議会の質問を事前通告するメリットとデメリット

本日、五島市臨時議会が終了し、予算と報告が可決されました。

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④令和5年度1月臨時会補正予算(案)資料(令和5年第1回臨時会)

臨時議会では、委員会での審議を省略して1審議となりました。

ここでは、質疑内容が事前通告性ではない事がポイントでした。

本記事では、議会の運営上、どちらが望ましいかについての考察です。

事前通告のメリット

殆どの場合、定例議会では「質問内容」を事前通告する事が多いです。このメリットを3つ挙げてみます。

正確性の高い回答が出来る

理事者が事前に答弁を作成する事が出来るため、細かい数字やデータなどを事前に準備できます。

極論、予め質問の内容が全てわかっていれば、あとは作成した文章を読めば議会はOKとなります。

変な質問をブロック出来る

事前通告する場合、質問に関するすり合わせ、調整が可能となります。

ここでおかしな質問や、要領を得ない質問は修正する事が可能となります。

効率的な議会運営が出来る

原則として、通告性の場合は通告の範囲内の質問しか出来ません。

そのため、話題が脇道に逸れた場合、「通告外の質問はダメですよ」と議長が注意出来ます。

これにより、議会運営をスムーズに進める事が可能となります。

事前通告のデメリット

活きた議論にならない

一方で、多くの議会でそうですが、事前通告によって「台本を読むだけ」の議会となりがちです。

全てが台本通りとなれば、その場で人間が音読する必要もないため、ロボットで代読可能となります。

もちろん、細かい数字やデータに基づく議論は大切です。

しかし個人的には、人間が議会で時間を割いている以上、台本によらない活きた議論をすべきだと感じます。

準備が大変

正確な数字やデータに基づく回答作成は、とても大きな負担となります。

国会の答弁書作成のために徹夜となる事が問題視されていますが、構図としては県議会も市議会も同様です。

まとめ

改めて、事前通告なしの質問をしてみて感じたのは、

通告をしない場合でも、理事者の準備が大変

だろうなという事です。

どんな変化球が来るか分からない為、冷や冷やするだろうなと。

中継される議場において、議員からの質問に対してあたふたするのは避けたいところです。

今後の議会運営において(特に有権者が見る部分)は、

「客観的なデータや事実」と「そうでない部分」を切り分け、

人間味のある議会を作るような改革も求められているように感じました。

 

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