【2024.9/五島市市議会メモ】網本議員

五島市の市議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、数か月かかります。

そこで、議事メモを残しています。

※内容は正式な議事録ではないため、発話の全てを反映しておらず、必ずしも正確でない箇所もあります。

日時 2024/9/30 13:15ー

市長の政治姿勢について

前市長からの引継ぎ内容と今後の五島市活性化について

網本 出口市長3代目の当選おめでとうございます。世代交代という事で応援して、多くの支持を得て3代目の市長となられた。最初の議会となる中で、是々非々で毅然とした態度で質問・議論をさせて頂きます。市長の所信表明、長崎新聞の記事を基に質問をしたい。所信表明を熟読した。野口市長は後継者として良い流れを止めてはいけないという事だが、全てを引き継ぐのか、今後の活性化にはどのような想いなのか。

市長 野口市長との引継ぎ内容と今後の活性化について。数々の施策を引き継ぐ。財政の健全化・国境離島法、世界遺産・再エネ推進など、将来を見据えた施策である。人口減少に正面から取り組み社会増を達成した施策を引き継ぎ発展充実させて良い流れを止めないようにしなければいけない。有人国境離島法の改正・延長に向けて取り組む。財政の健全化・儲かる農林水産業の実現など公約の達成に向けて見直し検証を行う。

網本 五島を出て30年ぶりに五島に戻って来た訳だが、34年前の状況は分からないと思うが、大学に行って秘書をしたり新聞記者をしたりという事で、そういう事から五島を見た時にどのように感じたのか。今回の選挙に当たって半年間回ったが、どのような想いを感じたのか。

市長 15歳の春に五島を離れて大学から東京に行っていた。年末やお盆には結構帰ってきていた。子供の数が減っていく事、自宅は本山だが子供声が小さくなっているのを感じていた。このままでは五島の人口が減り活気がなくなるのではと。五島の事が頭から離れず恩返しが出来たらと思っていた。離島は人が住み続ける事によって意味がある。EEZや領海の拠点となる。日本の中で離島が果たすべき役割を考えて五島のために頑張っていきたい。

「五島をまもる!!」のスローガンについて市長の思いは

網本 今回五島市長に出ようと思われたのはどのくらいの頃から思っていたのか。

市長 五島のために働きたいと思っていたのは若い時から思っていた。私の中では東京の仕事で色々苦しい事もあったが、五島のためになるんだと思い経験をしてきた。若い頃から五島のために仕事が出来たらと考えていた。

網本 五島に生まれてきて良かった、五島に暮らしたいという事を言っていたが、そういう島とはどういう島を考えているのか。

市長 帰って来るにあたり、暮らして良かった、帰ってきたい島にしたいと、帰って来た。子育て施策の充実・高齢者対策の充実もしなければならない。その意味で帰って来たい島にしたいと思った。卒業で仕事で止めを得ず島を離れる人もいるので沢山の雇用の場が必要。工場誘致は中々難しいと思うので農業の振興をやってみたい。水田は基盤整備が進んでいるが、畑の基盤を広げて農業用機械が入って行って、農業を効率よく出来ればかっこよくて稼げる農業になるのではと。移住してくる人も農業やってみようかと思うかもしれない。もう一度この島で暮らしてみたいと思える島にしたい。

選挙活動を通じて、五島市の基幹産業の現状と市民の暮らしぶりについてどのように感じたのか

網本 農業の活性化という事で受け止めた。農業・漁業が一番基本だと思っているが、市長は基幹産業をどう思っているのか。活性化のために基幹産業とはどのようなモノか。

市長 基幹産業は一次産業だと思っている。しかし就職先として考える若者が少ないと感じている。儲かる産業・稼げる産業・スマートでかっこいい産業にして雇用の場にしたいと考えている。水田の基盤整備は90%だが畑は10%。大型の農業機械導入・省力化を図って生産性の向上に繋げたいと思っている。学校給食費・雨の日の遊び場の話・交通手段の話も出てきた。色々な事を考えていきたい。

網本 市長と想いは一緒だと思う。任期中は殆ど一次産業について野口元市長と話をしてきた。議会でも議論をするのが楽しくなってきた。これが観光など全ての面に波及すると思っている。地域活動で五島を回ってきたが、五島でまた暮らしたいとか笑顔の島とかあると思うが、島に住む人たちの所得が楽にならないと笑顔にならないし、良くなったと思わないが、五島市民の暮らしぶり、農業漁業についてどう感じたのか。

市長 色々な地域に足を運び話を聞いてきた。一つに集約は難しいが、市民アンケート調査があるが、現在の五島市は住みやすいか?との問いがあるが、住みやすい、どちらかと言うと、が結果が下がっている。これからも済み続けたいか?は住み続けたいが、80%から72.3%で下がっている。こうした要因を分析して対策を講じていきたいと考えている。

網本 アンケートが下がっている点は市民の暮らし・生活費が上がる中で住みづらさが下がっていると感じる。市民が所得を安定させればと思うが、今の情勢の中では厳しいのではないかと。野口市長も人口減少に取り組んできたが、人口は減っている。移住者がずっと五島に住み続けているのか、そのことに対しても所得・生活の安定が大事と思っている。その点を念頭において市政を進めて頂きたい。五島を護る!というスローガンを決めた事については。

市長 現在の五島市は3度の社会増を達成できたし、TVの影響で知名度が上がった。観光客数も回復傾向にある。市民の方は大地に根を張って生活を営んできた。暮らしはこれからも維持し護らなければならない。ごんベンの護るです。先頭に立って五島市の良い流れを、市民の暮らしを、身体を張って命を張って護るという事です。それをスローガンに掲げている。

網本 野口市長も出る前に、五島の人が歯を食いしばっているんだと、という事を言っていた。その中で市長は結集というスローガンを掲げた。全ての人が五島で暮らして良かった思えるように頑張って来た。経済的な事に関して、市民所得の向上についてどう考えているのか。

市長 所得向上について、第一に考えていかなければいけないが、市民の皆様に働ける場所・雇用の場の創出を考えていきたい。工場や企業の誘致・ビジネスコンテストの誘致をして新たな雇用の誘致を考えていきたい。基幹産業をスマートなモノにして雇用の場にしていきたい。

五島市長として市民へ伝えたいことは

網本 聴きたい、言いたいの支局長の中で、自身のプライベートな週刊誌報道を見て、市長から市民に対して伝えたい事は。

市長 これまで皆様に心配をおかけした事は心苦しく思っている。ただ特に何もありません。悪い事もしていませんし、これから市民の皆様のために身を粉にして頑張っていきたい。

所信表明について

有人国境離島法の充実について

網本 いい流れを作ってきたと野口前市長は言っていた。延長という事で市長は長崎県の離島が延長について頑張っているが、全国の北海道から鹿児島まで恩恵を受けている。他の県と連携して運動しないと形にならないと思うが県とどのような連携をして他の自治体と手をつなぎ、延長に向けて動いていくのか。

市長 改正と延長はこれまでの成果をまとめ、北海道、新潟とも連携し、国会議員・県会議員・市議会議員・市民の皆様と連携していきたい。私の人脈も活用したい。

網本 法が出来る以前は離島振興法があった。離島振興法と国境離島新法、どのようにまとめて進めていくのか。

総務企画部長 離島振興法は離島のハンデをなくす施策と思っている。有人国境離島法は国境離島の無人島をなくす形だと理解している。

網本 どちらも運賃など、重なるところがある。離島振興法と有人国境離島法の違いは。予算が振興法よりもついているという感じもするが、そこらへんについての離島振興法と国境離島新法をどのように進めていくのか。

副市長 離島振興法は活性化交付金だけでなく港湾・道路などで補助率のかさ上げがある。今までも離島の隔絶性を担保するために補助金が交付されている。輸送コストは離島振興法では戦略産品を選定して輸送コストの支援がある。有人国境離島は50億。離島活性化交付金と有人国境離島は対象品目が異なる。被る部分もある。

網本 延長については中央との人脈を強みにしていたと。特にこれは是が非でもという部分があれば。

市長 将来にわたって安心して暮らしていける社会のために全力で国に働き掛けていく。運賃低廉化の対象拡大が一番要望が多いと認識している。帰省客迄広げて最終的には全ての人が恩恵を受けられるように要望していきたい。

網本 市民のために拡充する必要があるが、五島出身で五島を出て行った人たちが恩恵を受けられるような形にできないかと聴く。それ以外の人も恩恵に預かればと聴くが、所得の向上・経済の活性化という面で見れば、島外からくれば活性化に繋がると思うが、国に働きかけてもらいたいと思うが、市長の考えは。

市長 運賃の低廉化の対象拡大は実現したいと思っている。国に私たちの考えを伝えなければいけない。培ってきた人脈も活用して少しでも実現に向けて頑張っていく。

網本 野党の方から島外の人でも恩恵が受けられるような話もあるので、通るように国会の与党・野党関わらず人脈を通じて法案が成立するように働きをして頂きたい。

網本 市長の思うUIターンの促進・新たなニーズとは。

地域振興部長 島ならではの伝統文化・高付加価値旅行・ヘリを活用した訪問、デジタルノマド推進、等が新たなニーズとして捉えている。滞在型観光の促進を通じて地域資源の高付加価値商品、観光振興を図っていきたい。関係人口の増加を図りUIターン促進に繋げたい。

雇用の確保・企業の誘致について

網本 企業の誘致をどう考えているのか。

市長 若者の定着・移住促進は必要不可欠であり、進めてきた。企業誘致・多くの企業に設置して頂いている。地場企業との連携などの相乗効果が生まれて活性化に繋がっている。オフィス物件、住居確保も課題。関係機関との連携を強化して課題解決に取り組んでいきたい。データを活用したサービスを開発する企業・データセンターへの働きかけを、産業振興財団と取り組みトップセールスを行いたいと考えている。

網本 誘致しなくても五島でやりたい、進出して来たいという企業への対応は、同じ対応をしていくのか。

産業振興部長 産業振興財団が色々な企業と繋がりがあるので、興味がある企業の場合はお連れして現場を見せている。そうした取り組みをしながら誘致に努めている。

網本 そういう事を通さない場合にどうするのか。相談があった場合はどう対応するのか。

産業振興部長 相談がないのを行政が何も出来ない。相談があれば雇用拡充事業の紹介をする。

網本 温泉を貸してくれという話もあった。色々相談があった場合は誠実に対応するという事で良いのか。

産業振興部長 その通り。

儲かる農林水産業の実現について

医療や介護の担い手不足の解消について

網本 五島の課題の中で人材難があると。介護は厳しいという事だが、人材難の解決策はどう考えているのか。

市長 高齢化が加速する五島市では介護の担い手不足がある。多くの産業で人手不足。介護職の慢性的な人手不足は喫緊の課題。介護予防の意識を高める事が解消にも繋がる。

網本 喫緊の課題として人手不足で厳しい状況。各担当者と議論しながら良い政策を。

子ども・若者への支援について

網本 農業に力を入れる事を念頭に質問したい。私は全国の給食無償化の流れからすると、五島産のコメをオーガニックに使うという事も出来るのでは。儲かる農業を考えると、給食費の財源はあるが、農業で米を高くたってくれる出口戦略をすると希望が持てると思う。9000万円を農業者の活性化と考えればサイクル的に他の農業・漁業が活性化すれば五島のためになると思うが市長の考えは。

市長 学校給食の無償化は1億円近い予算が係る。難しい額になるかもしれない。逆にプラスになる部分もあるかもしれない。センターのリニューアルにしても、声を幅広く聴きながら検討したい。

網本 儲かる農業を考えた時、島内で経済が回る事によって活性化すると思う。目の前の予算だけで判断すると厳しいと思うが、逆にモノが活性化出来ればトータルで活性化するのではないか。市長が一次産業が力を入れたい部分と関係すると思う。売るところ、どうやって生産物を回すかが大事と思うがどうか。

教育長 補足説明として、給食では五島産のコメを使っている。新たにコメの契約をするのだが、値段が上がったので給食費を上げる予定にしている。保護者には追加せずにどうにかならないか検討している。私からも一つだけ、給食費の無償化で教育費を削られたという市町もあるそう。他に教育費としてほしい部分もあるので、早急にセンターの改修も検討して頂ければと考えている。

網本 コメの値上がりは教育の予算としてあると思う。市長は農業の一次産業と関連して考えられないか、と質問をしている。農業と給食の循環が全国的に広がっている。農家が減らないための政策を提案している。市長の考えは。

市長 多くの関係する皆様の意見を聴きながら適切に判断していきたい。

住宅密集地の無電柱化について

網本 出口市長がこれを上げた気持ちは。

市長 高額なコスト、市民の皆様のご理解が必要でありハードルが高いと認識。市民の生命や財産を守る事は責務であると考えている。千葉では鉄柱が倒壊して被害をもたらした。台風が懸念される中で、防災・減災の観点からも事業化が出来たと判断できれば、市民の生命・財産を守っていきたい。

網本 減災防災は分かった。過去、下水道の整備を検討したが財政的に厳しく出来なかった。厳しい財源がいると思っている。市長の想いで出したと思うが、過去の下水道の整備についても整備が必要だという事で、出来なかった例もある。大きな財源がいると思う。災害については取り組む必要があるが、財政を観ながら取り組んでもらいたいが市長の想いは。

市長 財政的な面で難しい面もあると思うが生命と財産を守る事は責務。守っていきたい。

網本 優先順位があると思うので鑑みながら。