年3月には、五島市においてアニメ作品【要確認】の10周年を記念したイベントがございました。全国から熱心なアニメファンが数百人集まり、会場は大変盛り上がりました。釣りファンやアニメファンは非常に根強い方々で、五島市のことを心から好きで、大切にしてくださる方々だと思っております。
今後につきましては、国内旅行誘客の強化に加え、最近増加しております訪日外国人への誘客にも積極的に対応していきたいと考えております。観光消費額を向上させ、滞在時間の延長にもつなげ、質の高い観光振興を進めてまいります。そして地域資源の活性化につなげることができればと考えております。
観光客数減少の要因と観光地の足元整備について
◆17番(網本定信議員) 市長から答弁を伺いました。宿泊は増えているが、観光入込客数は減っている。また、いろいろなキャンペーンや企画に取り組み、誘客に努力しているという説明でありました。
その中で、いろいろな企画があるにもかかわらず入込客数が減っているということは、どこに原因があるのか、お伺いいたします。
◆地域振興部長 お答えいたします。観光入込客数の減少につきましては、全国的なものとなっております。物価高騰や交通費の上昇などが原因であると考えております。ただし、全国的な減少率に比べまして、五島市の減少幅は小さく、いろいろな商品を造成してきた効果は出ているものと考えております。
◆17番(網本定信議員) 全国的な現象ということでございました。いろいろな企画を行いながら減少しているということについて、全国的に減っているから五島市も減少するというだけでは、理由としては不十分ではないかと思います。
例えば、今回も入込客数を増やすために、補正予算で楽天トラベル等を活用した事業の予算を組んでおります。また、滞在型観光についても毎年予算をつけています。宿泊数は先ほどの説明では増えているということですが、同時に、リピーターをどう増やすかということを考える必要があります。
入込客数を増やすためには、滞在型観光や旅行商品、キャンペーンも重要ですが、私は五島の観光地における足元の整備、いわゆる観光資源のブラッシュアップが必要ではないかと思っています。
観光に携わる人から聞くと、観光地のインフラ整備が十分ではないという声があります。全体的にということではなく、部分的には地元の方が自ら草刈りをするなど、一生懸命取り組んでおられます。しかし、観光客が来た時に、もう一度来たいと思っていただくためには、まず足元の整備が必要ではないかと思いますが、いかがでしょうか。
◆地域振興部長 観光インフラにつきましても整備は行っております。ただ、十分に追いついていない状況もありますので、毎年少しずつでも改善していくよう努めているところでございます。
◆17番(網本定信議員) キャンペーンや滞在型観光、旅行業者を活用した旅行商品については、予算をつけて取り組んでおります。しかし、基礎となる観光地の整備が追いつかないというのは、なぜ追いつかないのでしょうか。基礎の部分をしっかり整備して、その上に企画があって初めて、リピーターが増えるのではないかと思います。整備が追いつかない理由について伺います。
◆地域振興部長 整備は行っております。ただ、経年劣化等により、毎年さまざまな箇所で不具合が出てくるものがありますので、それらに一つずつ対応しているところでございます。
◆17番(網本定信議員) 日頃から点検や見回りをしていれば、使えなくなる前に修理ができるのではないでしょうか。例えば、鐙瀬方面【要確認】の施設でも、ジオパーク関係の整備が行われていますが、看板やトイレなど、小さな不具合で使えない箇所があると聞いております。観光客が来た時に、使用できませんという貼り紙があると、どう思われるでしょうか。
観光客は高い交通費を払って五島に来ています。気持ちよく観光し、また来たいと思っていただくことが求められていると思います。整備が追いつかないという説明だけでは、観光客は増えないのではないでしょうか。
◆市長 島内の観光資源、観光施設については、これからもしっかり手を入れて整備していかなければならないと考えております。ただ、先ほど部長からも答弁がありましたように、何もしていないわけではございません。
例えば、高浜海岸を見下ろすことができる魚籃観音の周辺につきましては、関係機関と調整し、樹木の伐採を行い、見えるようにいたしました。また、岐宿の白岳展望台につきましても、頂上まで車で上がっても、半島や海が見えにくい状況がありましたので、樹木を伐採させていただいております。
もちろん、これだけでは足りないと思っております。別の展望台【要確認】につきましても、危険な箇所があり、現在入れない状態になっているところがあります。一つ一つ、観光客に見ていただくためには、きれいにして整備しなければならないと思っております。
ただ、限られた財源の中で、すべてを今すぐに行うことができる状況ではないこともご理解いただきたいと思います。一つ一つ、私たちがやらなければならないことを把握し、計画を立てて取り組んでいきたいと考えております。
◆17番(網本定信議員) 市長の言われることは分かります。財源の問題も理解します。だからこそ、日頃から観光地を点検し、大きな財源が必要になる前に、小さな修繕を行うことが大事ではないかと思います。
現在、観光担当の職員も少なく、なかなか現場を回れないと思います。しかし、現場には観光ガイドの皆さんがいつもお客さんを連れて回っています。ガイドの皆さんは、常にお客さんの声を聞き、現場の状況をよく分かっています。
ですから、職員が頻繁に現場へ行けないのであれば、2か月に1回、あるいは3か月に1回でも、ガイドの皆さんと話し合い、どこが傷んでいるのか、お客さんが何を望んでいるのかを聞くことが大事だと思います。今後、どのように把握していくのか、お伺いいたします。
◆地域振興部長 地元の観光ガイドの皆さんとは意見交換を行っておりまして、不具合がある箇所については随時報告をいただき、必要な箇所については修繕等を行っております。
◆17番(網本定信議員) それであれば、早急に対応した方がよいのではないでしょうか。できていないから申し上げております。今後、そうしたことを一つの改善策として続けていただきたいと思います。
費用のかかるところもあれば、あまり費用がかからないところもあります。荒川の展望台などは費用がかかるかもしれませんが、そこに来たお客さんが景色を見られないという話も聞いております。いろいろな企画も大事ですが、まず足元をきれいにして、観光客に五島を堪能していただくことが一番大事だと思いますので、その点は考えて取り組んでいただきたいと思います。
食を活用した観光振興と1次産業の連携について
◆17番(網本定信議員) 続きまして、観光と1次産業の連携についてお尋ねします。
新上五島町では、マグロの養殖を活用し、「生のマグロを上五島で食べませんか」というキャンペーンを行っております。日本の流通では冷凍が多い中で、養殖マグロを活用し、新鮮なマグロをその場で食べていただくことで、観光にも物産振興にも役立っていると聞いております。
また、平戸市では冬場に「平戸ひらめまつり」を開催し、全国に向けてヒラメを食べに来ませんかという食のキャンペーンを行い、お客様を呼び込んでいます。松浦市は「アジフライの聖地」として、食でお客様を誘客しています。
このように、1次産業の食を観光と結びつけ、観光客を呼び込む取組が行われています。五島市でも、そうした取組が必要ではないかと思いますが、いかがでしょうか。
◆地域振興部長 マグロにつきましては、数年前に五島市でも対応させていただいたことがありますが、普及しなかったということで終了しております。また、五島市には五島牛、五島豚、旬の野菜、魚など、季節によって取れるものがさまざまあります。そうしたものを総合的に、柔軟に対応していくことが必要だと思っております。
◆17番(網本定信議員) マグロの取組について、予算をどのくらいかけて、どのように取り組んだのでしょうか。1回だけやって終わりでは、お客様に広がるわけがありません。平戸市も松浦市も、新上五島町も、長期的にキャンペーンを行っています。
新上五島町では、観光と交流人口の拡大のために年間2,500万円程度【要確認】の予算を使っていると聞いております。平戸市では、観光協会が平戸で年間60トン取れるヒラメを何とかお客様に食べていただきたいということで、ひらめまつりを始め、10年以上続けていると聞いています。初年度は200万円近く【要確認】をかけて継続して取り組んだとのことです。
何でも1回だけではなく、五島でこれを広めるのだという時には、継続してやることが大事だと思います。五島には五島牛もあります。魚もあります。しかし、どれも観光につなげきれていないのではないかと思います。
食を切り口に自然と1次産業をつなげ、農家所得、漁業者所得につながるような商品開発と売り込みが必要ではないかと思いますが、いかがでしょうか。
◆地域振興部長 食につきましては、先ほど申し上げましたように、五島牛、五島豚、旬の魚などがございます。それらの食材を宿泊業者の皆様に使っていただくということも現実的な取組だと思っております。まだ五島市として何を売り出すかというところは決めておりませんが、いろいろな野菜、食材がありますので、総合的にPRしていくことが必要だと思っております。
◆17番(網本定信議員) 旅行者に食べていただくことも大事ですが、1次産業につながるような商品開発、売り込みも大事だと思います。今回はこの点についてはここまでにします。
荒川温泉の民間企業による営業継続への期待について
◆17番(網本定信議員) 続きまして、先ほど申し上げましたように、荒川温泉は今回、民間の方が取得し、今後、温泉を改修し、宿泊施設を整備するということであります。これまで以上に、五島の温泉、荒川温泉を売り込むために非常に魅力的な状況になってきたのではないかと思います。
12月にも申し上げましたように、長崎県内で60度以上の温泉が出る場所は、五島と雲仙、小浜【要確認】の3つであります。しかし、五島市ではそれを十分に活用できていない状況でした。
今回は民間企業が温泉の再生に力を入れるということですので、今からその民間企業の方と連携し、荒川を活用して、どのような商品、どのような観光資源にしていくのか、観光の構築を進めていただきたいと思います。
荒川の後ろの方には山内地区など農業の産地もあります。農業、漁業といった1次産業を組み合わせることで、大きな五島の魅力になるのではないかと考えておりますが、市長はどのようにお考えかお尋ねします。
◆市長 まず荒川地区でありますけれども、このたび新しい宿泊施設もできていくのだろうと思っておりますし、さまざまな可能性を秘めた地域であると期待しております。
近くにあります山内地区では、イチゴやメロンが生産されております。また、玉之浦地区【要確認】では、五島を代表するようなお米も収穫されていると聞いております。こうしたものを利用して朝市ができるのではないかとも考えております。
荒川は目の前に海がございます。マグロの養殖もありますし、定置網【要確認】もあります。そこでの餌やり体験や、網ですくう体験などもできるのではないかと思います。釣りもできますし、足湯もあります。日帰り温泉もあります。いろいろな可能性を秘めていると思います。
さらに、今年1月のことでありますが、ヨットとボートの専門雑誌『Kazi』において、五島列島は日本随一のクルージングゲレンデとして紹介されております。荒川の港については、内海は静穏で、外海には断崖の入江が点在する癒やしの海岸【要確認】という見出しで紹介されております。
繰り返しになりますが、荒川はいろいろな可能性を持っていると思いますので、それらをきちんと組み合わせて、何か一つの形を作り上げていくことができればと期待しております。地元でもいろいろ考えておられるようでございますので、まずは地元がどうしたいのかを聞いた上で、市としてできることは後押ししたいと考えております。
◆17番(網本定信議員) なかなか面白い話だと思います。私も何とか実現したいということで、玉之浦支所長【要確認】ともいろいろ話をしました。玉之浦支所長【要確認】は、何とか荒川を玉之浦の拠点にしたいという思いで一生懸命取り組んでいただいています。
玉之浦支所として、荒川の温泉や宿泊施設を活用し、荒川地区、玉之浦地区を活性化しようという考えがあるのか、お尋ねします。
◆玉之浦支所長【要確認】 荒川地区では、温泉だけではなく、地域の豊かな資源を生かして、観光、飲食、体験活動などを組み合わせることで、地域に新たなにぎわいと所得、雇用を生み出せると考えております。
例えば、荒川漁港において、朝市で新鮮な魚介類を提供することや、近隣地域の野菜、果物を含めた農水産物や加工品の販売を通して、地元産品のさらなる利活用が図れると思っております。まずは地域の声を聞きながら進めていきたいと考えております。
観光消費の地域内循環と「稼げる五島観光」について
◆17番(網本定信議員) 観光客数を増やすことももちろん大事です。しかし、観光政策で一番重要なのは、客数だけではなく、地域内消費ではないかと思います。観光と1次産業、商業をどう結びつけ、観光客の消費を地域内でどう回すかが大事です。それによって滞在の質を上げていくのではないかと思います。
今回の一般質問では、荒川を軸にした観光政策、産業との連携をどうするのかということを、観光文化課【要確認】だけではなく、農林水産課なども含めて考える必要があると思っています。
先ほど申し上げた新上五島町、平戸市、松浦市の事例で大切なのは、農業や漁業の振興策と観光振興策が非常につながっているということです。それがつながらないと、五島島内の消費はなかなか広がらない。それをつなげることによって、農業、漁業の所得向上にもつながると思います。
例えば、今回、オーガニックビレッジについて農林課【要確認】に確認しました。有機栽培そのものが目的でありますが、それをどう生かすかとなれば、観光にも生かせるのではないかと思います。
市の施策や地域資源を、どうやって1次産業と観光につなげるかが、今後の五島市の観光政策において重要です。単に情報発信だけをしても、また来たいと思っていただける観光にならなければ、いつまでたっても観光客は増えないのではないかと思いますが、市長の考えをお伺いします。
◆市長 先ほどから議員のご質問を聞いておりますと、五島の売りを何か作ってほしいという思いが伝わってまいります。
確かに、これまで五島市はさまざまな観光施策を行ってきました。効果も出ていると思っております。しかし、訪れる方に対して、五島の売りはこれですとはっきり言えるものがあるのだろうかということを、私はこの2年間考えておりました。
あるようで、ないような、何があるのだろうと思っています。たくさんあります。五島牛もあります。五島豚もあります。五島茶もあります。いろいろなものがあります。そして、キリシタンの歴史もありますので、祈りの島という魅力もあります。
私は、五島の売りを一つに絞るのは非常に難しいと思います。しかし、観光振興だけではなく、産業振興の観点からも、この五島の売りをどうするのかということは考えていかなければならないと思っております。
例えば松浦市であればアジフライ、新上五島町であれば生マグロのように、PRしやすいものがあると、私たちも五島市を宣伝しやすいと思います。これは市役所の中でも考えてみたいと思います。
◆17番(網本定信議員) よろしくお願いします。五島市の観光客を見ておりますと、ツアー客は高齢者が多いように感じます。私自身も高齢者の世代に入りますが、高齢の方は、温泉でゆっくりし、おいしいものを食べたいという目的が多いのではないかと思います。
滞在した観光客が宿泊し、地元の魚を食べ、農産品を買い、荒川であれば温泉に入り、マグロ養殖の様子を見たり、体験をしたりすることで、満足度が上がるのではないかと思います。
今後、荒川を核として、地元の農水産物を活用した食の価値を高め、荒川の温泉を活用した観光資源として生かしていただきたいと思います。そうしたものをミックスした観光政策が今は大事になっていると思いますので、荒川を生かし、観光客が増えるような政策を実現していただくことを提案して、この項目を終わります。
2 高浜海岸の浸食について
市の認識と対応について
◆17番(網本定信議員) 続きまして、高浜海岸の浸食についてお尋ねします。資料として、タブレットに写真を示しております。
高浜海岸は、五島観光にとって本当に欠かせない観光地であると思っています。その高浜海岸が、写真のように浸食され、砂がかなり削られている状況です。
5月10日には、専門の清野先生にもお越しいただき、高浜の状況について説明を受けました。その際、このままにしておくと高浜海岸の浸食が進み、国道にも影響が出るのではないかという提言がありました。
市長の方にそうした情報が届いているのか、お伺いします。
◆市長 私も玉之浦を訪れることは多く、高浜海岸の前を車で走ることは多いのですが、正直に申し上げますと、この質問をいただくまで、このように浸食されている状況については把握しておりませんでした。
◆17番(網本定信議員) 担当者は、専門の先生の説明を受けていたと思います。それが担当者だけで止まっていたのかという感じがいたします。高浜海岸は五島で一番大きな観光資源の一つです。それをそのままにして、仮に国道が切断されるようなことになれば、五島の観光はどうなるのかと非常に危機感を持っております。
国道については県の管理だと思いますが、この状況について、今後どのように対応していくのかお尋ねします。
◆建設管理部長 お答えいたします。ご質問の国道384号につきましては、長崎県の管理となっております。当然、県の方が道路機能が損なわれないような対策を行っていくものと思っております。
ただ、この海岸線につきましては、観光担当との連携、今後の調査も含めて、一緒に対応していくものと考えております。
◆17番(網本定信議員) 観光に関わることですので、市長にはぜひ県と話をしながら、今後の対応を考えていただきたいと思います。
◆市長 高浜海岸の状況については、私もきちんと把握したいと思います。現場をしっかり見たいと考えております。7月18日土曜日には、高浜海水浴場で海開き安全祈願祭も行われます。こうした機会を逃さず、きちんと現場を見てまいります。
高浜海水浴場は、日本の渚100選、日本の水浴場88選にも選ばれている、大変美しい砂浜海岸であります。これからもきちんと残さなければならないと思っております。
また、この写真を見まして、道路は大丈夫なのだろうかという思いもあります。浸食の原因を調べる必要があると考えております。きれいな海岸を次の世代に残していきたいと考えております。
◆17番(網本定信議員) 市長、よろしくお願いいたします。
3 物価高騰対策として実施する商品券の配布について
商品券の配布進捗状況について
◆17番(網本定信議員) 続きまして、物価高騰対策として実施する商品券の配布についてお尋ねします。まず、商品券の配布の進捗状況についてお尋ねします。
◆産業振興部長 市民生活支援と市内経済の活性化につなげることを目的として、市民1人当たり1万5,000円分の商品券を配布いたします。現在、6月20日頃より順次郵送を行っているところでございます。
◆17番(網本定信議員) 分かりました。20日頃から届いているという話も聞いております。
商品券の使用期間について
◆17番(網本定信議員) 商品券の使用期限についてお尋ねします。
3月の産業経済委員会では、この商品券の有効期限を11月30日ということで説明を受け、我々は審査し、それを了解しました。しかし、市民向けに発表された内容では、使用期限が9月30日となっております。なぜ9月30日になったのか、お尋ねします。
◆産業振興部長 今回の事業につきましても、これまでと同様、福江商工会議所、五島市商工会、五島市で構成している実行委員会で、配布、利用、管理等の詳細に関することを決定いたしました。
使用期限を9月30日までとした理由は、事業者が行う換金状況の過去の実績から、利用者は商品券が手元に届いてから、ある程度早い時期に使用されていたため、今回の使用期間としております。商品券が届きましたら、早めにご利用いただければと思います。
◆17番(網本定信議員) これまでの商品券は、市民が購入して使うものでした。今回は物価高騰対策として、市民の皆様に1万5,000円を給付するものです。全国的に見ても、長崎県内でも多くの自治体が3月中に実施していると思います。五島市は6月に入ってからの配布です。
今回はこれまでと違い、郵送で配布し、不在などで受け取れない場合も出てくると思います。11月30日が9月30日になったことで、すべての商品券が消費されるのか、市民の皆さんが使い切れるのか、疑問を持っております。
仮に9月30日までに使われなかった商品券については、どのような扱いになるのでしょうか。
◆産業振興部長 使用されなかった商品券につきましては、国・県に返すということになると思います。
◆17番(網本定信議員) もう少し期間を長くして、市民の方がすべて使えるような期間をなぜ設けなかったのかと思います。
また、そのような説明は産業建設委員会ではありませんでした。変更についても、委員会の中で何も説明がありませんでした。議会へ説明した内容が変わるのであれば、委員会にも報告するのが当然ではないかと思います。委員会を軽視しているのではないでしょうか。
◆産業振興部長 議会、委員会を軽視しているつもりはありません。3月に配布した資料の中では11月という予定で示しておりましたが、その後の実行委員会の中で決定しました。その決定についてお知らせしていなかったということはありますが、決して委員会を軽視したわけではありません。
◆17番(網本定信議員) 軽視したわけではないと言われますが、軽視しているのではないでしょうか。また、先ほど部長は、未使用の商品券は国・県に返すということでした。何のための物価高騰対策の商品券なのかと思います。
市民の皆さん、国民の皆さんが困っているからこそ、国がそうした制度を設けたのだと思います。すべての商品券が使われるような対応をすることは本当にできないのか、市長の考えをお伺いします。
◆産業振興部長 経済対策でありますので、先ほど国に返すと申しましたが、まずは別の政策に振り分けるということになろうかと思います。
◆17番(網本定信議員) 別の政策というのはどういうことでしょうか。市民が物価高騰に苦しんでいるから、その商品券を市民に使っていただくという方針だと思います。なぜ別の政策に振り分けるのか。もっと市民に行き渡り、すべて使えるような対応をお願いしたいと思います。市長、いかがでしょうか。
◆市長 私たちの物価高騰対策でありますけれども、すべての五島市民の皆様の生活のお役に少しでも立ちたいという思いから始めているものでございます。
そのため、まずは今、順次お送りしている商品券を確実に皆様の手元にお届けしたいと思っております。そして、9月30日までに、何とか多くの皆様に使っていただきたいと思います。
もちろん、これからまだ届かない方、受け取り損ねた方など、いろいろな方が出てくるかと思います。市役所といたしましては、2階に専用の窓口を設け、しっかり対応させていただきます。
繰り返しになりますが、まずは9月30日までに、早めに使っていただければと思っております。
要点整理
荒川温泉を活用した観光振興と1次産業の連携について
・市は、令和7年の観光入込客数を19万9,127人、前年比1,257人、0.6%減と説明した。一方で、宿泊施設数は142施設、延べ宿泊者数は22万2,585人泊で、一定の観光需要は維持できているとの認識を示した。
・網本議員は、観光客数を増やすだけではなく、宿泊、滞在時間、地域内消費を増やす「質の高い観光」への転換が必要であると指摘した。
・市長は、世界文化遺産、日本ジオパーク、日本遺産、ロケツーリズム、釣り、アウトドア、アニメファンなど、五島市の地域資源を生かした観光振興を進める考えを示した。
・網本議員は、観光地のインフラや景観整備が十分でなければリピーター増加につながらないとして、観光ガイドなど現場の声を定期的に聞き、早めの小規模修繕を行うべきだと提案した。
・市長は、魚籃観音周辺や白岳展望台の樹木伐採などの取組を例示しつつ、限られた財源の中で計画的に整備していく考えを示した。
・網本議員は、新上五島町の生マグロ、平戸市のヒラメ、松浦市のアジフライの事例を挙げ、五島市でも食を切り口に1次産業と観光を結びつけるべきだと提案した。
・市長は、荒川地区について、温泉、宿泊施設、農産物、マグロ養殖、漁港、釣り、足湯、日帰り温泉、クルージングなど、複数の地域資源を組み合わせる可能性があると答弁した。
・市長は、五島牛、五島豚、五島茶、キリシタンの歴史など多くの資源がある一方で、「五島の売り」をどう打ち出すかについて、市役所内でも考えていきたいと述べた。
高浜海岸の浸食について
・網本議員は、高浜海岸の砂浜の浸食が進んでいる写真を示し、国道384号への影響や観光資源としての危機感を指摘した。
・市長は、質問を受けるまで浸食の状況を把握していなかったと述べ、現場を確認する考えを示した。
・建設管理部長は、国道384号は長崎県管理であるとした上で、観光担当とも連携し、今後の調査や対応を進める考えを示した。
・市長は、高浜海水浴場が日本の渚100選、日本の水浴場88選に選ばれていることに触れ、浸食の原因を調べ、次世代に残していきたいと答弁した。
物価高騰対策として実施する商品券の配布について
・市は、市民1人当たり1万5,000円分の商品券を配布し、6月20日頃から順次郵送していると説明した。
・網本議員は、3月の委員会では使用期限が11月30日と説明されていたにもかかわらず、実際には9月30日となっている点を問題視し、変更の経緯と議会への報告不足を指摘した。
・産業振興部長は、福江商工会議所、五島市商工会、五島市で構成する実行委員会で詳細を決定し、過去の換金状況から使用期限を9月30日までとしたと答弁した。
・網本議員は、物価高騰対策である以上、市民が確実に使い切れる期間設定や対応が必要であると主張した。
・市長は、商品券を確実に市民の手元に届け、9月30日までに多くの市民に使っていただきたいと述べ、市役所2階に専用窓口を設けて対応する考えを示した。
