長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産
というタイトルの記事が長崎新聞で取り上げられています。
記事によると、
30企業・団体に聞き取り調査した。
パック旅行商品の予約が定員を上回ったり、旅客輸送量や宿泊客数、飲食や土産物の売り上げが増加したりと恩恵を受けた例が目立った。
構成資産だけでなく周辺施設でも来場者数が伸び、キリスト教徒の多い韓国やフィリピンからのインバウンド客も増えた。
と紹介されています。一方で、
五島列島などでは貸し切りバスや宿泊施設の不足により、旅行代理店が商品の追加や定員の拡大ができずに需要を取りこぼす事例も散見された。長崎市外海地区は公共交通機関のアクセスが悪く、訪問を断念する観光客が多いという。
とも紹介されています。
離島ならではの問題(アクセス面)が指摘されていますが、宿泊施設の不足、という面ではどうでしょうか?
個人的な意見を申し上げると、夏場のシーズンでさえ(イベントを除く)宿泊施設はどこも一杯、という感じにはなっていなかったと思います。
ただ、しっかりと団体の海外旅行客に向けたサービスが提供できるお店は、確かに数えるくらいしか存在しない気がします。
そのため、実体としては
宿泊施設の不足
ではなく、
団体旅行・インバウンド対応の施設が不足
という表現が正確だと考えられます。
そうした課題は以前から指摘されていたので、ようやく2019年の末に、現在五島列島の福江島で、新しいホテルが港の近くに建てられる予定となっています。
これがインバウンド向けの施設としてどれだけ魅力的かは未知数ですが、路線としては高価格帯を狙っているそうです。
今後のインバウンド対策
私が五島に移住しようと思ったきっかけの一つは、
五島に外国人が来たら困るだろうなーー
という思いがあったからです。
今後、少なくとも2020年までは、外国人旅行客の増加は確実ですので、この分野でポジションを取る(宿泊施設・観光案内・通訳・物販)ことは、今でもまだまだ大きな優位性であると言えそうです。
大都市で言えば、
今更インバウンド??遅すぎでしょ??
といえるような動きでさえ、島では先駆的な取組みになります。
政府もますます、東京一極集中を是正する動きを示しているので、人材と旅行客の数は増加しそうです。