富江地区で「公共交通のこれから」を考える集会を開催しました

6月議会も近まって参りましたが、本日は私が「最優先で解決しなければいけないと思う政治課題」、公共交通についての集会でした。

簡単なチラシを近隣住民に配布して、参加を募集しました。

五島市では「公共交通の充実」が最優先で取り組むべきテーマ

五島市の公共交通支援

移動を支える主な支援は以下の通りです。

  • 路線バスへの支援
  • ちょいそこの運行支援
  • 三井楽半島地区や岐宿町唐船ノ浦地区への乗合タクシーへの支援

旧町地区の交通サービス

地区タクシー地域巡回バスチョイソコ
富江××1台
三井楽×
奈留×2台
岐宿×△(路線バス)1台
玉之浦×△(路線バス)×

富江地区での課題

最も多かった声は下記の2点。

  • 従来のような巡回バスやタクシーが欲しい
  • チョイソコの運行時間を長くしてほしい、土日も利用したい

→議会でも質問した結果、冨江地区は15時までが1時間延長に。

ただし、これでは焼け石に水の対策です。より抜本的な対策が求められます。

解決案

  • 従来の巡回バスや移動支援サービスを市が主体となって運行させる。
  • 自治体版ライドシェアを導入し、ドライバーのなり手を増やす。

今後も高齢化の進展に伴い、交通難民の増加が見込まれる。政治的な判断により、公共交通の充実を図る事が必要と考えます。

当日の参加者からの質問・意見

・富江と三井楽で差があるのはなぜ?
A 民間のタクシー会社の有無。富江は数年前に撤退してチョイソコが導入された。

・市は費用対効果ばかりを気にしているが、高齢者だけでなくスクールバスとの組み合わせなど、総合的な交通対策を考えるべき
A 一応市は総合計画を作っているので、より市民ニーズに合った作り直しが必要。スクールバスの不平等さの解消も課題。

・高齢者フリーパスへの補助を市が行う事で交通弱者対策の支えになるのでは。
A 積極的に検討したい。

・なぜ富江のタクシーは廃業になってしまったのか。
A 利用者減少による赤字と考えられる。民間ではカバーできない交通は社会生活に必要なインフラとして行政が下支えする必要があると感じる。

・鶏が先か卵が先かの話だが、事業者が撤退した現状も踏まえた経済対策も必要なのでは。
A 住みづらくなった高齢者が五島から転出している現状もあるので、とりわけ交通対策の強化が必要と感じる。

・交通不便な場所では、将来子供も帰って来たいと思えないだろうから、対策が必要では。
A 署名も含めて地域の声で政治を変える事が可能なので、ぜひ声を届けて欲しい。

・ちょいそこの予算は年間幾らか。ライドシェアも海外のように解禁すべきでは。
A 9台で1月に50万円ほど、年間で約6000万円程度。運営はアイシンという島外の事業者に依存している。日本のライドシェアは現在タクシー会社の元で運行されており、海外とは実情が異なる。それとは別に自治体版のライドシェアを導入する自治体もある。

・島民以外の人も運賃を安くして欲しい。
A 党派を超えた島民の願いであるため、旧3区の山田勝彦さんと一緒に訴えていく。