「田舎の人は閉鎖的」は嘘!

田舎の人は閉鎖的?

私が市長選挙に出馬を表明すると、頑なに反対をする人がいます。

どうしてですか?

と理由を聞いてみると、

田舎の人は閉鎖的だから(=新しいものを受け付けない)

という回答が返ってきます。

しかし、本当にそうでしょうか?

本日はこの問題について、考えてみます。

まず、私の結論としては、決してそんなことはなく、そういう「レッテル張り」をするのは、田舎の人に失礼だと感じます。

画一的な「田舎」のイメージ

更に、もう少し、私の選挙出馬の反対の理由を聞いてみると、

私は青森や東北を数十年も回ってきたから、田舎の人の考えはよく分かっている。

と続けます。しかし、私が出馬を表明しているのは、東北ではなく、五島列島の五島市です。

このように、反対をする方のイメージでは、

「青森も東北も五島も、田舎は皆一緒。」

という固定観念があるようです。

しかし実際、一口に田舎といっても、そこに住む人たちの気質は千差万別です。

都会の人は開放的なの?

私は最近、五島の街中を散歩をするとき、すれ違った人たち(小中学生も含む)に挨拶をするようにしています。

そうすると、結構高い確率で挨拶を返してくれます。

良くも悪くも、「ヒトとの距離が近い」からです。

更に田舎に足を運ぶと、面白い事があります。

人口が150人規模の嵯峨島では、見ず知らずの私を平気で家の中に入れてくれて、コーヒーを出してくれたりします。

さらに、高齢化率が65%を超える玉之浦でも、同様に家の中に入れてくれて、お菓子を頂いたりしました。

見ず知らずの人を家に入れるなんて、都会じゃ絶対にありえない事ですよね?

こんな優しい五島の方々の、どこが「閉鎖的」なのでしょうか?

もちろん、全ての人が開放的だという訳ではありません。しかし「閉鎖的」な人は都会にも田舎にもいます

割合として考えれば、むしろ五島の人より、都会(例えば千葉)の人の方がはるかに閉鎖的だと思います。

私の実家では、同じマンションに住んでいても、隣の人の名前すら知らないし、エレベーターですれ違っても挨拶をしない人が殆どです。

電車の中では、みな示し合わせたかのようにスマホの画面に神経を注いでいます。そう、都会生活はまるで、

「相手に対して無関心であること」

が、マナーであるかのように感じます。

こうした人たちの方が、はるかに閉鎖的だと思います。

レッテル張りは楽ちん

このように、

「田舎の人は閉鎖的」

というイメージを持つことは、

  1. 自分が話をしたこともない地域の人たちに対して
  2. 「田舎の人たち」という勝手なイメージで同一視し
  3. 勝手なレッテル張りをしているだけ

に過ぎません。これは物事の見方として誤っているばかりでなく、その地域に住む人たちに対して失礼です。

そしてこのレッテル張り(A=B)は、恐ろしいくらいまでに、私たちの多くが無意識的に刷り込まれています。

例えば人種や国に対して、

  • 中国人はマナーが悪い
  • インドは不衛生だ
  • アフリカは危ない場所だ
  • イギリスの料理はマズい

などなど、一部の事例を全体に広げるという、危ない考え方が浸透しています。

レッテル張りの「印象操作」

これは非常に危険な考え方で、例えば戦時中であれば、

  • 日本は神国(故に戦争では負けていない)
  • アメリカは鬼畜(故に人質になるより死を選ぶべき)

という、客観的な事実に基づかないイメージに国民は踊らされていました。

「五島の人は閉鎖的だから・・・」

という声は確かによく聞きますが、果たしてそう言う方の何人が、実際に足を運んで事実を確かめたのでしょうか?

少なくとも私は、五島に来てから300人以上の方とお話をして、飲みの席でもかなりの頻度で一緒させてもらってます。

その全体的なイメージとして、

殆どの人はおおらかで、親切

という印象を持っています。

イメージとメディア媒体

こうした勝手なイメージ(多くは一面的か断片的)を宣伝、助長しているのは、メディア媒体です。

現代で言えば、

  • トランプさんは過激人物
  • プーチンさんはいつも悪だくみしている
  • 金正恩さんは危険人物

みたいなレッテルが貼られているのではないでしょうか?

しかし私たち庶民は、実際に会ったこともない人です。

悲しいことに、私たちはメディアの一方的に流す「イメージ」で、多くの認識を形成しています。

従来のメディア媒体(テレビや新聞)しか接する機会のない人は、「日常的に刷り込みされている」という点で、戦時中と同じように「踊らされる」可能性が高いです。

現代では、「大本営発表ではない情報」(書籍・SNS・ブログ・海外発信のメディアなど)が沢山存在するので、日常的にそうした情報源から正しい情報を取捨選択する訓練が必要です。

 

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