【2022年3月/長崎県議会議事メモ】川崎祥司議員

長崎県議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、時間がかかります。

そこで、議事メモを残しています。

※内容は正式な議事録ではないため、発話の全てを反映しておらず、必ずしも正確でない箇所もあります。

1.子育て支援

(1)少子化対策

川崎.これまでの対策に加えたもう一工夫をどう考えているか。18歳までの医療費助成をどう考えているのか。

大石.2という目標の達成に向け、知恵を絞って柔軟に取り組んでいきたい。当事者の皆様からの意見を伺い、結婚支援の強化、子育て支援を構築していきたい。18歳までの医療費助成拡大については、市町が主体となり、中学生、18歳まで検討している。財源確保についてはしっかりと議論する必要があると考えている。

(2)不妊治療の医療提供体制

川崎.県内では3病院しかない。地域格差ない体制にすべきと考えるがどのように考えているか。望む方が治療に望める環境構築すべきと考えるがどうか。

子ども政策局長.不妊治療のうち、特定は高度な専門性が必要であり、直ちに広げる事は困難。不妊治療を受ける方の状況を把握し課題を整理していきたい。職場での理解促進については、厚労省の調査では16%の方が離職。国は不妊治療と職場の両立に向けた助成を実施しており、積極的な企業を認定する制度も開始する。不妊理解を深めるリーフレットなど周知も拡大する予定。不妊に関する相談窓口を設け、支援体制の充実を図っている。

川崎.うけやすい環境整備に力を入れてほしい。

(3)ヤングケアラー支援

川崎.県では実態調査を踏まえどのような対策を取っているか。

子ども政策局長.社会的認知度の向上、関係機関に繋ぐことが大事。県でも国の取り組みに合わせて広く周知を図る。

2.新型コロナウイルス感染症対策

(1)今後のコロナ対策に係る知事の姿勢

川崎.長引くコロナ下に県民も疲れを隠し切れない。どのように県民をリードするのか。

大石.行政の取り組みだけでなく、社会全体の取り組みとして高い意識を持つことが重要。要請に当たっては努力を重ね、効果の説明も大事。事業者の皆様には痛みが伴う事を念頭に、事業者の皆様の安心に繋がる情報を発信していきたい。行政と県民が一丸となって取り組むことが大切であることから、寄り添いながら全身全霊で取り組みたい。

川崎.県民に語り掛ける情報発信をお願いしたい。

(2)後遺症対策

川崎.医療や相談体制は。

大石.一般医療の中で対処できるものもあり、まずは掛かりつけ医の受診が必要。ない場合は保健所で案内をする。専門性が高い診療に備え、紹介に応じて拠点病院を設置する必要がある。関係機関と協議し、4月中には専門的に対応できる病院を整備して連携を図っていきたい。

各医療機関にお願いし、説明会を開催して地域で安心して受けられる体制を整備したい。

川崎.気合で治しなさいと言うアドバイスもあったので、適切に対応してい貰いたい。

(3)まん延防止等重点措置のエリア指定

川崎.今後まん延防止が適用された場合のエリア指定はどう考えるか。

総務部長.限定的に強い対策を行う事を目的とした制度。指定地域は外出自粛、酒類提供の自粛もするため、慎重に判断すべきものと考えている。重点措置の時は長崎と佐世保を指定し、拡大した後は対象地域を全域に拡大した。都市部と隣接している地域は他の地域よりも広がりやすいと懸念される事から、そうした地域を含める必要がないのか、慎重に判断したい。

(4)第三者認証制度「team NAGASAKI SAFETY」の推進施策

川崎.一定基準の制度を創設したが、時短要請は一律でメリットを実感できなかった。認証制度推進に資する予算も計上しているが、してもしなくても同じだと、鈍化させてはならない。インセンティブ事業にも取り組むべきだと思っていたら、追加予算があったので感謝。

店舗にも利用者にもメリットを提示しながらデジタル化も進めてほしい。

県民生活部長.目標に達していないので、認証店の増加を図り、感染防止と社会経済の回復を図っていきたい。認証を取得するメリットを感じられるように、電子化も含めて検討をしている。

川崎.推進をお願いします。

(5)観光キャンペーン事業における地域クーポンのデジタル化

川崎.180万人分のクーポンを用意している。540万枚のコストは莫大になると予感している。アナログ的なクーポンがうってつけのテーマだと思うが、省力化のために利用すべきでは。

文化観光国際部長.データ収集、作業の省力化に繋がるので促進する必要があると思う。一方で、需要喚起策として広く利用しやすくする必要もあるので、不慣れな人の使いづらさもある。メリット、デメリット、費用対効果も検証しながら進めていきたい。

(6)事業者支援

川崎.借入金は既に返済の時期を迎えている。国が策定したパッケージではどう支援をしていくのか。

産業労働部長.資金繰り継続、再生チャレンジを促進するため、パッケージを策定した。診断士紹介をしながら、周知を図り収益力改善、再構築補助金の申請支援を行い中小企業の再建を進めていきたい。

川崎.周知が大事だと思うのでよろしくお願いします。復活支援金だけではカバーできないと考えるがいかがか。

産業労働部長.飲食店には自粛を要請した。売り上げ減少などの影響が大きく経営は厳しいと認識。国の施策を取り込みながら、関係予算の追加計上をした。

川崎.速やかに執行をお願いしたい。

3.福祉行政

(1)健康寿命の延伸に資するPHR(パーソナル・ヘルス・レコード)の活用

川崎.PHRは健康医療介護の情報。健康管理は無料のアプリもあり今すぐにでも可能。日常的に管理しながら楽しみも大切。

健康ポイントなども導入すべきと考えるがいかがか。

福祉保健部長.少しでも早い段階から予防健康づくりが大事。アンケートでは健康づくりの割合が低く、きっかけ作りが必要と考える。

ポイントを付与して県産品が当たるアプリの導入を検討している。保健医療情報についても安心安全に使えるように整備している。

川崎.軽い運動と食事を見える化したら、10kg痩せた。見える化が大事。

(2)被爆体験者の救済

川崎.灰や雨などに対して、救済が必要。知事はどう進めるか。

大石.これまで裁判の経過を受けて、長崎市の体験者と救済の要望を重ねてきた。指針改正の骨子で対象外とされ、引き続き協議する事とした。

広島限定は受け入れられず、改めて厚生労働大臣への面会を申し出ている。整合性、客観的資料の乏しさに対応するため会議を設け、学術的見地から検証してく。被爆当時の状況を国へ伝えて協議を重ねていきたい。

(3)ヘルプマークの普及促進

川崎.周囲の方に配慮をお知らせするマーク。周知に力を入れていくべきと考えるがどうか。

福祉保健部長.配慮を必要とする方への援助を目的としている。5000枚配布している。R3の調査では、知らない方が全体の5割。

着用しやすい環境づくりのために有用性の広報が必要。直接サービスを受ける団体と協力して普及活動に務めていきたい。

4.教育行政

(1)いじめの撲滅

川崎.県立高校生の自死が発生している。どう意識改革をしていくか。

教育長.複数で情報共有しながら対応が必要と考えている。研修会を強化して組織的対応に望む。各市町の取り組みを支援していく。

川崎.いじめじゃないかという視点、早期発見がポイントと思う。自死を二度と起こさないための取り組みは。

教育長.いじめの自体を厳粛に受け止めている。安心できるように更に指導が必要と考えている。基本方針を周知徹底し、職員間で情報共有を総点検していき、生徒指導、教育相談の充実を図っていく。

総務部長.過去に発生した被害を繰り返さないという元、指導をしてきた。個別に面談し状況を確認し、指導をしている。関係法令の理解も重要であるため、教育長とも協働して会議の場でガイドラインの研修を実施する事とした。県内高校で発生した事案は個人情報に配慮しながら情報共有し、自死を繰り返さないように取り組んでいく。

川崎.しっかりと施策を進めて頂きたい。

(2)県立図書館サービスの向上

川崎.電子図書は効果的と考えるが、電子書籍の導入は。

教育長.県民に対する広域的支援、感染症対策に対しても利便性が高いと認識。メリットを活かすために大村市と協議している。

5.農業施策

(1)有機農業の推進

川崎.H22に推進計画を策定したが、従事する人数は目標にはるかに及ばない。学校給食で積極的に採用するなども必要と考える。

農林部長.島原、五島での取り組みが盛んであり、195haである。県が策定した目標には至っていない。収量は品質が不安定であり、価格転嫁が難しい事が原因。国の交付金を活用し、指導員の育成、グリーン栽培体制の確立を目指し、市町に対して学校給食での販路拡大への取り組みを支援し、拡大に繋げていきたい。

川崎.農業大学校があるが、視察した時設備が十分とは言えない状況だった。誇りを持てる学びの場にすべきと考えるがどうか。

農林部長.スマート農業を学ぶ機会のために、環境制御機器の導入を進めてきた。実証化された技術を学ぶことが出来るように進めていく。立替の時期は財源を含めて総合的に判断していきたい。

(2)農業大学校における学びの場の充実

 

6.多様な性への対応

(1)多様な性に対する知事の認識

大石.個人として尊重され自らの意思で選択する権利があるが、無理解のため差別や偏見を感じるケースがあると承知している。解消されるように理解を深める対策をしていきたい。

(2)パートナーシップ制度の必要性

川崎.実態調査を行い、理解を促進するハンドブックを発行して頂き感謝。人権啓発の優秀賞に輝いた。性別記載の任意性なども取り込まれた。

公営住宅の入居資格についても、緩和するための制度が進んでいる。なぜ本県にはないのか、準備を進めるべきではないか、必要性は。

大石.パートナーシップの制度の導入の理解を深める契機になるので意義のある事だと思う。移住促進の効果もあろうかと思う。意見交換をしながら課題の検証を行っていきたい。

川崎.課題を捉えてとあるが、やると決めて取り組んで頂きたい。

7.世界恒久平和と核兵器廃絶へ、知事の思いと行動

川崎.ウクライナ侵攻から3週間。ロシアの蛮行は許せず核の威嚇は言語道断。知事の想いは。国に対して各禁止条約のオブザーバー参加を求める意味でも、長崎市長と共に訴えて頂きたい。

大石.3度惨禍を繰り返さない事の責任があると考える。核兵器禁止条約の関係者のご意見を頂き検討して参りたい。

川崎.何も躊躇う事はないと思う。訴えるのは知事しかいないと思うので、調整を図って頂きたい。

8.動物愛護、「殺処分ゼロ」へ

(1)知事の決意

川崎.71%の殺処分に対する決意は。

大石.動物の命が失われている現状を何とかしたい思いで公約に掲げた。積極的に推進してまいりたい。

川崎.アニマルポート長崎では譲渡会を開催している。状況はどうなのか。不妊・去勢体制の整備強化も図るべきと考える。マイクロチップの装着も義務化される。見解は。

県民生活環境部長.家族で参加できるように譲渡会を行い、犬43、猫24頭を譲渡した。施設整備だけでなく機能を強化してきたので、県民に親しまれる施設の在り方を検討していきたい。マイクロチップは研究をしていきたい。

川崎.譲渡に繋がる部分に繋がる視察を参考にしながら、是非検討いただきたい。北海道は6%。殺処分0に向けて、TNRに取り組んでいる。県も不妊去勢に助成しているが、地域猫活動についても、ボランティアの連携も強化する必要があると考えるがどうか。

県民生活環境部長.ボランティアと行政の協働が必要。獣医師会、市町、ボランティアと協業する団体で取り組んでいる。普及拡大に向けては財源確保が課題であるため、民間の助成事業の活用、財源確保を考えていきたい。

川崎.高い殺処分率を下げるためには相当なエネルギーが必要。

(2)施策の強化

 

9.長崎の街づくり

(1)県庁舎跡地活用における「情報発信拠点」

川崎.長崎県らしさを強調するための構造体も、CLTを採用してほしいがどうか。

地域振興部長.跡地の歴史の変遷、観光物産、食などを紹介するため、VR、ARを検討している。建物の整備は広場の利用状況を検討しながら、相応しいデザインの整備を進めていきたい。CLTは関係部署と連携しながらコスト面でも導入の可能性を検証していきたい。

(2)松が枝国際観光船埠頭の2バース化に伴う背後地の整備

川崎.南山手と一体となった整備で新たなにぎわいが生まれると思うが進捗状況は。

土木部長.国際ターミナル、交通建設機能など、賑わいの創出を図るために整備構想をまとめている。民間を取り入れながら、現地調査、関係者ヒアリング、事業スキームを探るための調査をしている。PFIの導入可能性も検討していき、早期の作成に向け準備をしていく。

(3)JR浦上駅周辺でのおもてなし

川崎.かつては長崎駅の玄関口だったが、公共トイレが検討されていないと聞いた。トイレはあって然るべきと考えるがいかがか。

土木部長.病院、社会福祉施設で多くの方が訪れる。公衆用トイレは、長崎市と設置に向けた協議を進めていく。

川崎.当たり前の話を質問しなければいけない事が残念。心を砕いてやって頂きたい。バリアフリーは当たり前。多様な性についても配慮してほしい。

10.道路行政

(1)一般県道113号長与大橋町線の渋滞対策

川崎.岩谷橋交差点からの渋滞は幾度も提案をさせて頂いた。信号の調整をしたと聞いたが、全く実感がなく渋滞が続いている。

関係者との協議をして欲しいが見解は。

土木部長.県警による見直しが行われ、一定の効果を確認しているが朝夕の混雑は続いている。周辺道路の交通安全、利便性の課題もあり、即効性のある対策は難しい。幅広に検討していきたい。

川崎.長崎の入り口・出口なので目を向けて頂きたい。206は交通量が多いので、113号は毎日渋滞している。真摯に検討して頂きたい。

最後に一般質問を終えて率直な気持ちを。

大石.至らないところもあったと思うが、質問・ご指導を聴いてしっかりと取り組まなければと改めて思った。財政も厳しいがどれも大切だと思っているので、進めるべきものは進めていきたい。

川崎.県民に認めて頂ける知事になって頂きたい。頑張ってください。

11.その他

 

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