五島市の市議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、数か月かかります。
そこで、議事メモを残しています。
記載分は、2020年6月15日の内容です。
https://www.city.goto.nagasaki.jp/s001/010/010/010/100/20190316160308.html#01
※内容は必ずしも全てを反映している訳ではなく、正確でない部分もありますので、ご容赦ください
目次
新型コロナウイルス対策について
中国武漢から始まったウイルスは世界中に広がり、感染者770万人、43万人の死者が出ている。各国で医療崩壊が起こり、人々の命と暮らしが深刻な状況。
日本の感染者数は1万7千、死者927人。感染の広がりは続いている。闘病中・苦境に直面している方へのお見舞いと、医療スタッフへの敬意・感謝を申し上げる。
緊急事態宣言は解除されたが、日常生活は感染前に戻らず、秋冬には感染が拡大する恐れがある。今すぐに必要な対策・支援策を行い、準備が必要。
感染防止対策について
イ 航路・航空路利用者への対応について
Q.市内では島外からの移動自粛・イベントの中止を行い、日常生活に大きな影響が出ている。これから国内の移動が自由になり、島外へ出る機会が増える。宿泊助成も始まる。航路・航空路利用者への対応は。
市長.水際として4月から航路航空事業者に検温の実施を要請。現在も検温は実施されている。福岡空港ではサーモグラフィーが設置され、長崎空港では5月14日まで実施されていたが、現在は行っていない。スクラムミーティングにて、長崎県に対して長崎空港でもサーモグラフィーの導入を要請した。
Q.是非、船もサーモグラフィーを設置する要請をしてほしい。島で感染者が発生した場合に備え、地元の空港にも設置の要請をしてほしい。持ち込ませず、持ち出さずという観点で、島外への対策も必要。考えは?
市長.その視点も必要だと思う。県とも協議していきたい。
Q.早急に働きかける必要があるのでお願いしたい。宿泊・飲食と共にガイドラインに協力していただく必要があるが、市としての支援策は考えているか?
市長.飲食店を含めた施設に予算の提案を検討していたが、県で同じような予算を計上していたので、これを活用していただくように誘導していきたい。今後への備えが必要な場合は検討したい。
ロ 防護服等の備蓄の状況について
市長.医療・救急の現場で必要となる備蓄は、中央病院や消防へ提供している。防護服は30着、N95マスク0、使い捨てマスク2万枚を保有。今後購入が困難になった場合に備え、備蓄をする。
対策はこれからが本番となる。感染防止の取り組みに終わりはなく、長期戦になる。社会活動・経済活動を継続するコロナとの共存を目指し、ガイドラインを徹底しなければいけない。
Q.どの程度市として備蓄をしていこうと考えているか?調達の担当者を一元化すべきだと考えるがどうか?
福祉保健部長.マスクの備蓄は臨時議会で予算を計上し1万枚を購入した。市内からの寄付もあるので、当面はこれで足りると思う。適正な数の算出は難しいので、その都度検討していきたい。
一元化は、それぞれの施設の担当課が管理しているので、難しい。
Q. 使い捨てマスクの供給は戻っているとの事だが、防護服やN95マスクは必要な場合もある。備蓄についての考えは
福祉保健部長.防護服を使用するのは医療・消防が主。医療機関は国から支給があるので、それぞれ確保していくものとなる。
Q. ぜひ、独自に一定の備蓄を検討し、その時になって足りない状況にならないようにしてほしい。市の施設で指定管理の委託をしている施設があるが、消毒液などの配置は?
総務企画部長.台風・大雨で避難した場所は、出来るだけ携行してほしいので、広報誌で周知をしている。一定数は既に備蓄している。消毒液・防災用簡易テントなどを追加議案として提出したい。
Q. 避難所として使われる施設は三密回避をどうするのか気になっていたので、議案提出と聴いて少し安心した。日常的に介護予防や体力維持を目的に普段から活用をしている。その辺りの予防対策は?松山住民センターでは、市民のドアノブの消毒などが必要。感染対策は?
市民生活部長.市有施設の方針で、出入り口で設置をしている。調達が困難な状況であるが、現在配置を進めている。
教育長.当面8月末までを見据え、アルコール消毒液を備蓄しているので、必要に応じて対策をしていく。
Q. 平常時の予防にも力をいれてほしい。
ハ 小中学校での予防策は
Q.市政報告では、感染予防を徹底しているとの報告だった。具体的な内容は。
教育長.新型コロナウイルス対策方針を各学校に提示し、毎日の検温、マスクの着用、手洗いなどを行っている。3密を回避する対策として、大規模校による少人数授業、ICT機器を活用した全校集会の開催など、工夫を行っている。
Q.少人数学級の体制は本当に取れているのか?
教育長.「可能な限り」なので、全ての学級・学校で行える訳ではない。グループ学習を行い、お互いに飛沫を避けるような対策を行い授業をしている。
Q. 感染予防のための仕事が増えているのでは?
教育長.増えていないとは言い切れない。消毒については、5月に方針を提示し、感染予防策を講じている。今後は季節柄、消毒の必要性が更に増すので、職員の追加配置の協議を進めている。
Q.日本共産党も国会で取り上げているので頑張ってもらいたい。コロナ対策のための臨時職員も研究を行い、教職員には子供がノビノビと生活が出来る事のために働いてほしい。
医療体制の確立について
イ 検査体制について
Q.市内で検査ができる体制はどうなっているのか?
福祉保健部長.発熱などの症状があり、心配な場合は五島保健所に電話し相談をする。感染症の疑いがある場合は、外来で診察を行い、必要があれば検体を採取。最短でその日のうちに検査の結果が出る。
ロ 感染症対応の病床数・医療機器の充足状況は
福祉保健部長.検査の結果陽性の場合、五島中央病院に隔離する。上限は10床。一つの病棟の全ての部屋で受け入れる方針。
軽症の場合は23床の受入れが可能。医療スタッフは医師と看護師が交代で勤務に当たる。
重症患者は重篤化する前に、本土の機関へ搬送し治療する。
ハ 医療従事者への支援について
Q.自分自身・家族への感染を心配しながら仕事をしていると聞いた。宿泊施設の提供をするべきではないか?
福祉保健部長.最前線で働く医療従事者には、日々献身的に尽力していただいている。差別や偏見・不当な扱いを受けないようにしていきたい。慰労金として最大20万円を給付する事としている。ふるさと納税を通じて、治療や感染防止を支援する取り組みも行われている。
長崎県の制度として、医師や看護師を受け入れる宿泊施設を整備し、助成をしている。
Q.五島市内で感染した場合は、
経済対策について
イ 緊急経済対策事業継続支援金について
(1)申請と給付の状況は
産業振興部長.6月12日 530件 1億給付済み。 個人事業431件。想定事業者数に対し55.6%と順調に進んでいる。小売・飲食サービス・生活関連サービス。支払った額は、45.8%。
Q. 現時点での到達状況への分析は?本当に順調か?
産業振興部長.毎日10件~20件くらい申請に来る。時期を見て、チラシの配布や周知を行っていきたい。
(2)申請基準の引下げを
Q.商店街で話をすると、30%の売上減になっていないお店が少なくない。余っているのであれば、市内の困っている事業所に少しでも広く行きわたるような検討をすべきだが、考えは?
市長.当初は観光関係を中心に厳しい状況だった。事業を継続して雇用を守って頂きたい、という気持ちで制度を設計した。個人も含めて30万をいち早く打ち出し、不安の解消を狙った。
本当に困っている方のために制度設計をした。予算を消化するのではなく、第二波・第三波に備えた財源として留保していきたい。
Q. 県内では20%の自治体もある。セーフティネット4号も20%なので、再検討をして頂きたい。
(3)農業・漁業など対象業種の拡大を
市長. 緊急経済対策会議を開催し、農業漁業者にも入って頂いた。五島市の基幹産業であり、7月の競りを心配をしている。農業漁業が困った場合は、五島市として精いっぱい手を打っていく方針。漁業は重油支援・畜産農家は国の方でも対策を打ち出しているので、それで足りないのであればしっかりと手を打っていく。
Q. 魚種によっては単価が著しく下がっている。実態も受け止めて対策を考えてほしい。
ロ 市内事業所の実態調査を実施し、今後の施策に反映を
市長.経済の実態をしっかり見ながらやる事が大前提。これまで3回開き、団体の代表から意見を聴いてきた。組合員の状況もアンケートを取り把握をしている。全体会議とは別の場で、金融機関の責任者から状況を聴いている。
影響額は日々動いているため、市役所の部署も含めて、声を聴かせて頂く場を設けている。経営者の声を聴き、施策に反映させていく予定。
Q. コロナ関連だけでなく、地域にはなくてはならない事業者への支援も含めて質問をした。職員全体で聞き取りも出来るはずなので、検討をお願いしたい。