【2023年11月/長崎県議会議事メモ】大倉議員

長崎県議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、時間がかかります。

そこで、議事メモを残しています。

※内容は正式な議事録ではないため、発話の全てを反映しておらず、必ずしも正確でない箇所もあります。

1.教員の働き方について

(1)知事政策についての所感

大倉 初めての一般質問が今回初めて。教員の働き方について。PTAの会長を務めた経験があり、子供を間近に見ている。先生は子供たちに一生懸命向き合っているが課題が沢山あると感じる。職場環境の改善とあるが、キチンと向き合えているか。

知事 多様な活躍に繋げるためには教育環境の充実が必要。働き方について49.8%が好意的だった。将来にわたって挑戦する気概を持ってほしいと思うため、教員がゆとりの持てる環境づくりが必要と考える。

大倉 先生がゆとりを持って教育できない、学びに影響すると考える。なり手を増やすだけでなく、学びのためにも改革が必要と考える。

(2)中央教育審議会の提言について

大倉 一定程度改革は進んでいると思うが、教師を取り巻く環境整備として緊急施策が示された。出来る事を直ちに行うもので意義がある。具体策と見通しを教えて頂きたい。根本的に時間が足りないと聞く。電話や集金など事務方の仕事。業務を担う方が支援員だが配置状況は。

教育次長 R4に支援員を配置21市町のうち6市町103高。

大倉 国が支援員の3分の1を支援する。教員の負担軽減に重きを置いており、経費を補助する。激務とされる教頭・副校長への支援員を補助するとの事。他県に後れを取らずに取り組んでほしい。授業時数について、標準合計が850時間・・・1015時間とある。年度当初の計画で所管する教育委員会に助言を求めている。標準字数を大幅に上回っていないか。

教育次長 5年生は70.2%から54%に減少している。削減が見られており改善が図られている。

大倉 半分以上との答弁。削減した事で教育の質が落ちては本末転倒。教える内容は変わらないのに、字数だけを減らしても効果が疑問。など。学校だけの努力だけでは改善が難しいとの声も。行事をどう選ぶかも大事。行事の在り方の見直しは。

教育次長 子供たちの発達に応じて必要性があるので、意義や教育効果を踏まえて見直しに努めている。運動会なども見直している。各校長が参加する協議会で効果を担保しつつ見直しを検討したい。

大倉 準備が簡素化できるものは簡素化して負担の軽減をしてもらいたい。中学校の部活動について、文科省は休養日確保を進める自治体に加配をする方針との事。学期中の休みが少なくとも1日、などが定められている。2022年度実態調査があり、顧問の7%が週2日以上部活動に従事している。

(3)教員採用選考試験について

大倉 倍率低下が深刻。H21は合わせて14.8倍。R6は1.9倍。教員離れが深刻だが対策は。

教育次長 大学生を対象とした説明会・一次試験免除などを行った。志願者は増加傾向にあり100名増加して改善効果あり。新卒者以外の掘り起しが課題。免許取得者に対するセミナーなどを予定。採用試験の増加などを行う予定。

大倉 人気自体は減っていないという事でホッとした。更なる働き方改革が必要。現場では18時以降も残るケースもある。働き甲斐改革が必要であると考える。45時間を超えた職員は中学生30、小学生11%と減少傾向が数字上は表れている。

(4)教員の業務適正化について

大倉 県教委として具体的にどう取り組むのか。

教育次長 教師を取り巻く環境整備として保護者や地域住民などが一丸となって対応すると謡われている。魅力化作戦会議の意見とも合致する。3回に渡り協議を重ね、保護者や地域の理解促進、負担の軽減などが出されたので、提言実現に受けていきたい。

大倉 長崎新聞のコラムを一部紹介。働き方改革は働き甲斐改革である。

2.ICT学習への取り組みについて

(1)授業での活用法について

大倉 能動的に学ぶ力を育むべきだと。ICT活用が有効だと考える。これまでどのように取り組んで端末利用が変化してきたのか。

教育次長 各教員に対して使う事、慣れる事を呼びかけた。端末研修会を実施して、児童生徒が情報収集したり効果的な活用が見られた。子供たち自身が自らの興味に応じて主体的に学ぶこと・探求力を育成したい。

大倉 学びがステップアップしていると認識。

(2)県遠隔教育センター(仮称)開設に向けた取り組み状況について

大倉 R7の開設に向けた取り組みと今後の予定は。

教育次長 県立高校に配信する教科の検討、配信施行をしている。韓国語を配信し、アンケートでは基礎から学べた、学習意欲が高まったとの声。小規模校で授業配信を行い、長崎ならではの学びの実現を進めたい。

大倉 地域に左右されない学びが必要だと思う。長崎モデルの構築が出来ると期待している。

3.「2024年問題」への取り組み状況について

(1)バス運転士確保策について

大倉 全国で不足が深刻だが、2024年問題も重なる。時間外労働時間の上限が規制されて生じる。人手不足に陥り公共交通への影響が懸念される。運転士の不足状況は。

交通局長 県央バスも含めて378名であり16名不足。4名から拡大しているので、切れ目なく募集したが、採用試験の受験者数が過去と比べて非常に少なく、現時点でも同程度の不足が生じている。

大倉 今後の大量退職で補えないと思う。処遇改善、見直しなどが急務となるが、県営バスではどう取り組むか。

交通局長 運転士確保対策として、資金貸与制度を講じてきたが、魅力ある職場として県営バスを就職先に選んで頂けるような対策が必要。会計年度ごとの任用を改め、正規職員として採用する。若年層の確保に全力で取り組みたい。

大倉 2022年度399万円で全産業よりも低い。処遇改善を。女性運転士も積極的に雇用してほしい。女性が活躍しやすい職場づくりに向けては。

交通局長 5年間で受験者数が女性2名。現在1名。これまでも女性用の休憩室を整備してきたが、施設面を充実させたい。バス運転の不安感を払しょくしてもらえるようにPRを行い、体験会を実施する。今年度運行管理者に認定し、キャリアパスを示して確保したい。

大倉 路線見直しも必要。沿線住民の声を聴いて丁寧な説明が必要。

交通局長 地元自治会の理解を得ながら3地区で実施。事業者の一元化・適正化により効率化出来た。今後も取り組みを継続し、重複する路線の統合を進める。

大倉 住民の声・生活実態を汲み取って頂きたい。

(2)重複路線の見直し・効率化について

4.ながさきピース文化祭について

(1)全体的な演出について

大倉 開催まで2年を切った。全体を取り仕切る総合P、アドバイザーを配置するのか、イメージソングを作るのか。

文化観光国際部長 起用も含めて計画書をプロポーザルで実施中。ディレクターを始め、本県らしい演出を考えている。現在検討中。

大倉 開閉会式は専門家にお願いしたい。

(2)広報活動について

大倉 どのようなイベントを考えているのか。マスコットは。

文化観光国際部長 100日刻みで県内全域に周知するイベントを実施したい。機運醸成に向けて効果的なPRをしたい。マスコットキャラは国体終了後も既存キャラを用い、更に検討したい。

大倉 長崎県らしい動画を作ってほしい。キャラも新しいモノを検討してほしい。

(3)地域活性化について

大倉 国民文化祭は文化の祭典。本県の賑わいを創出する契機になると期待。県全体に波及する文化祭にしてほしいが取り組みは。

文化観光国際部長 県内全域に及ぶように全市町で開催をしたい。市町と意見交換を実施中。全国大会では受入れ希望の文化団体と協力中。本県の文化芸術・交流拡大にも繋げていきたい。

大倉 長崎の食を楽しんでもらい、経済効果ももたらしてほしい。

(4)今後の課題について

大倉 石川県で開催されたが、どんな課題が見えてきたか。文化祭を一過性に終わらせないためにどうするのか。

文化観光国際部長 石川は文化絢爛であった。本県の多彩な文化をPRする絶好の機会であるため認知度向上が必要。H29から一体開催となっている。開閉会式で垣根なく取り組んでいきたい。文化芸術の次世代への継承を進めていきたい。

大倉 持続的に発展していけるようにしていきましょう。

5.県庁舎跡地の利活用について

(1)「長崎大縁日」の成果について

大倉 6万人の人手で賑わった。出向いた人の表情も良かった。成果は。

地域振興部長 4年ぶりの長崎くんちと合わせて実施した。跡地を中心に面的な取り組みが出来た。イベント時にも憩いの場としての有効性を確認できた。渋滞対策、雨天時の課題もあり対応を検討したい。

大倉 県庁跡地が賑わうのは良い事だと思った。連携が良かったと思う。面的な作りが出来たと思う。パネル展示。

(2)隣接国道の歩行者利便性増進道路(通称:ほこみち)指定について

大倉 750mがほこみちに指定されている。車線を減らして歩道を増やして賑わいづくりが期待される。面的な賑わいづくりに繋がると思うが見解は。

地域振興部長 賑わいの場としての広場・情報発信の一つとして起点となるよう、本県の魅力の効果的な発信を掲げている。4月に指定を受けて検討委員会を開催されている。ワークショップの意見を反映しながら国や長崎市・部局と連携しながら研究したい。

大倉 長崎市内の観光に繋がる結節点だと感じる。賑わいを生み出す道路になりうると思う。

6.成果連動型民間委託契約(PFS)について

(1)契約導入の課題・親和性について

大倉 行政が民間に事業を委託する際に、成果指標を設定するモノ。官民連携の手法。R4末で179の事業が実施されている。長崎県ではないと。新たな契約の必要性があると考えるが、課題は。

企画部長 昨年公表された自治体アンケートでは、適正な成果指標の設定、報酬の条件設定が困難であると挙げられている。

大倉 導入のメリットは、行政が設定した目標に対して、民間が知恵を絞る事に繋がる。住民の満足度が向上する。報酬が増えるので、事業意欲の向上が図られる。本県もチャレンジしたらよいかと思うが、どういった分野が良いか。

浦副知事 医療介護・犯罪防止で蓄積が進んでいる。有効な手法の一つであるが、幾つかの課題も指摘されている。国の動向や他の自治体の事例も踏まえながら、幅広い視点から研究したい。

7.国民健康保険 保険料統一について

大倉 構造的な課題が多い。年齢が高く医療費が高い。所得水準が低い事など。安定運営のために、都道府県が責任主体に変わった。県と市町の運営になった。高齢化の更なる進展、被保険者の減少、医療費の増加により運営が厳しくなると懸念される。国は2030年までの統一を目指すとの事。国保の保険料の算定根拠と仕組みは。

福祉保健部長 各都道府県で公平に支えるために、市町村ごとの水準に応じた納付金を決定し、費用を市町村に交付する。市町村は都道府県に納付する仕組みとなっている。国保の法律を根拠として、保険料が決定される。各市町ごとに保険料は異なる。

大倉 保険料統一の考えは。

福祉保健部長 財政運営が不安定になる課題があり検討がされてきた。H30に改革実施され、市町村から都道府県との共同になった。現在法律の改正により、同じ所得水準であれば、同じ保険料水準の統一が進められている。本県も取り組みを進め、激変緩和措置を進めていく。

大倉 医療費水準の低い自治体から反発も予想されるが協議の状況は。

福祉保健部長 県下の国保連携会議で検討して来た。R2は国保運営方針を定め、納付金ベースでの水準を目指す事にした。インセンティブも定められた。市町と協議を進めて、統一を目指す。

大倉 収納率も見ながら進めてほしい。今後はどう進めるか。

福祉保健部長 公平性は進むが、算定方法や事業は市町により異なる。将来的には水準の完全統一が必要と考える。県全体で予防事業を強化して収納率の調整などの課題協議を進める。

大倉 ヒアリングを重ねて合意形成をしてほしい。

8.雹(ひょう)による農作物被害対策について

大倉 長崎市も結構な被害になっている。ミカン畑で専業のミカン農家。畑は7000㎡だが壊滅状態だった。果樹共済に加入しているが支払われるか心配との事だった。産地や生産者への励ましのメッセージを。

知事 11月10日に西海市を訪問して被害を観た。はじめての収穫を楽しみにしていた生産者を見て心が痛んだ。生産を維持できるように支援をしていく。全国にでてみかんをPRした。励みに頑張ってほしい。

大倉 永続的に営農できるように支援をお願いします。

 

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