令和3年9月議会の五島市政報告2.市政全般

五島市政報告の続きです。

令和3年9月議会の五島市政報告1.コロナ対策

【再生可能エネルギーについて】

五島風力発電株式会社の風力発電事業について、今年2月の強風によ
り2号機が故障し、同社が所有する2機の風車が全て運転を停止したこ
とにより、3月に開催された同社の取締役会において、発電事業を終了
することが決定されました。
市が保有する株式の処分方法を検討するため、公認会計士に株式の評
価を依頼したところ、評価額は0円となりました。これを受け、8月1
7日に開催された市有財産評価委員会にお諮りしたところ、同じく評価
額0円との答申をいただいております。
市としてはこの答申に従い、同社の株主である有限会社イー・ウィン
ドへ株式を無償で譲渡したいと考えております。
また、他の株主もイー・ウィンドへ株式を譲渡する予定と伺っており、
五島風力発電をイー・ウィンドの100パーセント子会社とし、1号機
を風力発電メンテナンスの訓練施設として活用し、安全対策、保守管理
等に努めながら、将来的には撤去する予定とのことです。
なお、2号機については今年度中に撤去する予定と伺っております。
潮流発電については、現在、環境省による実証事業が実施されており
ますが、令和4年度も引き続き事業が実施できるよう、8月6日付で環
境省に要望書を提出しました。また、五島―長崎間の送電網について、
容量に空きがなくなっていることから、新たな基幹送電網の整備につい
て、同日付けで経済産業省に要望書を提出しております。

【NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」について】

8月27日、NHKは2022年度後期の朝の連続テレビ小説として、
東大阪と五島列島を舞台とした「舞いあがれ!」を制作すると発表しま
した。
主人公がさまざまな人々との絆を育みながら、島を行き来できる電動
小型飛行機を飛ばすという夢に向かい、仲間達とともに情熱を燃やす姿
が描かれるとのことです。
日本全国に五島市をPRする絶好の機会となりますので、市を挙げて
全面的に協力してまいりたいと考えております。

【日本遺産の認定継続及び重点支援地域の選定について】

7月16日、日本遺産「国境の島 壱岐・対馬・五島」が、日本遺産
審査・評価委員会における審査を経て認定継続となり、さらに他の地域
のモデルとなる重点支援地域に選定されました。
これまでの取組に加え、日本遺産を活かした地域づくりの将来像や実
現に向けた方策等が高く評価されたものと受け止めております。
今後も日本遺産のさらなる魅力発信に努めるとともに、旅行商品の開
発を行い、交流人口の拡大につなげてまいります。

【ジオパークの推進について】

日本ジオパーク新規認定申請の現地調査が8月23日から26日にか
けて行われる予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の感染予防のた
め、実施を延期しました。
現在、11月下旬の実施に向け、調整を行っております。
引き続き、認定に向けた取組及び五島列島ジオパーク構想の推進にご
協力いただきますようお願いいたします。

【ジェットフォイル運賃の改定について】

九州商船から、五島-長崎間のジェットフォイル運賃(特別急行料金)
を10月1日から改定するとの通知がありました。
今回の改定により、福江-長崎間が現行の6,370円から7,00
0円に、福江-奈良尾間が現行の1,900円から2,090円になり
ます。
これらは国境離島島民割引の対象となるため、島民カードが利用でき
る市民や準住民に影響はありませんが、ビジネス客や観光客にとっては
負担増となります。
コロナ禍の中、利用客の減少など大変厳しい状況が続いており、今回
の運賃改定はやむを得ない対応であると判断しておりますが、九州商船
に対しては、安全・安心な運航と安定的な経営の確保を要請しておりま
す。

【チョイソコごとうの拡大について】

現在、富江地区及び岐宿地区で運行している電話予約制乗合タクシー
「チョイソコごとう」について、10月から福江地区での運行を開始し
ます。
広報ごとうの9月号に「チョイソコごとう」のチラシと会員登録申込
書を折り込み、福江地区の全世帯に配付しております。
利用方法等については、町内会や老人会などを通じて、随時、説明会
を開催いたしますので、会員としてご登録の上、積極的にご利用いただ
きますようお願いいたします。
今後も利用者のご意見などを参考に改善を加え、より利用しやすい制
度にしてまいりたいと考えております。

【ソラシドエアとの包括的連携協定の締結について】

8月6日、宮崎県に本社がある航空会社ソラシドエアと地域社会の発
展に寄与することを目的とした包括的連携協定を締結しました。
同社による地域振興機体活用プロジェクトとして、令和元年12月か
ら約1年半の間、五島市の名称や椿をデザインした機体「五島へGO号」
を運航し、搭乗されたお客様をはじめ、全国の皆様へ五島市をPRして
いただいたことから、今回、協定を締結する運びとなりました。
今後も同社と一層連携を深め、観光や地域文化の振興を目的とした取
組を行ってまいります。

【福江ショッパーズ及び中央町公設小売市場の跡地活用について】

福江ショッパーズの跡地については、これまで貸付等による活用提案
の公募を行ってまいりましたが、コロナの影響もあり応募がなかったた
め、民間等による地域活性化を前提とした売却処分を考えております。
また、閉鎖を予定している中央町公設小売市場の跡地についても、土
地建物の売却等による活用を考えており、今後、コロナの感染状況を見
ながら、手続きを進めたいと考えております。

【大雨による被害等について】

8月11日から断続的に降り続いた雨により、土砂災害の危険性が高
まったことから、8月13日の午後3時、市内全域に警戒レベル3「高
齢者等避難」を発令し、14日の午前5時には警戒レベル4「避難指示」
を発令しました。
15日の午前9時に避難指示を、17日の午前8時30分に高齢者等
避難を解除しましたが、この間、延べ28名の方が指定緊急避難場所へ
避難しました。
福岡管区気象台によりますと、11日の降り始めから18日までの降
水量が、福江で654.5ミリ、五島つばき空港で591ミリに達し、
特に8月14日の昼前には、同空港で72時間降水量が490ミリに達
するなど、記録的な大雨となりました。
人的被害及び住家被害の報告はありませんでしたが、農林業関係で約
2,200万円、土木関係で約3,400万円の被害が発生しておりま
す。
大雨や台風の接近など、災害が発生し、または発生するおそれがある
場合には、避難情報を「警戒レベル」を用いて発令し、避難のタイミン
グをお知らせしております。市民の皆様におかれましては、災害に備え、
ハザードマップや警戒レベルの各段階でとるべき行動を確認していただ
くとともに、危険を感じた場合には速やかに避難していただきますよう
お願いいたします。

【防災訓練の実施について】

7月11日、五島つばき空港で大規模災害を想定した防災訓練を実施
しました。
訓練では、航空自衛隊や海上保安署など関係機関のご協力のもと、福
江島-奈留島間のけが人の搬送や物資の輸送、不明者捜索の連携を確認
しました。
離島において大規模災害が発生すると、救援物資の輸送や復旧・復興
に時間を要することが懸念されます。今後とも関係機関との連携を強化
し、それぞれの役割を明確にする実践的な訓練を実施するなど、市民の
皆様の安全・安心を守るため、防災体制の充実・強化を図り、災害に強
いまちづくりを進めてまいります。

【急患搬送体制の維持・確保について】

これまで、離島の急患搬送を担ってきた海上自衛隊第22航空群保有
の救難ヘリの退役等により、8月からヘリポートを使用した自衛隊ヘリ
による急患搬送が行われなくなっております。
今後、空港がある福江島以外においては、夜間の急患搬送手段が船舶
のみとなるため、時化と重なり船舶が運航できない場合、患者を医療機
関に搬送できなくなります。
離島地区の住民の命と安心を守るためには、緊急時に昼夜問わず急患
搬送を行うことができる体制の整備が必要であり、ドクターヘリ・防災
ヘリを補完するためのヘリポートを使用した自衛隊ヘリによる急患搬送
は大きな役割を担っています。
これまで同様に急患搬送体制が継続されるよう、国への働きかけにつ
いて県に要望することとしております。

【支所庁舎の整備について】

奈留支所庁舎については、9月末に建設工事が完了する予定で、合築
する世界遺産ガイダンス施設の開館準備期間を経て、11月1日から供
用を開始する予定としております。
令和4年度から建替工事を予定している富江支所庁舎・公民館につい
ては、基本設計及び実施設計を進めるとともに、8月から議会棟及び富
江町公民館の解体工事に着手しております。
玉之浦町公民館については、施設の老朽化に加え、昨年の台風により
雨漏り等が発生し、現在、ホール等を使用することができず、公民館活
動に支障が生じております。このようなことから、市議会でのご意見を
踏まえ、早急に玉之浦支所庁舎に公民館機能を持たせるための改修工事
を実施することとし、今年度の既定予算において設計業務を行いたいと
考えております。
これに伴い、令和4年度に計画していた岐宿支所庁舎の改修工事を令
和5年度に移行したいと考えておりますので、ご理解いただきますよう
お願いします。

【新図書館の整備について】

新図書館建設工事については、7月初旬から工事に着手し、当初の工
程どおり順調に進捗しております。
7月27日に執り行われた安全祈願祭には、議員の皆様にもご列席い
ただきまして誠にありがとうございました。
工事では敷地内の土壌汚染対策を先行して実施し、8月中旬には汚染
された土壌の搬出作業を終え、県外の指定処理施設で適切に処理を行っ
ております。
年内には基礎工事が概ね完了し、年明けから躯体工事を行い、その後、
内装・外装工事等を進める工程となっております。
工事の完了は令和4年9月末を予定しており、半年間の準備期間を経
て、令和5年4月に開館の予定となっております。
地域の皆様には、長期間にわたりご迷惑とご不便をおかけしますが、
ご理解を賜りますようお願いいたします。

【文化芸術の振興について】

山本二三美術館では、山本二三氏のライフワーク「五島百景」の完成
を記念し、4月から7月にかけて五島列島の7つの島、11の会場にお
いて展示会を開催し、多くの方に作品を鑑賞していただきました。
また、長崎県美術館では、8月から約1か月間、「五島百景」の全作
品と最新作のアニメーション背景画による大規模な展示会が開催されま
した。
県内外から多くの来館者が訪れたとのことで、作品を通じて五島の魅
力を全国に発信する絶好の機会となりました。
今後も引き続き、優れた文化芸術に触れる機会の提供に努めてまいり
ます。

【五島市高校生議会の開催について】

7月21日、五島市高校生議会を開催しました。
市内5つの高校の代表生徒18名が高校生議員となり、木口議長によ
る議事進行のもと、市議会本会議と同様に市政一般質問が行われました。
会議では、自然環境や農家・漁師の後継者問題、文化・スポーツの振
興など市政全般に関する質問が行われたのち、「ゼロカーボンシティの
実現に向けた意見表明」が提案され、全会一致で可決されました。
短い時間ではありましたが、高校生議員と一緒に、どうすれば五島を
豊かにできるのかについて考えることができました。このような議会の
開催は、島の将来を担う子ども達にとって、また私達にとっても大変有
意義なものでありますので、今後も継続してまいりたいと考えておりま
す。

【子ども達の活躍について】

7月25日から3日間にわたり、長崎県中学校総合体育大会が2年ぶ
りに開催され、五島市からは10競技に出場し、柔道競技個人の部にお
いて、男子50キログラム級で岐宿中学校の窄 頭龍ノ介君、男子90
のキログラム超級で吉川悠晄斗君、女子70キログラム級で福江中学校の
田端日茉理さんが、優勝の栄冠に輝きました。
また、男子90キログラム級では翁頭中学校の亀山航君が準優勝を
果たしており、優勝者は九州大会及び全国大会への出場権を、準優勝者
は九州大会への出場権を獲得しました。
8月に開催された九州大会では、田端日茉理さんが3位に入賞し、全
国大会でも5位という見事な成績を収めるなど、出場した選手達は日頃
の練習の成果を存分に発揮してくれました。
これまでの選手の皆さんの努力と健闘をたたえるとともに、今後ます
ますの活躍を期待しております。

【住民訴訟について】

玉之浦花き栽培施設の譲渡に係る住民訴訟については、7月12日、
長崎地方裁判所において原告の請求を棄却するとの判決が言い渡されま
した。
判決では、玉之浦花き栽培施設の売却について、市議会の議決を経て
いないという瑕疵は追認の議決により治癒され、その結果、本件売却は
違法とは言えず、五島市の私個人に対する損害賠償請求権も存在しない
と判断されておりますので、市の主張が全面的に認められたものと受け
止めております。
なお、本件については、7月29日、福岡高等裁判所に控訴がされて
おりますので、今後もこれまで同様に市議会での経緯も踏まえ、五島市
の主張を丁寧に説明し対応してまいりたいと考えております。

【還付金詐欺について】

還付金詐欺については、6月4日以降、市内での新たな被害は発生し
ておりません。しかし、市の職員を名乗る不審な電話が複数回確認され
ております。
市の職員が、電話をかけてATMに誘導することはありません。不審
な電話やメールを受けた場合は、家族や知人または市の消費生活センタ
ーにご相談くださいますようお願いします。また、市では電話による詐
欺被害を防ぐため、自動通話録音装置の貸出を行っておりますのでご活
用ください。

【DXの推進について】

五島市におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を全庁的
に推進するため、「五島市デジタルトランスフォーメーション推進本部」
を設置し、8月10日に第1回目となる会議を開催しました。
会議では、県におけるDXの推進について、県企画部政策監からオン
ラインで講演いただいた後、五島市におけるDX推進の基本方針などを
決定しました。
今後もデジタル技術やAI等を活用して市民の皆様の利便性の向上や
業務の効率化を図るとともに、行政が持つデータを活用して政策立案に
活かすなど、市の課題解決に繋げてまいりたいと考えております。

【押印の義務付けの見直しについて】

市民の皆様の利便性の向上や行政手続の簡素化を図るため、令和2年
度から、市に提出される申請書、届出書、報告書等の様式に係る押印の
義務付けについて見直しを進めてまいりました。
今月1日から、補助金等の交付申請書、公共施設の利用許可申請書な
ど、累計で1,207件、全体の約9割の様式において押印の義務付け
を廃止しております。

 

以上で市政報告を終わりますが、本定例会に提案いたします議案は、
条例案、補正予算案、その他合わせまして53件となっております。
なにとぞ慎重にご審議賜り、適切なるご決定を賜りますようお願い申
し上げます

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