自然エネルギーのメリット・デメリットを分かりやすく解説

ねこ

最近、「自然エネルギー」という言葉を聞くけど、良い事ばかりなの?

従来のエネルギーと比べて、メリットやデメリットは?

こうした疑問に答えます。

この記事を読むことで、自然エネルギーのメリット・デメリットが分かります。

自然エネルギーのメリット

石炭火力と比べて環境負荷が少ない

これが一番大きな点です。

日本は世界から「化石章」という不名誉な賞を受賞してしまうくらい、「環境問題に対して後ろ向き」だと見られています。

パリ協定の実現に向けて、各国が野心的な数値目標を示す中で、日本は自然エネルギーを含む再生可能エネルギーを「主力にする」としていますが、その数値自体も、後ろ向きではないかと言われています。

原子力発電と比べて安全性のリスクが少ない

環境負荷という面では、原発もCO2は排出しません。

しかし、2011年の東日本大震災では、未曾有の原発事故が発生し、未だに処理は道半ばの状態です。

自然エネルギーと対比させると、原発は「人口エネルギー」です。

もちろん両者ともに事故が発生するリスクはありますが、その反動の大きさはけた違いです。

使用済みの核廃棄物の処理すら、目途が立っていない状況です。

欧州では震災後に「脱原発」の動きが加速する一方、日本が国策として推進してきた「原発輸出」も頓挫している状況です。

事故がもたらす将来世代への影響度を踏まえると、脱原発の世界的な気運は今後も避けられないでしょう。

欧州の動き

脱炭素・脱原発をスローガンに、自然エネルギーの普及に拍車が掛かっている状況です。

当初は「採算が合わない」と言われていたコスト面の問題も、市場の規模が拡大にするにつれて徐々に解決に向かっています。

2020年9月27日の共同通信によると、

世界全体の再生可能エネルギーによる発電量が昨年、初めて原発を上回ったとする報告書をフランス、日本、英国などの国際チームが26日までにまとめた。太陽光や風力が急増する一方、原発は先進国で廃炉の動きが相次ぐなど停滞が目立ち、前年をやや上回る水準にとどまった。

チームの一員でコンサルタントのマイクル・シュナイダー氏は「原発の発電コストは高く、世界のエネルギー市場で競争力を完全に失っている」と指摘した。

https://this.kiji.is/682499420888122465?c=39546741839462401

自然エネルギーのデメリット

供給量が不安定

太陽光や風力など、自然エネルギーは供給量を調整する事ができません。

これが一番大きな構造的な問題となっています。

そのため、火力や原子力と言ったベースロード電源に、その調整を任せている状況です。

大規模な蓄電池を構えれば電気をストックしておくことは可能ですが、その設備投資には莫大な予算が必要です。

日本の莫大な電気を賄うだけの蓄電池が存在しない状況では、火力や原子力(そのどちらか一方)は欠かす事が出来ない状況です。

そのため、日本のように大量の電気を必要とする社会では、いきなり全てを自然エネルギーで代替する事は、コスト面で非常に困難であると言えます。

コストが高い(=電気料金に上乗せ)

現在、日本では「再エネ賦課金」という形で再生可能エネルギーの負担分が電気料金に上乗せされています。

今後も自然エネルギーの普及を目指す場合、消費税のように、「広く国民で」負担する形になってしまうと考えられます。

そうなった時、

  • 国内消費の落ち込み
  • 産業競争力の低下

が起きると考えられますが、今後の市場動向次第では、コスト面のハードルもクリアできる可能性があります。

原発・火力・自然エネルギーの今後

世界のエネルギー情勢をざっくり見ると

  • 原発:下火(脱原発の方向性)
  • 火力:下火(脱CO2の方向性)
  • 自然エネルギー:勢いがある

という状況です。

とはいえ、日本は欧州と比べて、電源を他国と融通しあえる状況ではないため、単純にドイツやフランと比較しても意味がありません。

それと同時に、コロナショックによって「集中型の社会」によるリスクが改めて浮き彫りになりました。

一か所で大量に発電したエネルギーを供給するという従来のモデルは、災害や疫病などのリスクに対して脆弱です。

食料と同じように、エネルギーの「分散化」が今後の潮流として大きくなりそうです。

現実的には、「可能な限り原発や火力を減らしていく」という方向性を示し、

日本の各地域で「分散的な自然エネルギーの普及」に向けた投資に力を入れていく形となりそうです。

五島市の事例

五島市は2020年に「再エネ促進区域」に指定されたこともあり、日本のエネルギー政策に関して先進的な自治体とされています。

興味がある方は、五島でエネルギー問題を考えてみませんか?

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