市議会の広聴メモと、感想のまとめです。
財政規律と島内経済
今回の「エアコン設置」では、入札の低すぎる設定金額により、業者が泣く形となりました。
入札に関しては、五島市役所が緊縮的に「最小の費用で最大の効果を」の原則に従った場合、五島市の業者の仕事がなくなってしまいます。
財政規律を守りながらも、業者泣かせとならない形が理想的ですので、政治的な判断として基準策定が必要です。
https://nakanishidaisuke.com/2019/06/26/hashimoto/
勝てる分野での競争を
五島市は観光政策に力を注ぐ一方で、ゴミ問題については改善が今一つです。
ゴミの減量化、プラごみ問題への対策などは、国境離島の五島こそが地の利を活かして好事例を示せるテーマにも関わらず、あまり積極的な取り組みが見られません。
逆に、本土と比べると不利な分野の競争(移住者獲得・観光促進・島外への一次産品の輸出)に固執しているのが残念な部分です。
https://nakanishidaisuke.com/2019/06/25/egawa/
課題分野で先端技術の活用を
同じく江川議員が質問したテーマですが、防災や福祉政策での肝は
「市民にどうやって情報を伝え、現場の課題をどう組み上げるか?」
というコミュニケーションの問題に帰結します。
空間的に広く、社会的に弱者の割合が多い五島だからこそ、この分野で技術活用できる余地が大きいはずです。
技術活用の分野は防災や福祉だけでなく、経済・交通・政治の分野でも適用できる余地が大きいです。
「五島市大合併」の客観的検証を
合併してから15年。五島市における平成の大合併は、第三者委員会や学術機関による客観的、多面的な評価を行うべきと考えます。
https://nakanishidaisuke.com/2019/06/02/big-merge/
そうする事で、今後の五島市政の方向性を決める足場を固める事が出来ます。
https://nakanishidaisuke.com/2019/06/25/miura/
漁業再生は環境問題の枠組みで
いそ焼け対策の成功事例として、島内で2か所が先端事例となっています。
しかし、ただ藻場を再生するだけでは、今後の人口減少社会での位置付けがしっくり来ません。
「あの時のような海」が再生しても、「あの時のような人口、社会」とは大きく異なります。長期戦略の中での位置付けが大事です
藻場の再生は、「漁業の振興」という枠組みではなく、ゴミ問題も絡めた「総合的な環境問題」の一つとして位置づける事により、更に大きな戦略と投資が可能になります。
https://nakanishidaisuke.com/2019/06/25/katamine/
遊休資産の活用に向けて外部人材の活用を
同じく片峰議員の質問から。
閉校となった校舎の活用を巡っては、「それが大きな資源となる」事に対する認識が薄いため、独自の条例や一般公募にまで手が回っていないように感じます。
五島市政発展の為には、外部人材登用による「遊休資産」の資源発掘が必要と感じます。
https://nakanishidaisuke.com/2019/06/09/future-think/
介護分野で理想像を示そう
日本語学校を巡っては、五島市独自の戦略性や情報発信に欠ける側面が否めず、「ドタバタでやった感」があり、市民が納得しづらいお金の使い方になっていると感じます。
北海道の東川町では、介護分野の受け皿として外国人に来てもらうという発想です。
https://nakanishidaisuke.com/2019/06/27/kusano/
日本で一番高齢化と過疎化が進む地域を抱えている五島では、この分野での理想像を示すことが、世界に向けたPRになるはずです。