椿会議とサミット
2020年2月18日午前、五島市の椿サミット中止の決定がされました。
https://www.city.goto.nagasaki.jp/tsubaki/020/070/20200217154854.html
私は2月13日に市長あての手紙(中止要望)を行い、14日に街頭でも訴えを行いました。
https://nakanishidaisuke.com/2020/02/13/tegami/
2月18時点の情報では、椿まつりへの中国からの参加者は0になったそうです。
https://www.city.goto.nagasaki.jp/s014/040/130/20200216120628.html
今回の件については
判断自体は正しいが、タイミングが遅かった
というのが私の感想です。
今後は政治的な決断の「タイミング」が適切だったのかどうか、検証されるべきだと感じます。
GMOはほぼ全員テレワーク
NHKニュースによると、
「GMOインターネット」は、グループ全体の社員、およそ4000人のほぼ全員を対象に、先月27日から2週間、原則として在宅での勤務を命じました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200206/k10012275041000.html
としています。しかも業績については、下がっていないそうです。
堀江氏も指摘している通り、今回のGMOの対応は
「働き方改革」として、組織が変革するチャンス
だったと言えます。私も会社員をしていたから分かりますが、社員が「出社する事」を前提とする組織では、多くの非効率な点があります。
- 通勤時間の無駄
- 社内事務の無駄
- 会議の無駄
IT系の企業では現在リモートワークが進んでいますが、これからもその流れは加速していくでしょう。
特に今回のような非常事態の時、決断は早ければ早いほど価値が高く、
- 組織の危機管理対応の速さ
- 組織改革への本気度
という点で、PRにも繋がります。
五島市は直前でキャンセル
一方で、五島市の判断は「大会開始11日前の決断」という事で、後手に回った印象が否めません。
その決断には、「仕方なかった」「何とか開催したかった・・・」という悔恨しか読み取れず、組織としてのスタンスを打ち出すことが出来ていません。
「ピンチはチャンス」
と言いますが、今回の件は組織の働き方改革(テレワーク)を推進する絶好の機会です。
GMOの判断と五島市の判断を比較すると、「拡大が止まらないコロナウイルス」に対する「判断」としては、どちらも正しいです。
しかしながら、行政側の対応と、先行するIT企業が決断を下した「タイミング」には大きな差があります。
- 後手に追われ、直前にバタバタと下した決断
- ピンチを「変化の好機」と捉え、迅速に下した決断
このように、判断自体が正しくても、その「価値」はタイミングによって大きく変わります。
このタイミングを見誤らない事こそが、トップの資質ともいえるのではないでしょうか。