【2020.3/五島市市議会メモ】山田議員

五島市の市議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、数か月かかります。

そこで、議事メモを残しています。

記載分は、2020年3月9日の内容です。

https://www.city.goto.nagasaki.jp/s001/010/010/010/100/20190316160308.html#01

※内容は必ずしも全てを反映している訳ではなく、正確でない部分もありますので、ご容赦ください

 

高齢者福祉について

五島市の高齢者人口の推移について

Q. 2019年の総人口は1億2千万人、高齢者人口の割合は過去最多。団塊の世代が2715万人と、前年度比増加。

75歳以上、80歳以上の人口も増加。高齢者の推移をみると、一貫して増加している。2019年は29.8%となり、この割合は今後も上昇する見通し。2040年には35.3%になると見られている。

五島市の高齢者人口の推移は。

市長.第7期の計画で示している。実数では現在14,499人で計画通り(39%)で推移。見通しも概ね計画通り。

介護の現状と課題及び対策について

Q. 五島市の人口は、老年人口の増加に歯止めがかからない状況。社会保障費の増加に伴う増税、労働人口の減少、介護の問題など、五島市の現状と対策を示していただきたい。また、介護サービスの流れ等を教えて頂きたい。

市民生活部長.まずは窓口か電話で問い合わせをしてください。在宅支援センターと長寿介護課で行っている。毎年、連絡先を記載した内容で広報ごとうで周知をしている。

介護サービスは、介護認定審査会での判定を経て、本人に通知される。要支援の場合は支援センター、それ以外は民間で計画を立ててもらい、サービスを受ける流れ。

Q. 介護認定者数の推移は

市民生活部長.被保険者数のうち、

  • 介護認定者数 2837人
  • 要支援1 400人
  • 要支援2 257人
  • 要介護1 798人
  • 要介護2 399人
  • 要介護3 388 人
  • 要介護4 460人
  • 要介護5 225人

施設介護サービスは843人、1677人が自宅で生活している。

Q.  施設・在宅においてサービスを利用できるが、五島市での利用割合が高い在宅サービスについては

市民生活部長.デイサービス、ショートステイ、紙おむつ給付事業、家族介護慰労金支給、ミニデイサービスの設置などがある。介護に要する時間、労力の支援となっている。在宅の方はこれらを利用し、小休止し、介護の疲れを癒していただきたい。

Q. 県内の自治体を見ると、半数近くが支給していないが、五島市はしっかり支給をしている。岡山市は、服薬管理をする対応など新たに行っているが、出張調髪や寝具乾燥の実施はどうか。

市民生活部長. 出張長髪、寝具乾燥は民間事業が行っており、五島市としては考えていない。費用助成は、介護保険への影響が懸念されるので考えていない。岡山市はモデル事業として実施しているので、動向を注視する予定。

Q. ストレスや悩みで多くの方が介護負担を感じている。老々介護も全国的に増えている。行政サービスを積極的に利用し、レスパイトケアも大事。介護負担の懸念もあるが、引き続きサービス向上に努めてほしい。

【レスパイトケアとは】

https://www.sagasix.jp/column/care/respite-care/

Q. 3268人の認知症サポーターの説明を

市民生活部長.認知症サポーターとは、認知症を正しく理解し、声掛け、接し方、サポートを学び、温かい目で見守る方の事。市民向け、学校、スーパーなど事業所向けの養成講座を開催している。安心して暮らせる社会づくりのため、出前講座に加えるなど拡充に努めていきたい。

Q. 認知症サポートはステップアップ講座などを開催し、充実をお願いしたい。

介護人材の確保と資質向上について

Q. 最も求人倍率が高い分野の不足状況は?

市民生活部長.五島市の2025年の職員需要は1080人程度。不足は300人程度の補充が必要。R2現在の有効求人倍率は4.8倍。事業所は人材不足を理由に規模縮小をしており、深刻な状況。

Q. 介護人材が不足している状況。私は子育ても落ち着いたので、介護の仕事も初めてみた。現場は人手不足の状況。高齢化が進む五島市にとって、人材不足は喫緊の課題。

介護職員初任者研修は、旧ヘルパー2級に当たるもの。身体介護、通院介助のサービスが出来るもの。17年前、研修を受けて今は良かったと思っている。受講要件の緩和を行えないか、国家資格の取得に関する周知をしてほしい。

市民生活部長.初任者研修の補助は、長崎県の補助事業を活用し、R2から開始。全額補助については、検討していきたい。

島外研修は、通信制の研修であり、働きながらの利用を想定し、介護関係の資格が取れる仕組みになっている。将来的に誰もが役立つというメリットも前面に押し出し、広報の工夫に努めていきたい。

Q. 人材不足を今すぐ行うのは大変厳しいとの認識。政府は処遇改善をするとの姿勢を示した。介護人材の育成支援に着目してほしい。社会福祉課の管轄で、国の助成事業にもあるが、職業訓練校でしか取得が出来ず、活用実績が乏しい。

資質向上の研修について、まず母子家庭や父子家庭にも、「お得な資格」だという周知をしてもらいたい。

市民生活部長.資質向上の研修を受けさせる義務は、事業所ごとに設けられている。満たさない場合は指導の対象となる。上位取得要件にも、各事業所が鋭意努力をしている。

Q. 課題も様々あるが、いつかは身近に起こりうる問題だとして、高齢者や家族への支援の充実を求めます。

防災行政について

備蓄品について

Q. 議会にて、防災に関するハザードマップの重要性、訓練、情報伝達の質問や提案を行ってきた。備蓄品の台帳を調べたところ、介助を必要とされる方には、トイレの備えが不足していると思うが状況は。

総務企画部長.簡易トイレは、施設が使えなくなる場合を想定している。不足する場合は備蓄品として整備する予定。

Q. ポータブルトイレは、重度の認知症の方向けにお願いしたい。避難所で困った事として、トイレが不便であることが挙げられた。トイレパニックという言葉も生まれた。

紙おむつ、生理用品、粉ミルクの備蓄数が0になっているが、その理由は。

総務企画部長.粉ミルクは安全生活に提供するために、水とお湯を沸かす機器が必要。ライフラインの供給が途絶えると、ミルクを飲ませる事が困難。先般、粉を溶かさずそのまま飲めるものを選定した。生理用品、紙おむつは計画的に備蓄していきたい。

Q. 確保をよろしくお願いします。

おかゆ、乾パン、五目御飯の消費期限を迎えるが、これらの利活用は?

総務企画部長.H27の備蓄はR3に廃棄処分となるため、R2の防災訓練、講話の際に利活用する方針。

Q. 市民への防災意識の向上に繋げて頂きたい。かんぱんの利活用については

教育委員長.アルファ米を食するためには、手を消毒する必要があるが、スペース人員の問題で難しいと考えている。活用できれば、教育にも使えると考えている。

福祉避難所について

Q. 避難行動要支援者名簿について詳細を。

市民生活部長.避難行動要支援者は605人、個別計画作成者数は297人。災害時の避難支援を実効性あるものにするためには、個別計画の作成が有効。

Q. 高齢者、障がい者、妊婦などの施設の状況は。

市民生活部長.福祉避難所は大規模災害時における二次的な避難所。471人が受け入れ可能。

Q. 熊本地震では4万人のうち、体制が整えられておらず、サポートのない一般避難所で過酷な生活を営んだ。五島市の備えはどうか?

市民生活部長.事前に施設側と協議を行い、避難スペースを確保した上で協定を行っている。人員を確保できない場合は、家族やボランティアの協力が必要。

観光行政について

移住定住につながる滞在型観光ツアーについて

Q. 東京、福岡からの破格でのツアー開催を知ったが、癒しの島の事業目的は。

https://gotofuk.exblog.jp/iv/detail/?s=30645206&i=201912%2F26%2F82%2Fc0350782_10453319.jpg

地域振興部長.体験ツアーは、滞在型観光の促進を活用して実施。職場見学を行い、就業による移住定住を目的としている。

Q. 看護介護福祉の方限定と合ったが内容は?

地域振興部長.介護保育に興味がある方を対象に、東京福岡から集めて実施。従来の観光スポットや島民との触れ合いを入れた。福岡から30名、東京から20名参加してもらった。

今後の五島の観光に繋がる情報提供を続けていき、リピーターや移住促進に繋げていきたい。

Q. 観光客数も増え、住みたい自治体にも選ばれている。島ならではの体験メニューを取り入れたりし、人材確保にも繋がる期待が大きい。魅力ある商品づくりと交流人口の拡大に繋げて頂きたい。

地域の安全・安心について

インターロッキングブロック舗装の歩道について

写真はイメージです

Q. 一部の歩道に整備されているが、ブロックが凸凹になっている状況をたびたび見かけるようになった。舗装をアスファルトカラーに変える予定はないのか?

建設水道部長.国道、県道に続き、景観の連続性に配慮して整備されてきた。凸凹や経年劣化と車両の重量負荷と見られる。歩行に支障をきたす場合は、補修をしている。

現在はカラーをしているが、更新するときにはアスファルト塗装に切り替える予定。

Q. 商店街周辺を歩いている際に危険な場所を見つけ、迅速に対応をして頂いた。今後見回りの強化をして頂きたいが、どうか?

建設水道部長.歩道を含めた状況は、全て健全性があるとは言えないが、点検は実施している。異常が確認された場合は、速やかに舗装する事にしている。歩いて回るのは少ない。

Q. 歩行者の安全確保のために、パトロールの強化に努めて頂きたい。

市内巡回バスの運行ルートについて

H15年に商店街の賑わい創出を目的に実施を開始。その後の再編計画に基づき、運行エリアの拡大を図っている。

利用者数の減少を受け聞き取りをしたところ、「身体的な負担が増えた」と分析している。利用実態を調査し、R3の再編計画に向けて準備をしていきたい。

Q. 安全で安心な移動手段の確保に努めて頂きたい。

ウイルス(コロナ、インフルエンザ)感染症対策について

Q. WHOの報道によると、世界中で拡大が見られ、感染症による肺炎で3000人以上が死亡。島に住む五島市民からは不安の声が聞こえている。五島市の対策は。

市民生活部長.3月3日に方針を公表し、施設の仕様やイベントの自粛を支持している。HPやポスター、毎朝夕、防災行政無線での注意喚起に努めている。

Q. 引き続き万全の体制で臨んでほしい。現在マスクの入手が困難な中、備蓄用のマスクの配布状況は?

市民生活部長.五島市の備蓄は3月1日現在2万枚あったが、高齢者施設に1万枚を配布している。

Q. 高齢者施設に優先して配布したとの事だが、障がい者施設に対しても配布を要望。公衆トイレを使用する人は多いが、石鹸は配置しないのか?

市民生活部長.石鹸での小まめな手洗いは大事。公衆用トイレの管理はそれぞれ担当する部署があり、ケースバイケースであるため、関係部署と協議検討をしていきたい。

公衆トイレのトイレットペーパーを持ち去る事案があるため、持ち去らないようにお願いします。

マスクの備蓄については、十分な数が足りていない状況を反省している。備蓄の管理を含めて活かしていきたいが、市民の皆様もぜひ考えて頂きたい。

地震などの災害への備えとしても、施設やご自身での備えも大事だと考えている。

Q. 椿商品の支援を行うとの市長答弁だったが、市販の石鹸ではなく、観光施設では椿商品の石鹸配置も要望します。

政府より緊急要請で学校が臨時休校となった。学校現場は対応に追われ、家庭も困惑した。

休校になり、どうやって過ごすか対応に苦慮した。

五島市の対応について、改めて詳しくお願いします。

教育長. 市内小中学校の臨時休校、最も留意した事は、一人で自宅で過ごす児童に対する安全面の確保だった。まず実態を把握し、家庭での過ごし方に困難がある人は小学生が113名、中学校75名であった。小学校3年生以下の95名に絞り、在籍する学校を開放し、自主学習をする事としている。期間は3月4日~3月24日。事前調査で上がった児童に限定し、申請書を提出し受け入れている。

初日は7校15名。本日は5校20名の児童が登校をしている。登校した児童は感染リスクに備えるという趣旨に基づき、1学級10名以下として、左右の間隔を確保し、自習学習をしてもらっている。

今後も教師の家庭訪問を行い、安全安心な環境づくりに努めていく。特に自宅で1人でいる児童の見守りを最優先で行っていきたい。

Q. 支援学級は検討されていなかったのか?

教育長.支援学級は小学校が52名、中学校が19名。通常学級の生徒と同様に、基本的には家庭で過ごす方針としたが、中には放課後児童クラブ、サービスを利用する児童もいる。

長期間にわたる家庭生活は困難であるため、各学校ごとに担任が自宅訪問、状況確認をしてサポートをしていく予定。

学校で支援した方が良い場合、支援要請があった場合、感染予防対策を講じた上で、学校で受け入れる方針。

本日は2校3名が支援学校から登校している。

Q. 保護者からの相談があったら対応をお願いします。施設の人手不足は大丈夫か?

市民生活部長.施設は全て受入可能な状態となっている。職員数の配置は出来ていると確認している。

Q. これからも学校学童だけでなく、地域全体でサポートをお願いします。インフルエンザの対応は、早急に実施していただきありがとうございます。今年度の状況は。

市民生活部長.今年度からは子育て支援の観点から、小中学生を対象に加えた。本年度は、小学生の接種率が61%、中学生が44%、未就学児の接種率は4%上昇。

罹患の状況は、注意報発令から解除を繰り返し、警報せずに収束するケースが増えている。コロナ対応もあり、市民の対応力が上がったものと考えている。手洗い・うがいなどもしているおかげと見ている。

Q. 引き続き、感染症の予防に努めて頂きたい。

 

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