【令和4年3月/五島市議会】施政方針3.五島の魅力を発信し、世界に誇れる“しま”をつくる

五島市では、議事録が公表されるまでに数か月かかりますので、

3月2日に市長から公表された「施政方針」をご紹介します。

2五島の魅力を発信し、世界に誇れる“しま”をつくる

【観光による交流拡大】

令和3年の観光入込客数は、「GoToトラベル事業」が再開されなかったことなど、年間を通してコロナの影響が大きく、前年から4.3パーセント減少の11万8,438人となりました。これは過去最多であった令和元年と比較すると53.1パーセントの減少となります。

1月には、新規感染者の増加により、長崎県にまん延防止等重点措置が適用されるなど厳しい状況が続いておりますが、一方で、今年の夏には鐙瀬と大浜でホテルの開業が予定されております。また、秋には、九州新幹線西九州ルートが部分開業し、佐賀・長崎デスティネーションキャンペーンも開催されます。観光客やビジネス客の増加といった交流人口の拡大などが期待されており、その効果を五島市へ波及・拡大するため、さらなる誘客を促進する必要があります

さらに、同時期にはNHK朝の連続テレビ小説「舞いあがれ!」の放送が開始されます。ヒロイン役の福原遥さんをはじめ、豪華な出演者も決定し、いよいよ撮影も開始されます。五島の美しい自然と島での暮らしぶりなど、五島の魅力を全国に発信できる大きなチャンスです。2月24日には、これを契機として地域活性化を推進するため、市、関係機関等で組織する「舞いあがれ!五島推進協議会」が設立されております。

令和4年度は、誘客や旅行商品の造成、情報発信などに関する施策を積極的に展開するとともに、官民一体となって観光素材や体験プログラムの掘り起こしなど受入態勢の整備に努めます。

修学旅行生の受入れについて、令和3年はホテル等への宿泊と五島ならではの体験を提案し、受入数の増加を図りましたが、コロナの影響を受け、7校407人の受入れとなりました。

令和4年は、五島市体験交流協議会による調整のもと、民泊とホテル等への宿泊により、13校2,178人の受入れを予定しております。

引き続き感染対策を徹底し、SDGs体験プログラムの開発や新規民泊家庭の研修などを行い、受入れを拡大してまいります。

【ジオパークの推進】

五島列島ジオパーク推進協議会の設立から約5年、2回目の申請で念願の日本ジオパーク認定となりました。市議会をはじめ、活動の推進にご尽力いただきました関係者の皆様に対しまして、改めて深く感謝を申し上げます。

なお、現状の認定申請区域が五島市のみの範囲であることから、名称を「五島列島(下五島エリア)」に変更しての認定となりました。

世界遺産、日本遺産に続く日本ジオパーク認定は、大地に根差した五島市の自然や歴史的・文化的な価値と、地域資源を活用した市民の皆様の取組や熱意が高く評価された結果である考えております。

今回の認定をジオパークの島としての新たなスタートととらえ、多様な地域資源を活用しながら、市民の皆様の郷土に対する愛着や誇りの醸成、地域経済の活性化につなげてまいります。

また、ジオパーク活動の拠点となる鐙瀬ビジターセンターについては、来年春にリニューアルオープンする予定で再整備を進めております。今年の夏には高級感溢れるホテルが開業する予定となっており、鐙瀬地区が市民の皆様や観光で訪れる方にとって魅力ある場所となるよう引き続き整備に取り組んでまいります。

【UIターンの促進】

コロナ禍により生活スタイルに対する考え方や価値観が変わり、全国的に移住を検討する人が増えています。令和3年度の五島市への移住相談件数は2月末までで昨年同時期の約1.2倍となる413件となっており、移住された方は132世帯203人と4年連続で200人を超えております。

令和4年度は、移住者の住まいを確保するため、空き家バンク運営の一部を民間に委託する実証に取り組むとともに、移住希望者や移住者が五島での生活に馴染み、安心して生活できるようにするための移住定住コミュニケーションアプリを運用し、定着率の向上に努めてまいります。

五島市のワーケーションの取組が全国的に注目されています。コロナの影響によりワーケーションイベントの開催が困難であったため、令和3年度は情報発信に力を入れてまいりました。今後も受入体制の整備に努めるとともに、訪れる方や受け入れる市民の皆様に満足していただける取組を進め、都市部にある企業等に勤めたままの移住(転職なき移住)やサテライトオフィスの誘致にもつなげてまいります。

【スポーツを通じた交流拡大】

スポーツ合宿の誘致については、令和元年度に過去最高の受入れ団体数を記録しましたが、令和2年度及び3年度はコロナの影響により大きく減少しております。コロナ収束後のV字回復に向け、引き続き誘致活動に取り組んでまいります。

また、スポーツイベントについては、この2年間、開催の中止や参加者を県内在住者に限定した開催としておりましたが、今年6月開催予定のバラモンキングは、参加者を全国から募集しています。感染対策を徹底し、安全・安心な大会が開催できるよう準備を進めてまいります。

そのほかのスポーツイベントについても、感染状況に応じた対策を講じながら実施を目指し、交流人口の拡大につなげてまいります。

また、令和4年度には、新たに女子バレーボール元日本代表選手などによる「宝くじスポーツフェアはつらつママさんバレーボール」やプロ野球長崎県人会による野球教室の開催が予定されております。一流アスリートとの交流による競技力の向上が期待されますので、多くの市民の皆様に参加していただけるよう準備を進めてまいります。

【広報戦略】

広報戦略については、「五島市PR指針」に基づき、広報誌やホームページ、SNS等を活用し、効果的かつ戦略的な情報発信に努めてまいりました。

今後も新たな情報発信ツールを活用し、さらなる五島市の知名度の向上を図るとともに、市民の皆様への積極的な情報提供に努めます。また、一人でも多くの方に情報が伝わるよう、高齢者を対象としたスマートフォン講習会を開催するなど、デジタルデバイド(情報格差)の解消に取り組んでまいります。

 

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