政治家になるためには、どんな人間性が良いの?
政治家としての必須スキルはあるの?
こうした疑問に答えます。
これは政治家に限らず、評価経済が主体となる、今後のビジネスにも通じるので、参考になれば嬉しいです。
結論としては、「人の名前と顔を一発で覚える事」だと思います。
コンピューター付きブルドーザー
昭和を代表する田中角栄氏を巡っては、数々の逸話やエピソードが知られています。
本記事では、細かい紹介を省きます。
中でも異名として
コンピューター付きブルドーザー
なんていうあだ名もあったそうです。
頭が切れて、実行力のあるという意味ですが、今の時代の政治家に求められるのは、こういった部分でしょうか?
- コンピューター並みに頭の切れる政治家
- ダイナマイト並みに破壊力のある政治家
国政レベルではともかく、小さな島に暮らす地方自治の現場で言えば、こうした要素はあまり求められていないと感じます。
忖度王
数多く紹介されている田名角栄の魅力の中で、一番本質的なのは、
誰に対しても好かれる
という部分だったのではないでしょうか。もちろん、田中角栄は無条件で好かれていたのではなく、尋常ならざる「ギブ」があったからです。
具体的には
- 会った人の名前は全員必ず覚える
- 誰に対しても細かい気配りが出来る
- その人が困っているモノを差し出す
という感じです。
どうしても人間は、立場や肩書が増えると
「偉そうな人間」
になってしまいがちです。しかし田中角栄は、どんなに偉くなっても「万人への忖度」を徹底した政治家ではなかったでしょうか。
名前と顔
何を隠そう、私は「人の名前」を覚える事が大の苦手です。
これは政治家志望の人間として、致命的です。
「覚えるのが苦手」は単なる言い訳で、本当は「覚える気がない」が正解です。太宰治風に言えば
「政治家失格」
です。先日はふと、そのことを痛感しました。
民主主義の選挙という、一種のゲームの本質は、
どれだけ多くの有権者に、「自分の名前」を書いてもらえるか?
です。そうなった時、ギブアンドテイクの視点で言えば、
候補者が、どれだけ「有権者の名前」を書けるか?
が大事な要素です。
自分が知らない人から名前を書いてもらえるはずはありません。
例えば自治体の住民が、一か所に集まって大名行列を作り、政治家に流れ作業で顔を見せていくとします。
その時に、候補者がどれだけの数の有権者の名前を知っているか、その数が選挙の票数だとも言えます。
「1対N」 より「1対1」の関係へ
私は今まで、「1対 N」の情報発信がメインでした。
- 五島市の財政や社会構造
- 今後の社会が目指すべき方向性
など、ふわっとしていて、市民の方がピンとこないテーマが殆どです。
果たして本当に、そのメッセージが「一人の市民の心」に届いているでしょうか?
何だか地に足が就いていないなあと感じました。
これからは、今までないがしろにしていた「1対1」の関係性を見直す必要があると感じました。
具体的なアクションとして、
- 一度会った人の名前は忘れない(メモを取るなり反復するなり)
- 名前を書く練習をする(「〇〇様へ」を手書きする)
- 自分の本音を人に伝える
という部分です。
理想の政治家
私の場合、田中角栄レベルまで「他人への忖度」が出来る事が理想です。
五島市の例で言えば、人口はたったの36,599人(令和元年2月末)です。
昨日は、「五島に来てから貰った名刺」を総点検し、ファイリングしていました。集計した結果、「五島市民から頂いた名刺」の数は、280枚くらいありました。
感覚値として、「名刺はないけど知っている人」の数で言えば、その5倍くらいでしょうか。
ですので、私の「知り合いの人口」は、現在約1400人くらいで、人口比にすると3.8%です。
ただし、私が「名前まで書ける」のは、その半分以下だと思います。段階的に、その人との心の距離を縮めるためにはいくつかのステージがあります。
- 顔を見て、その人の名前がパッと書ける
- その人の生い立ちや現在の仕事を知っている
- その人が抱える悩みや不安、実現したい事を知っている
ステージ3までくれば、心の距離はぐっと近まります。
私はまず、ステージ1を徹底的に磨く必要があります。
「君の名は。」
これをもっと大事にしていきます。
時間は掛かるかもしれませんが、心意気としては36,599人の名前を全て言える位を目指します。
名刺を再確認し、出来る限り丁寧に文字を書く練習をします。
色々な気付きがあり、毎日感謝しています。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
参考書籍
こちらの本はバイブルとしておススメです。
法律の事や準備の進め方など、大変詳しく書かれています。