【2022.12/五島市市議会メモ】山田議員

五島市の市議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、数か月かかります。

そこで、議事メモを残しています。

※内容は正式な議事録ではないため、発話の全てを反映しておらず、必ずしも正確でない箇所もあります。

日時 2022/12/7

インクルーシブ教育について

インクルーシブ教育システム構築における特別支援教育の推進について

山田 今年もあと24日。新型コロナの再拡大、インフルとの同時流行が懸念されている。手洗い・うがい・三密の回避などをお願いします。全ての子供が学校・学級で一緒に学ぶ仕組みであり注目されている。全児童生徒数が減少傾向である一方、特別支援が必要な子供が倍増している。精神的・肉体的な能力を最大限発揮させる目的のもと、教育制度から排除されないこと、合理的配慮が提供されることが進められている。特別支援学級の場を充実させることが必要不可欠だが、状況については。

教育長 市内の小中学生20名、0.9%が特別支援学級、5.4%が通級指導教室で教育を受けている。特別支援学級は市内17校に35学級を設置している。通級指導は通常の学校で行いながらお困りの生徒に応じて特別な指導を12名の教員が別の教室で行っている。通級で学ぶ子供の割合が高く個に応じた教育ができていると感じる。適切に対応できるような仕組みを整備している。障害の有無に関わらず、共生社会の一員となる教育を目指している。

山田 従来は排除され、そこから分離教育が主流となり、2007年に保改正され、統合からインクルーシブ教育が始まった。犬クルーシブ教育が生徒に与える影響についての所感は。

教育長 現在の子供たちは、金子みすずが言うように、一人一人の違いを理解して、困った時には助け合おうという機運が増えてきたと感じる。子供たちや家族の理解が深まり、通級への抵抗感が減ってきたと感じている。困っている子供に教師が寄り添い心の安定が図られたと感じる。特殊教育からのH19は警察を呼ぶなど荒れに荒れていた。教育界ではインクルーシブと無関係ではないと囁かれている。

山田 未だ差別や偏見が根強いが、多様な学びの場を通じて障害に対する理解が通じ、15年間子供が学ぶ中で実感している。懸命に支えていただき、心の声を読むことを学ばせて頂いた。多くの貴重な経験ができたことを感謝している。

山田 障害の特性や困りごとに合わせる合理的な配慮が求められた。身体障害者に対して手すりやスロープがあるが、学校の場での合理的配慮は。

教育長 市の支援による32名による支援員の配置、個別支援計画、個別指導計画に対応した柔軟な編成、指導教室の設置、別室の確保、板書や掲示物の設置。子供たちの困り感を軽減している。

山田 合理的な工夫により、周りの子供たちもともに学ぶ教育を推進して形成基盤に努めていただきたい。

文部科学省から通知された「特別支援学級及び通級による指導の適切な運用」について、市教育委員会の対応は

山田 詳細についての説明を。

教育長 文科省の通知の具体的内容は4項目。特別支援学級、通級の指導においての判断について、特別支援学級に在籍する生徒の交流について、自立学習について、通級指導の更なる活用について。

山田 文科省が各学校へ通知するように促されているが、学校とどのように協議しているのか。

教育長 五島市では既に各学校に通知し詳細を校長会・教頭会で通知しているが、準備期間が必要なのでまだ保護者には通知していない。交流・共同学習は個に応じて慎重に対応していきたい。

山田 教育長の答弁では、慎重に協議するとあるが、ネットでも拡散されており、教職員や保護者から相談があり、今後の対応などを共有する自治体がある。しっかり情報共有を。

発達障害児の早期発見、早期療育と親の支援について

山田 支援基本法では、自閉症、アスペルガー症候群など一貫した支援が重要とされている。早期対応が必要。乳幼児期はコミニケーション力、様々な認知機能の習得、その後の自立や社会基盤を形成する時期であり、就学後の学習に様々な困難を抱える。基本法には公共団体の責務として早期発見への留意、児童に疑いがある場合は保護者に対する相談、助言に努めることと明記されているが、早期発見の取り組み状況は。

福祉保健部長 4ヶ月、10ヶ月・・・健康診断を実施。問診・検査項目を取り入れて疑いのある子を発見している。個別相談などを随時行いながら発見に努めている。

山田 親の支援については

福祉保健部長 言葉の遅れや落ち着きがないなどが見られた場合は、専門的なアドバイスを受け、ひまわりルームに繋げている。感覚遊びを中心に実施している。親の不安解消に努め、情報共有しながら進めている。

山田 作業療法士などの関わりも大事と思う。ソーシャルトレーニングが重要と考えられているので支援の拡充に努めてください。発達に遅れがあるのではと感じた時、どうしたら良いかわからないケースが多いと思われ、支援体制の整備をしていただきたい。ペアレントメンターは存じていたか。

福祉保健部長 ひまわりルームがメンターを発見してもらっている。

山田 親の相談相手として、発達障害の子供の教育を経験してトレーニングを受けた親。共感的な支援を行い地域資源の提供や体験談を話したりできる。10年前から長崎県が派遣を行っている。現在21名。改めて見解を。

福祉保健部長 増加傾向にあるので、療育経験があることが心強い。ニーズを把握しながら利用促進に努めていきたい。

教育長 教育委員会にはメンターの配置はなく派遣の計画もなかった。就学前の子供を対象に相談員を2名配置している。子供未来課の保健師と連携して、入学後までのサポートをしている。学校見学や引き継ぎなど、安心な修学を目指している。保育園から直接つなげている事から、本年度は200件を超える相談を受けている。きめ細かな相談と対応をしている。教育委員会としても福祉保健部長と連携しながら研究してまいりたい。

山田 発達障害の子育て経験を生かし共感できる存在である。子供が発達障害の診断を受けてから、身近な家族も理解が乏しい時に、五島市の支援でメンターから聞けたことで修学先の決断ができたという話を聞いた。改めてご検討を。

がん検診の受診率向上対策について

山田 3大死因の一つとして、がん統計調査によると、診断される確率は2人に1人。がんでの死亡確率は4人に1人。女性や6人に1人。五島市の癌の罹患数、死因は。

福祉保健部長 登録事業報告によると、部位別の罹患数は大腸癌 肺がん、胃がん、前立腺癌、乳がん・・・主な死因はガン1位で約170人。

山田 喫煙・飲酒・食生活・運動不足で高まるとされており予防が必要。早期発見・治療のために受診をしているが、全国的にも受信率が低く、がん検診の受信率向上の施策を求められており、五島市は21%としているが、向上対策は。

福祉保健部長 個別通知、集団検診前はHPで周知。検診推進員による受信干渉を行っている。会場内に託児室を設け、子育ての母親が受診しやすいようにしている。

山田 3年前も質問したが、女性で対応するのか。

福祉保健部長 長崎県健康医療団で、一部男性も含まれるが、働きかけを行う。

山田 女性にとって子宮頸がん・乳がん検診はできたら女性に対応していただければ受診率が高まるので、引き続きお願いします。乳がん・子宮頸がん検診は奈留島で年に一回だけとなっている。集団検診の日程を増やせないか。

福祉保健部長 集団検診の回数を増やすことは考えていない。企業団と協議しながら受診率向上を増やしていきたい。

山田 女性デーの奈留・久賀でも来年度から開催して頂きたい。インターネットでの電子申請ができないのか。

福祉保健部長 電話のみとなり、予約を受け付けることができない状況。ラインアプリの活用を現在考えている。

山田 ぜひよろしくお願いします。学校からの受信干渉はできないのか。

福祉保健部長 子供を通じて情報提供が有効と考えるので、協議していきたい。

山田 学校からの案内で受診率が上がったという統計もあるのでよろしくお願いします。胃がん検診に胃カメラの導入を要望したが、コロナで遅れている。進捗状況は。

福祉保健部長 内視鏡検査はコロナで延期していたが、開始して92名の応募があっている。50ー68歳までの方で年齢が偶数の方。受信するには受信権が必要なので支所への連絡が必要。

山田 受診率をあげていただきたい。種類別、検診の対象を見ると、二次離島では大腸癌と前立センターは受信できる体制だが、胃がん、乳がん、子宮癌は実施されないケースがあり、体制が不十分であると感じる。離島地区の受診に対する船賃の補助は。

福祉保健部長 奈留・久賀は他と同様に集団検診を行っている。運賃補助は考えていない。他の方も交通費を払って受診しているので、交通費は考えていない。

山田 がん検診は無料という特典があるので、商品券などを検討してほしい。受信しない理由として、自分は大丈夫という思いがあるが、市民の皆様へ受診協力をお願いします。

不法投棄ごみの現状と対策について

山田 市内の状況は。

市民生活部長 生活環境課、支所で通報を受けて確認をしているが、不法投棄の種類は様々であり、家電やタンス、衣装ケースなどの家財道具、日用品などがある。かんびん生活ゴミも不法に投棄されており、道路がけや路肩、個人の敷地など至る所にある。

山田 不法投棄を発見した場合、どのように通報すればよいのか。

市民生活部長 不適正に処理されたものを発見した場合、速やかに知事・市町村長に通報しなければならない。不適切と思われる場合は各支所まで通報をお願いします。所有者に連絡、管理者に連絡して適正な処理をお願いしている。

山田 周知をしていただきたい。防ぐためにどのような対応をすれば良いのか。市の取り組みは。

市長 山に入ると不法投棄があったり、市街地にもポイ捨てがあったり。住民のモラルが問われている。清掃してくれる方もいるが、捨てる方もいるのでご理解頂きたい。禁止の看板設置、禁止キャンペーン、HPを通じての広報。定期的に巡回し合同パトロールに努めている。今年度、家財道具を含む一式が捨てられていると通報を受け確認をして警察に通報した。登記者を特定して現在法的な手続きをしている。違法行為なので、ゴミは正しい分け方で不法投棄をしないように。自分の土地で不法投棄されて困っている人もいるが、侵入禁止のロープを貼ったり。草が生えていると捨てられてしまうので、所有地の適正な管理をお願いしたい。

山田 山中だけでなく市街地にも看板を立てている人もいる。市内には監視カメラを設置している場合もある。ポイ捨ても世界的なゴミにも繋がるので、身近にできる生活ゴミを適正に処理するように努めていただきたい。

二級河川増田川の雑木の伐採について

山田 黒蔵地区の方が中心に行っていたがご存知だったか。

建設管理部長 長崎県が管理する美化活動の愛護団体として、H19に登録されており、新聞報道もされているので承知している。市の直接的な支援はないが、地元の相談要望を受けた場合は早急に対応している。

山田 先月ボランティア活動の方から、地元住民から洪水が発生した場合に雑木が流水を阻害するのではないかという声を聞いた。ボランティアも高齢化が進み活動が難しくなっているが、五島市の見解は。

建設管理部長 国の強靭化対策として、二級河川にも財源措置がされた。河川内の堆積樹木が取り除かれるが、リストに挙げているので、事業化を要望したい。

山田 事業化を進めていただき喜ばれると思う。視察に行った際に、珍しい橋がある。植樹した桜並木があるが樹木に覆われて残念に思っている。来年も引き続き、ふるさとを守っていきたい気持ちでいたい。

 

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