嵯峨島の現状からみる二次離島の課題

11月に入ってから、黄島・椛島・久賀島と回り、昨日は1年ぶりくらいに嵯峨島を訪問しました。

人口減と高齢化という共通の現象が著しく進む二次離島で、住民からいただいた声の一部をご紹介します。

︎通院が大変

二次離島で大きな問題は、定期船が通わない場合があることです。

海がしけた時の急患が心配。買い物は息子が助けてくれるので何とかなってる。

という声がありました。

︎未利用の有休資産

人口減少の著しい二次離島では、使われていない公共施設が沢山あります。嵯峨島では

小学校裏の保育所や空いてる教員住宅をもっと有効に活用すべき

という声がありました。全くその通りです。

︎粗大ゴミが滞留

二次離島では、粗大ゴミの運搬も大きな課題です。

家電や車が島中に埋まっている。適切に処理すべき。

という声がありました。行政が予算を付けて、大々的な大掃除が必要と感じました。

︎草刈りが出来ない

これも人口減少に伴い、手が回らない状況が続いています。嵯峨島では

男岳は草と竹が繁茂し過ぎて行けない状態。観光地であるならば定期的に維持管理すべき。

という声がありました。港の近くには看板が立っていますが、人手の確保がままならない状態が続いています。

二次離島の将来について

今の状態が続けば、人口減少と高齢化が進み、やがて無人島になるのも時間の問題だという声も聴きます。

二次離島の生活を維持していくための対策について、2021年9月の議会答弁で、市長は

支所地域とか二次離島をどうしていくかということについては大きな問題でありまして、常に今やってる、これだけで十分やっていけるんだという気持ちは全然ございません。もっと何かしなくてはいけない、もっと何かできるのではないのか、そういった気持ちを持ちながらやらせていただいております。

答弁し、今の状況に対しても

当然我々としては、これ以上無人島は増やしたくないというふうに思っておりますし、また、その島に住みたいという人がいる限りは、しっかりそういった基盤を整備するというふうなことに努めていきたいというふうに思っております。

と答弁をしています。あれから2年経ちましたが、目立った施策はスマートアイランド構想やドローン買い物支援事業くらいです。

買物支援が目的ではなかったドローン事業

改めて、行政として二次離島の再興に向けて、より積極的な関与が必要だと感じました。

 

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