【2022年12月/長崎県議会議事メモ】小林克敏議員

長崎県議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、時間がかかります。

そこで、議事メモを残しています。

※内容は正式な議事録ではないため、発話の全てを反映しておらず、必ずしも正確でない箇所もあります。

1.ミライon図書館の大村市移転による成果について

(1)大村市移転による成果とまちづくりへの貢献について

小林 100年以上の歴史を持つ図書館を大村に誘致し、開館して3年経過。県立図書館の大村移転は反対も大きく、決起会には2000人も集まり賛成反対の怒号が飛び交った議論も懐かしく思い移転は難産だった。大村に移転してどんな成果があったのか。どれくらいの県民が利用したのか。来館者数、貸出し冊数は。

教育委員長 R3は来館者数が37万人。貸出しは92万冊。来館者数は全国7位。貸出し数は2位。

小林 長引くコロナ下の中、未来on図書館は成果を出している。誘致する際に県土の均衡ある発展を求めてきた。新幹線大村駅が整備されアクセスが優れている。子育て世帯の流入も多い。以前と比べて市外からの利用はどうなっているのか。

教育長 移転により市外からの利用が1割から3割となった。10代の利用も増え親子の利用しやすい設備により年代の幅が広がっている。

小林 大変嬉しく思う。社会教育の施設ではあるが街づくりにも大きな影響を与えると考えているが、どんな貢献を考えているか。

教育長 蔵書の充実、幅広いイベント講演・新たな価値を生み出している。月平均3万人の来館であるが、大村人口の3分の1の流入となっている。環境にも配慮した優れたデザイン・シンボルとして定着している。愛される図書館に育っている。

小林 月に3万人は大変な数であり街づくりに貢献していると感じている。これだけの数は長崎ではなかったと思うし、市外からの来館の数も3割になっており年齢層も若い方に広がっている事を考えると大したものだと改めて思う。大村市には移住する人が増えている。R1は100名が、R3は165名となっている。これだけの移住者が大村に来ているという事は、県立図書館があり心の拠り所となっている、活躍していると記憶に留めてほしい。これからはデジタルの時代の中でどんな対応をしていくのか。

教育長 これまで県内全域の利用のため、返却サービス・取り寄せサービスをしてきた。離島半島・来館が難しい人にも対応して来たい。より愛される図書館を目指したい。

小林 愛され親しまれている背景には職員・関係者がサービスに努めている成果が実績に繋がっていると思う。時代の先駆けとしてこれからも力強いバックアップをお願いしたい。

2.大村のアニマルポート(県動物管理所)の建て替えについて

(1)条例制定と施設整備について

小林 野良犬・野良猫を保護する管理所があるが老朽化している。大村市からも立替えの要望がある。犬猫の殺処分が多い県であり、愛護への関心が高まる中、殺処分が日本一多い事は大村市まで印象が悪く取られると懸念している。H24頃の殺処分数はどのくらいだったか。R2、3はどうか。

県民環境生活部長 10年前は5951頭 直近はR2年1953、1345頭となり減少しているが、減少率が鈍化している。

小林 あまりにも多すぎる。動物愛護の条例によると、エサをやる場合に不妊矯正手術を施す事を対象とする事、とある。無責任なエサやりが数を増やすと指摘されている。不妊去勢はどのくらいの費用がかかるか。

生活環境部長 獣医師会に委託している。今年は13547円となり、約430頭分となっている。

小林 一般会計の税金からやっているが、600万円くらいの中で殺処分の予算が獲得されている。副知事、大石県政は殺処分0を強く訴えている。私は大きな柱として譲渡を増やす取り組みが必要と考えている。譲渡を進めるためにも、現状の施設ではいかんともしがたく、愛護管理を推進する条例が機能する拠点施設が必要と考えるが、建て替えはどう考えるか。

副知事 収容スペースが十分でないなど様々な課題を抱えている。新たな拠点施設の整備が必要と考えている。

小林 明確に立替をどう考えているか

副知事 今後ロードマップの作成を急ぎ、場所機能構造を検討する委員会を立ち上げて取り組みたい。

小林 委員会を年度内に作り方向性を考えるという事を仰った。いつ何をするのかという工程表を作ってもらいたい。来年4月1日から条例を作って殺処分0をやっていくことになる。今の状況を放置しておけば有言不実行となる。ぜひ速やかにやって頂く事を要望する。

3.知事の政治姿勢

(1)令和5年度当初予算編成の考え方等について

小林 我々県会議員は知事との直接議論する事が醍醐味。部長とは委員会で議論できるが、年に1回知事と議論できるのはこの回だけ。政策的経費に40%のシーリングを設定し、更に削減率を引き上げていくとなった。前年度比40%とした事業は重要な事業ばかりであり、削られた事業はどうなるのか心配する声もある。削減率を上げると15億円が捻出できる。政策で2億円。固定経費で1億円で3憶増となるが、既存の事業が削減されている。3億円は来年度から知事がやろうとしている高校生の医療費助成に使うと。公約を実行するためにシーリングを設定したと言われても仕方がないと言われても仕方がないと思うがどうか。

知事 重点テーマに絞るために政策的なシーリングを強化して設定した。子育て費用の額から逆算して設定したモノではない。

小林 固定経費1億、政策で2億を削ると。3億円を何に使うのかと。捻出した財源で新しい県政を創りましょうと。しかし現実には高校生の医療費助成は3億円が充当されると言われても仕方ないと受け止めて頂きたい。長崎県の財政は想定を超える税収増加となり、R3は財政調整基金を取り崩さずに行っている。残高は263億円。R4は同規模と見込まれている。一方で県税の収入も過去最高と言われているが、R3の実績は分かっているか。

知事 1200億円と認識している。

小林 1260億円。法人県民税・事業税が288億円。税が集まれば交付金が減らされるのは頭が痛いが、こうして集まっている。要因は何か分析が必要だが、成長5分野、製造業が順調に推移している。成長5分野はご存知か。

知事 航空機、半導体、AI等だったと認識。

小林 半導体、造船プラント、ロボット、医療、航空機。令和3年度から平準化されたことも知っておかなければならない。一律40%のシーリングを、順調な事業にかけて事業のやる気をそいではならない。実績を見て財源確保の動きをしなければならないがどうか。

知事 長期化するコロナ、物価高で予断を許さないと認識。基幹産業を含め成長分野、農林水産を含めて支援も県政発展に重要だと考える。皆がチャレンジできる環境づくり、分野の人材育成についてもしていかなければならない。

小林 農林水産は確かに大事。新規就農の確保も必要。結果が繋がる事業を選別し、何が頑張っているのか、よくよくチェックしてほしい。どれをシーリングにかけるか。除外についてはもう少し議論をする必要があると思う。一生懸命頑張る事業がやる気をなくすことはしてはならない。財政を総額幾ら必要なのかを明らかにしなければこれからの財政は大変だ。マニュフェストのどれとどれをこの任期でやるのか明確にする必要がある。財源の確保は。

知事 総額は午前も質問があったが中長期的に考える必要がある。

小林 いきなりシーリングが上がる事は許されない。もう少し計画的にやっていこうではありませんか。県内の高校生に対して3億円の予算要求を考えている。償還払いか現物給付か明確にされないまま予算要求されないのは驚いている。現物給付で医療費が跳ね上がる事は分かっている。県内の市町村からの話は、高校生までとなっている。当然小中学生も入る。現状のように市町でやりなさいというスタンスですか。高校生だけなのか、高校生までなのか、で大きく異なる。どう考えるか。

知事 小中学生を対象とした支援は市町単独で行われている。引き続き市町で取り組んで頂き、県が高校生を負担する方向性で進めている。本来は国の責任に置いて整備すべきと考えている。

小林 償還払いか現物給付か、これによって持ち出しの金額は異なる。3憶はどちらで要求しているのか。

知事 支給の方法は協議中と聴いている。

小林 こども医療には関心が高く、子ども政策をやっていく事に支持されているはず。どっから3憶を持ち出してきたのか。公約では高校生までと書いてある。市町でやって下さいとなれば笑われる。よーく吟味してもらいたい。子ども政策がこの程度だったら失望される。財源確保するときに、シーリングを引き揚げてちまちま予算を確保する事は出来ない。来年9月に総合計画全体を見直したいと仰っている。それくらいの決意でやってもらいたいが決意は。

知事 重点テーマに基づく施策を進め、総合戦略の見直しに取り組みたい。10年後を見据えて施策の見直し強化を図りたい。R5の予算編成でシーリングの強化・経費の見直しを行ったが、多様な視点を持ち施策の見直しを行い財源を確保したい。

(2)知事選挙での選挙運動費用収支報告書記載の電話代約402万円の内訳(費用、費目)について

小林 知事は「公選法に基づき適切に行った」と答弁している。402万円はオートコールなどの支出であると答弁したが、これはどんな支出か。

知事 告発状が受理され、選挙においては適切に行い、捜査にも協力する。関係当局が適切に判断されると思う。今後の捜査に影響を与えるので差し控えたい。

小林 刑事事件の捜査中のために差し控えると。県民の代表が質問しているのに答弁できないのは理解できない。6月議会で中村議員に答弁した内容を確認しようとしている。記者の質問に対して、回答を保留されたが、その内容を確認したい。改めて。

知事 繰り返しになるが、関係当局の捜査が進む中なので、発言を控えたい。

小林 ザックジャパンの領収書のコピーがある。電話料金・SMS送信費とある。SMSの送信費「他」とあるが「他」を尋ねているが、答弁できないのは理解できない。あなたが被疑者ではないはず。質問通告に対して答弁しなければならない義務がある。

知事 私の選挙に対する告発状が受理され捜査が進んでいる。発言を控えさせて頂く。

小林 何かやましい事があるのか。支出の内訳を聴いているし、個人あてに領収書が来ている。これを言えないという事は、よっぽど何かあるのか。何もなければ明確に答弁すべきと考えるがどうか。

知事 捜査が進行しているので、選挙関係の発言は控えたい。

小林 「他」の意味は知っているか。

知事 (同答弁)

小林 あなたが訴えられている訳ではないのだから、調べたのか調べてないのか。

知事 知事選挙においては公選法に基づき適切に対応した。今後関係当局によって適切に判断されると思う。

小林 県民に不安を与えるような答弁をすべきではない。

(3)西九州新幹線の整備について

(4)経口中絶薬に関する見解について

4.その他

 

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