「AI失業」という書籍の紹介です。
本を読むきっかけ
私がなぜこの本を読んでみようかと思ったかというと、12月の五島市議会の一般質問です。
五島市では、人口減少対策を最重要課題として様々な政策を行っていますが、
現実に起きている問題の一つとして「労働力不足、担い手不足」が挙げられます。
この問題は、人口減に歯止めをかければ解決するかもしれませんが、そんな単純な話でもありません。
現在はそれに加え、外国人労働者を受け入れる事で、人手不足の業界は何とか事業を運営している状態です。
が、昨今の円安と日本の経済的な衰退を考えると、日本の働く場としての魅力も低下傾向にあり、長続きしない可能性も十分にあります。
そうなった時の対策として、AIやロボットで仕事を置き換える、という事が考えられますが、地方政治の場ではそこまで大きな動きとなっていません。
五島市では、DX推進でRPAや自動文字起こしのソフトを導入はしていますが、まだまだ市全体や、まして民間に浸透しているとは言えない状況です。
そうした事から、人口減少が著しい五島市こそ、生成AIの活用も含めた省力化、効率化を進めていくべきではないだろうか、と思います。
そのため、例えば生成AIのガイドラインなんかはどうなっているのだろう、と思います。
こんな人におススメ
最近、AI関連のニュースが多く、将来の仕事や収入に不安を持っている人が少なくないと思います。
この本は、そうした人向けの本だと感じました。
- AIの普及に伴いどういった職種が置き換えられそうか?
- どういった職種が生き残れる可能性が高いか?
- 将来のキャリアをどう考えれば良いか?
そういった事を知りたい方にとっては参考になる本だったと思います。
技術と人間
それだけでなく、AIの普及に伴う社会と人間の関係性について、より深い問いを考えさせられました。
- 生産性ばかりを重視する社会で良いのか?
- 仕事の出来で人間の全てを判断して良いのか?
- 人間は何のために生きているのか?
などなど、AI技術の不可避的な発展に伴い、そうした問いも生まれてきます。
急速に発展するAIを前に、産業や仕事の殆どが自動化される未来も、そんなに遠くはないように感じます。
そこで今一度、人間が何のために生きているのか、政治行政が果たすべき役割は何なのか、考えさせられる内容でした。