長崎新聞の取材を受けました

出馬表明

FBにて、「選挙に出ます!」と宣言をしたところ、

「正式に出馬表明をされたという事で、取材をさせてくれませんか?」

との依頼がありました。

その日の夜にインタビューに応じ、次の日の朝には朝刊の1面に掲載されるという仕事の速さ。

2019年4月24日の長崎新聞1面

恐るべし長崎新聞・・・。( ゚Д゚)

さて、本日は、「インタビューで私が答えた事」のご紹介です。

出馬理由

「なぜ選挙に出ようと思ったのか?」

一番肝心な部分ですね。私からの回答は2つです。言葉が足りない部分は、補足しています。

①若い人に政治に関心を持ってもらいたい

政治は私たちの生活に深く関わっています。しかしながら、

政治は難しいから・・・

私には関係ないから・・・

どうせ何も期待していないから・・・

という感じで、政治に関心が薄い方々が多いと感じます。

令和の時代を生きるのは、今の若い人と、その子供たちです。

私が出馬することで(結果はどうあれ)、

若者でも、何かを変えられるかもしれない

という機運が生まれれば、五島はもっと良くなると思っています。

さらに言えば、これからの時代はますます「不確実性」が高くなり、「前例に捕らわれること」の危険性が大きくなります。

新しい時代は、色々な面でトライ&エラーを繰り返していく必要があります。

そうした中で、若い人こそ率先して「変えようとする意思」を示す必要があると感じています。

②五島の政治・行政をITで良くしたい

五島の政治システム・行政システムは、とてもアナログです。

例えば役所では、アナログな文化(大量の書類・判子)のせいで、職員の方の負担が非常に高いと聞きます。

例えば、長崎市でも導入予定のRPAを駆使すれば、行政職員の負担が軽減し、もっと「人間がやるべきこと」に時間を裂けるでしょう。

同じく、市の重要な意思決定機関である議会では、まだまだ大量の紙が刷られているため、資料の検索や準備でも無駄が多いです。

今年から五島市は「議員の定数削減」に向けた検討を始めましたが、議員定数よりも前に、タブレットを1台導入するだけで、大きな事務負担の軽減が図れます。

他にも、選挙システムでのITの導入は遅れています。そのため、足の悪い高齢者や心身にハンデを抱える方が、選挙の投票所まで足を運べない、という事態にも陥っています。

これも、セキュリティや不正をなくす方向性で「電子投票」を行えば、解決できます。

このように、行政・議会・選挙といった、「政治に関わる部分」では、「ITで解決可能な事」が沢山あります。

私はたまたまIT企業に勤めていたので、

非効率な進め方に対する違和感

が他の人よりも少しだけ高いのかもしれません。

プロフィール・実現したいこと

その次に、プロフィール・実現したいことを尋ねられました。

こちらをご覧ください。

プロフィール

出馬理由と絡めると、

  1. もともとIT企業で「システムエンジニア」として働いていた
  2. 「政治・行政のシステム」が古く、時代遅れだと感じた
  3. 五島の将来のために、選挙で市長に立候補した

という感じです。「実現したいこと」については、大まかな方向性を示しています。

市政の方針

幾つかアイデアがある中で、

「一言で言うとどんな感じですか?」

と尋ねられました。上述のページに書いてあることをまとめると、

AI時代における、人間の幸福度が高い社会への転換

ではないかと感じます。

これから、人工知能やロボットが加速度的に社会に普及していく時代です。

従来の仕事は、その多くが「ロボットで代替」されるようになっていくでしょう。

そこではもう、人間は働く必要さえないのかもしれません。

そうした社会を前提に見据え、様々な制度や法令を、0ベースで設計しなおす必要があると感じています。

現状の認識

「今の五島の現状について、どうお考えですか?」

という質問に対する回答です。

①自主財源比率が低い

市の広報誌でもたびたび紹介されていますが、五島市は「自主財源比率」が2割程度と、非常に低いです。

そのため、国や県からの補助金がなければ、市政運営が出来ません。

これ自体、非常にリスクが高いことだと感じます。

五島には自然や文化といった資源が豊富にありますので、そうした資源を最大限に活用し、

「国や県に頼らない自主的な財政運営」

をしていく方向性に切り替える必要があると感じます。

②「穴の空いたバケツ」状態の経済

これも度々言われている事ですが、五島では

「お金が島外に流れていく」

構造になっています。ガソリンや電気といった「エネルギーへの対価」がその典型ですが、仮に五島でお金が大量にばら撒かれても、消費地は島外です。

この問題は従来から指摘されていますが、中々改善されません。

バケツに穴が開いている状態ですので、従来のように

「ばら撒きの経済対策=市民の暮らしの向上」

にはなりません。

この問題を解決するためには、政治的な方向性を示す必要性があると感じています。

具体的には、シェアリングエコノミーをベースとした、島内の自給率(エネルギー・食料)を高める方向性です。

五島でやる意味は?

これは質問されたことではないですが、補足です。

今までの文章を読まれた方の中には、

別に五島じゃなくてもいいんじゃないの?

と思われる方もいらっしゃるかと思います。

しかし私は、

「五島でこそ、やる価値が高い」

と感じています。それは五島列島が

  • 物理的に外部から閉鎖した「島国」であり
  • 高齢化率が4割に迫り、労働力不足が深刻化していて
  • 労働力不足により、医療・介護・交通が危機的であり
  • 財政的に国・県に依存し、経済的に、外部への依存度が高く
  • 島のポテンシャルを活かしきれていない

状態だからです。例えば自動運転&ライドシェアの実証実験をする場合でも、島国だから非常に進めやすいというメリットがあります。

理想的には、五島列島を

「AI促進特区」(≒スーパーシティ構想)

に指定するのが良いと思います。

現行の法規制を一旦棚に上げ、

人口減少社会で、いかに人間の幸福度を高める手段としてAIを活用するか?

というスタンスに変える必要があると感じています。