おはようございます!
本日は、
ヨソモノが政治家を目指すべき理由
という事で、こてこての「ポジショントーク」です。
結論を先に言うと、その理由は
- 前例が通用しない時代だから
- 参入障壁が低いから
- 希少価値が高いから
- 最高の人生勉強になるから
です。それでは一つずつ、説明します。
1. 前例が通用しない
今や終身雇用の時代は終焉し、個人も企業も
「今までとは異なる生き方」
を求められています。当然、人口減少が加速する地方でも、同様に「変化への圧力」が高まっています。
しかし地方政治の蓋を開けてみると、
ドラスティックな変化
というモノはあまり期待できそうもありません。
例えば五島の例で、
コロナ対応にて市民に「集まらない事」を要請する一方で、
議会で50人以上の人間を「招集している事」を見れば、
市政の姿勢が時代遅れであるという事は一目瞭然です。
今後も
- 人口減少に伴い地方の税収が減少
- 「自治体としてのパワー」が低下
- 住民へのサービス低下
は避けられない見通しです。
地域では、移住ブームを背景に、「新しいサービス」と「新しい生き方」が次々と生まれています。
しかしながら、地方自治体の政治システムそれ自体は、WindowsXPのままです。
情報漏洩も後を絶ちません。
【五島市の情報漏洩】
https://this.kiji.is/507374306992342113?c=174761113988793844
https://this.kiji.is/595797075048629345?c=174761113988793844
従来と同じ発想で、従来と同じ事をしていては、地方自治体はジリ貧です。
移住者が果たすべき役割は、この「OSをアップデートさせる事」です。
具体的には、新たな財源の受け皿を作ったり、時代に合わない予算を大胆に削る必要があります。
2. 参入障壁が低い
地方では、一次産業を中心に「後継者不足」が叫ばれていて、政治の分野でも「議員のなり手不足」がたびたび報じられます。
地方で政治参加するプレイヤーが少ない理由として
- 参入障壁が高い(資金)
- ヨソモノの「勝てる見込み」が少ない(認知的要素)
- 地方議員は報酬水準が都会よりも低い(モチベーション)
という点が挙げられます。
上記の「参入障壁」については、地元の方より移住者の方が低くなります。
なぜなら、地本の「しがらみ(家族・親戚)」がないからです。
移住者の役割は、良い意味で
「地域をかき回す」
だと思っています。
悪い意味で、地元に染まってしまっては、「移住者的な価値」が薄くなります。
3. 希少性が高い
移住者は、家族や親せきがいない分、選挙では不利になります。
しかし裏を返せば、地方自治体の移住者政治家は、
希少性が高いため、その分「存在価値」が高くなります。
私は、「その人の存在価値」を最大化させるために、
自分の強みが最大化される環境
を選んだ方が良いと思って言います。
近年、地方へ移住して、ビジネスを始める方は増えています。
政府も一極集中の解消を目指し、「移住&起業」を奨励しています。
しかし何を始めるにしても、「どのフィールドに、どれくらいのプレイヤーがいるか?」を考える事は大事です。
プレイヤーが沢山いるフィールド
には、飛び込まない方が得策です。ビジネスという観点では、
2020年以降に「移住して起業」を考える事は、
ビットコインバブルの時に仮想通貨を始める
事に似ていると感じます。
要は、既に多くの人が「そのフィールド」に立っているという事です。
地方で何かを始めたい!!
そう思っている人に対しては、政治というフィールドへの参入を強くお勧めします。
4.政治活動は最高の人生勉強
これは私が最近、痛感している事です。
政治活動でのテーマは、
いかに関係人口を増やし、応援してもらうか?
です。ビジネスで言えば、
いかに顧客の裾を広げ、商品を買ってもらうか?
と同じです。活動としては、
- 地道なマーケティング
- 地道な営業活動
- 地道な情報収集&発信
という事で、政治もビジネスも似ています。
この活動を通じて実感するのは、
- 政治活動では「運」の要素が非常に大事
- 「運」を高めるためには、「人間力」が大事
- 「人間力」を高めるためには、「貢献と感謝」が大事
という点です。これを肌感覚として理解できたのは割と最近で、私はこれが政治活動の「センターピン」だと感じています。
【センターピンとは?】
https://note.com/axtsushi/n/ncfaa5966bd5a
これからの時代は、「貨幣経済」ではなく、「信用経済」の時代です。
https://forbesjapan.com/articles/detail/21643
この「信用経済」のルールで、最も必要となる要素は何か?
実体験を通じて経験できるのが、政治活動です。
- 人からお願いされるためには何をすべきか?
- 人から好かれるためには何をするべきか?
- 人から信頼されるためには何をすべきか?
日々の活動、その一瞬一瞬が勉強になります。
(おまけ)情報発信が大事
コロナウイルス騒動で明らかになったように、市町村の首長の「情報発信」が大事な時代です。
多くの国会議員も、ブログやSNS、YouTubeを活用しています。
ところが、多くの地方議員の方は、ブログやSNSを有効に活用していないのが現実です。
あなたがお住まいの自治体で、「市議や市長の名前」を検索した時、出てくるでしょうか?
これからの時代、政治家がネットで情報発信しないのは、
はっきり言って論外
です。例えて言うならば、マラソンランナーがランニングシューズを持っていないのと同じです。
まとめ
近年、移住ブームの影響で、「移住&起業」が増えています。
しかし、「地方政治」というフィールドは、ガラ空き状態です。
「地方政治」こそ、良い意味でのアップデートが必要でありながら、地元の方には「参入障壁が高すぎる」側面があります。
だからこそ、地方で何かを始めたい移住者に対しては、
- 前例主義で硬直化し、変化が求められているものの、
- 参入障壁が低く
- 希少性が高い
- 信用経済を生きる最高の勉強になる
「政治というフィールド」
に飛び込んでみる事をお勧めします。
きっとそれが、
移住した人自身にとっても最善だし、
地元の方にとっても良い意味での変化をもたらす
きっかけになると思います。