政治家になるには(4)~顔と名前を覚える~

NEKO

政治家になるためには、どんな人間性が良いの?

政治家としての必須スキルはあるの?

こうした疑問に答えます。

これは政治家に限らず、評価経済が主体となる、今後のビジネスにも通じるので、参考になれば嬉しいです。

結論としては、「人の名前と顔を一発で覚える事」だと思います。

コンピューター付きブルドーザー

昭和を代表する田中角栄氏を巡っては、数々の逸話やエピソードが知られています。

本記事では、細かい紹介を省きます。

中でも異名として

コンピューター付きブルドーザー

なんていうあだ名もあったそうです。

頭が切れて、実行力のあるという意味ですが、今の時代の政治家に求められるのは、こういった部分でしょうか?

  • コンピューター並みに頭の切れる政治家
  • ダイナマイト並みに破壊力のある政治家

国政レベルではともかく、小さな島に暮らす地方自治の現場で言えば、こうした要素はあまり求められていないと感じます。

忖度王

数多く紹介されている田名角栄の魅力の中で、一番本質的なのは、

誰に対しても好かれる

という部分だったのではないでしょうか。もちろん、田中角栄は無条件で好かれていたのではなく、尋常ならざる「ギブ」があったからです。

具体的には

  • 会った人の名前は全員必ず覚える
  • 誰に対しても細かい気配りが出来る
  • その人が困っているモノを差し出す

という感じです。

どうしても人間は、立場や肩書が増えると

「偉そうな人間」

になってしまいがちです。しかし田中角栄は、どんなに偉くなっても「万人への忖度」を徹底した政治家ではなかったでしょうか。

名前と顔

何を隠そう、私は「人の名前」を覚える事が大の苦手です。

これは政治家志望の人間として、致命的です。

「覚えるのが苦手」は単なる言い訳で、本当は「覚える気がない」が正解です。太宰治風に言えば

「政治家失格」

です。先日はふと、そのことを痛感しました。

 

民主主義の選挙という、一種のゲームの本質は、

どれだけ多くの有権者に、「自分の名前」を書いてもらえるか?

です。そうなった時、ギブアンドテイクの視点で言えば、

候補者が、どれだけ「有権者の名前」を書けるか?

が大事な要素です。

自分が知らない人から名前を書いてもらえるはずはありません。

例えば自治体の住民が、一か所に集まって大名行列を作り、政治家に流れ作業で顔を見せていくとします。

その時に、候補者がどれだけの数の有権者の名前を知っているか、その数が選挙の票数だとも言えます。

「1対N」 より「1対1」の関係へ

私は今まで、「1対 N」の情報発信がメインでした。

  • 五島市の財政や社会構造
  • 今後の社会が目指すべき方向性

など、ふわっとしていて、市民の方がピンとこないテーマが殆どです。

果たして本当に、そのメッセージが「一人の市民の心」に届いているでしょうか?

何だか地に足が就いていないなあと感じました。

これからは、今までないがしろにしていた「1対1」の関係性を見直す必要があると感じました。

具体的なアクションとして、

  • 一度会った人の名前は忘れない(メモを取るなり反復するなり)
  • 名前を書く練習をする(「〇〇様へ」を手書きする)
  • 自分の本音を人に伝える

という部分です。

理想の政治家

私の場合、田中角栄レベルまで「他人への忖度」が出来る事が理想です。

五島市の例で言えば、人口はたったの36,599人(令和元年2月末)です。

昨日は、「五島に来てから貰った名刺」を総点検し、ファイリングしていました。集計した結果、「五島市民から頂いた名刺」の数は、280枚くらいありました。

感覚値として、「名刺はないけど知っている人」の数で言えば、その5倍くらいでしょうか。

ですので、私の「知り合いの人口」は、現在約1400人くらいで、人口比にすると3.8%です。

ただし、私が「名前まで書ける」のは、その半分以下だと思います。段階的に、その人との心の距離を縮めるためにはいくつかのステージがあります。

  1. 顔を見て、その人の名前がパッと書ける
  2. その人の生い立ちや現在の仕事を知っている
  3. その人が抱える悩みや不安、実現したい事を知っている

ステージ3までくれば、心の距離はぐっと近まります。

私はまず、ステージ1を徹底的に磨く必要があります。

「君の名は。」

これをもっと大事にしていきます。

時間は掛かるかもしれませんが、心意気としては36,599人の名前を全て言える位を目指します。

名刺を再確認し、出来る限り丁寧に文字を書く練習をします。

色々な気付きがあり、毎日感謝しています。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

参考書籍

こちらの本はバイブルとしておススメです。

法律の事や準備の進め方など、大変詳しく書かれています。