パラダイムシフト
従来、政治は「遠い事」のハードルを段階的に下げる方向性で動いていました。
距離のハードルを埋めるため、関税は引き下げられ、物流は加速していきました。
しかし、コロナショックで風向きは逆転しています。
世界経済を見ると、遠い事のリスクが高まる一方、近い事の価値が上昇しています。
私たちの生活に欠かせないレアメタルの供給は地球の裏側で、今回の危機では供給体制のリスクが浮き彫りになりました。
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20200524&ng=DGKKZO59503140T20C20A5EA5000
一方、大規模店の出店により苦境を強いられていたインドの地元スーパーが、活気を取り戻していると言います。
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20200524&ng=DGKKZO59445540S0A520C2TM5000
このように、「近さの価値」が相対的に確実に上昇しています。
そのため、
近くでどれだけ良い製品・サービスを供給できるか
という発想で、政治は経済社会を再構築する必要性に迫られています。