【2021.12/五島市市議会メモ】網本議員

五島市の市議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、数か月かかります。

そこで、議事メモを残しています。

※内容は正式な議事録ではないため、発話の全てを反映しておらず、必ずしも正確でない箇所もあります

畜産行政について

五島市の肉用牛は繁殖経営が主となっているが、五島市を肉用牛の一大産地にするための市長の見解は

市長.繁殖経営が主となり、近年はクラスター事業で若手の参入が進み、5000頭を達成。喜ばしいことであり担い手不足につながる。

若手で活気に溢れている。今後5200頭達成に向けて行っていく。肥育については市内3か所、JAで行われている。

肥育は所得向上だけでなく、五島市全体のPR、活性化につながると考えている。必要に応じた施策を図っていきたい。

網本.農業統計によると、R2は気候変動・自然災害により販売額が76.8%と下がっているが、畜産は回復し95.1%で安定した売上を維持している。

繫殖子牛の競り市でも価格が安定している。ますます発展していくのではと期待している。46億の生産高の72%を畜産が売り上げている。

再度市長は、五島の展開についてどのようにしていくのが良いと思っているか。

市長.農林水産が基幹産業の中で畜産が最も大きな分野なので、繫殖メス牛を増やして価格を上げ、市独自の助成措置を設け、国の制度を利用して振興を図ってきた。5200頭を目指し経営規模の拡大を図っていきたい。繁殖メス牛だけでなく、成牛で島内処理するのがベターだが、肥育は資金的にもリスクがあり、JA以外に手を出すところがない。興味を示す農家もいるので、発掘育成に取り組んでいきたい。

網本.過疎地域持続的発展計画書では、農林水産の計画が書かれており、農家戸数はH12からすると半数に激減している。畜産戸数の推移は。

産業振興部長.長崎県の資料によると、(途中省略)・・・529戸から、R2年度は271戸となっている。

網本.頭数が増えていることについての現状は。

産業振興部長.戸数は減っているが、クラスター事業の活用で若い後継者が増え、規模拡大が進んでいる。1戸当たりの頭数が増えた。

網本.将来のことを考えたとき、肥育牛が大事になってくると思う。壱岐市は繁殖と肥育があり、情報交換があり良い子牛が育っていると聞いている。今からは肥育もやっていったほうが良いのではとのベテランの声を聴いている。市場でも評判が良いが、なかなか手に入らない状況でもある。

肥育農家を育てたほうが良いという提案をしてきたが、なかなか実現していない。経産牛の肥育に取り組んでいるとあるが、経産牛の肥育の技術を活用することはできないのか。その後どのような畜産農家の育成に繋げていくのか。

市長.肥育農家を増やしたいという思いは、行政機関としての想いはあるが、実際に取り組む農家の意見としては、経営の安定が出てくる。壱岐は古くから取り組んでいてノウハウが蓄積されている。肥育のノウハウ自体も難しい。9か月の子牛を買って20か月の餌代が高くつく。投じる時期と回収期間が長く、牛肉は景気の影響を受けやすいため、価格変動のリスクがある。肥育もしてみらんですか、とお願いをしてみるが、現実的には難しい問題もある。お話があれば資金・ノウハウは応援できる部分はあるので、発掘の努力は続けていきたいと思っている。

網本.やりたくてもやれない状況の中、若い畜産農家が頑張っているので、子牛の値段が良いときに取り組む必要があると思う。子牛の振興はあるが、肥育はないため、五島市のほうで計画を作る必要もあると思う。肥育をやりたいという声も出ているので、育成に対してこれをやりますという計画も必要であると思っている。

計画書では、ブランド化や認知工場を進めるとあるが、五島牛のブランド化とは?

産業振興部長.関係機関と協力しながら取り組みを行っている。促進協議会でPRしたり、物産振興協会で販売促進をしている。

網本.生体ではなく、肉を指していると思うが、肉であれば肥育にも力を入れ、五島市内でも買えるような形にしてほしい。五島牛の返礼品などは、認知度を上げて申し込みが増えると供給に心配が出る。今のJAだけで可能なのか。今後対応していけるのか。

市長.JAが手掛け始めたのは、もともと五島の子牛を使って肥育をすると、こんなに立派になるとPRするために、着手をしたと聞いている。ある程度評価も高いので、子牛の価格を維持する目的は果たしていると思う。五島牛のブランドのPRと合わせて、議員がおっしゃる通りに進めていきたい。

網本.五島牛をJAで枝肉にして、佐世保のセンターに持っていき、また五島に持ってくるという流通経路もあると聞いた。壱岐は肥育と繁殖をやっているが、食肉センターがない。県に言わせると、食肉センターもあり有利な状況にあるので、力を入れていくとよいと聞いた。まだまだ食肉センターの活用ができていないと感じるが、五島市の食肉センターで豚と牛がどのくらい解体されているのか。

産業振興部長.R2の実績は解体が牛が462頭、豚は15172、部分肉は・・・(聞き逃し)

網本.我々も委員会の中で質問をするが、多く処理することによって経費が下がると聞いた。畜産農家も努力していると聞いたが、肥育農家の育成が大事だと思っている。繁殖牛はいろいろな補助金があるが、今後肥育農家の育成に力をいれてほしい。

繁殖牛と肥育牛は別の畜舎で育てないといけないと聞き、金がかかるのもわかるが、若い繁殖農家から育成農家が育つように努力してほしい。畜産の発展は肥育も合わせた一貫経営の農家に力を入れてほしいと思っている。

富江地区における養豚場の悪臭対策は

網本.住民が悩んでいると聞いているが、担当はどのように聞き及んでいるか。

産業振興部長.冨江地区の養豚場の悪臭対策は、住民と事業者で話し合いが行われてきた。事業者から悪臭対策の報告があった。状況によっては指導を行っている。

網本.悪臭がどうやったらなくなるかと言う事は、どのような対応をしていくか。

産業振興部長.現在の対策は、糞尿処理の対策として、排出される悪臭低減を図るため、ミストの設置や、施設周辺への植林がされている。台風被害により安定した管理運用されていなかったので、改善すべき部分は指導を行っていきたい。

網本.悪臭の一番の原因は。

産業振興部長.豚の糞尿の処理の仕方について。早急に抑えるために、密閉式のたい肥化装置と浄化槽モニタリングの強化、管理体制の強化が図られることになっている。清掃作業の徹底、糞尿分離作業の徹底が必要となるので、県と連携して取り組みたい。

網本.12月で新しい豚舎が完成し、改善されるという話も聞くが、今までの豚舎に対しての設備については、補助金は使えないとの回答があると聞いているが、どのようなことなのか。

産業振興部長.悪臭緩和のための補助メニューとしては、クラスター事業による補助があるが、様々な要件があるので、対象となるかどうかは計画書に基づき判断したい。

網本.指導をしていきたいとの事だが、現場に行って確認をしたことはあるのか。

産業振興部長.現場の確認は農林課の担当職員が定期的に回っている。風が止んだ時に滞留すると言う事なので、職員が確認している。

網本.餌にEM菌などを混ぜる方法や、出た糞を混ぜるなどの方法もあると勉強した。業者は総合的な対応をしているのか、指導するだけでなく、現場で見ながら対応しないと改良できないと思っている。匂いを消す方法はあると思うので、快適な環境で生活できるようにするのが行政の立場であると思う。経済的な効果も大事だが、その地域に住んでいる方のことについて、市長は。

市長.快適な暮らしも我々の使命である。住民の方から話があれば、業者に話を聞き指導をする、という積み重ねを行い、改善をしていきたい。

網本.いやな臭いで生活するのは不快であると思う。早急な対応をお願いしたい。

観光行政について

西九州新幹線開業に伴う五島市への観光入り込み客数の予測と今後の対応は

網本.長崎までくる観光客が増えると思うが、五島にも観光入込客数が増えると思っている。うまく交通路をつなげば観光客数も増えると思うが、どのように考えているか。

市長.地域振興部長.西九州新幹線は来年秋ごろに完成。長崎県は令和7年に15%増を目指している。観光入込客数を30万人と設定。国境離島新法を活用し、キリシタン物語、星空ナイトツアーを実施している。令和2年からコロナで客数が減っている。

旅行商品造成事業や磨き上げ、有用性実証事業を実施する予定。JRグループと佐賀・長崎と合わせて大型キャンペーンを行う予定。

網本.長崎から五島に入ると言う事で、長崎から五島までの運賃がネックになると思う。JFの運賃が島民と一緒の値段になることが大きなカギになると思う。長崎県は国会議員の先生方にも相談しながら進めていけば、入込客数は増えていくと思っている。

今年の観光客巣の推移は。

地域振興部長.10月末現在、去年と比較して8%減少している。

網本.30万人に向かって努力をしてほしい。

五島市のツバキ振興について

五島市のツバキ産業活性化について

網本.ツバキ振興計画に基づきいろいろとやってきたと思うが、昨年の会議が中止になりその後ツバキの政策が見えてこない。

それと同時に、ツバキの実が買ってもらえないという話も聞く。振興計画はどの程度達成されているのか。

産業振興部長.五島市のツバキ振興については総合戦略において、増産、地域の活性化を目指して取り組んでいる。苗の配布や作業経費の補助、環境整備を推進し、省力化を図っている。同時に業者の拡大を図っている。2月の椿祭りでPRを行ったり、雇用拡充支援事業への支援をしている。

網本.ツバキの振興はH21~されているが、成果が見えてこないと感じる。ツバキの苗を植えてはいるが、それだけで終わっているように感じる。ツバキの苗だけを植えさせて、取ろうとしたら買い取ってもらえないという状況が起きている。市のほうには生産者から意見は出ていないのか。

産業振興部長.10月に市への問い合わせも増え、中旬になるとどこも買取が断られる状況になった。その後、乾燥保管したものであれば、来年も買取可能であるとの事だったので、案内をしている。新上五島町はこれ以上の買取はできないと回答を頂いている。直接的な相談にこたえることは難しかったが、できる限りの支援をしていきたい。

網本.なぜ買取ができなくなったのか。

産業振興部長.市内の製油所は今年作った分を出すのだが、前年度分のストックが残っていたこともあり、油を出す量は変わっていないが、買取の量が少なくなっている。

網本.上五島はツバキ振興公社が買取を行っている。20~25万トン買い取る予算をつけている。今年上五島はすべて買い取ったとの事。今年みたいなことになると、年間買い取るんだという仕組みも必要だと感じる。ツバキの油増産という計画になっているが、安定した安定供給ができない。

現在、椿油はどのように消費されているのか。

産業振興部長.椿油はいろいろなものがある。食用、化粧品、酵母から酒やパンを作ったりしている。

ツバキ実採取の現状とツバキ実、ツバキ油の販売状況について

網本.化粧品は量が変わらないと。食用にすることが振興計画に書かれている。食用にして売るという状況はどうなっているのか。

産業振興部長.椿油を加工品の原料として使っている。これまで同様に商談会への出店で販売支援をしていきたい。

網本.買取ができないとの声が多いが、五島市もツバキ身が生産されたどう買い取るかという仕組みが必要と考えるか。

市長.ツバキの苗を植えてくださいと振興に努めているが、回る中で買取がないと。長崎に持っていくと高いと聞いている。コロナの関係で観光客が減り、土産物や油の売れ行きが落ちて在庫を抱えている。そこに対するリスクもある。ツバキの油は表と裏が激しいが、今年はまだよかったと言う事であり、供給過剰になっている。五島市は民間に対応してもらっているが、買取を増やしてほしいが、ブレが大きい商品で難しいが、業者に協力を頂くことで対応をしていきたいと考えている。

網本.100%の椿油は中々高くて使えないと。100%よりもブレンドして使う方法もあると思っている。化粧品もですが、食品で使うような商品開発が必要ではないかと思っている。油が回転するか、今後振興について力を入れていただくことを要望する。

 

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