私が五島市長だったら-18-最強のゴミマネージメント

世界で注目されるゴミ問題

今、世界中で「ゴミ問題」が大きなテーマとなっています。

スタバなんかもプラスチックのストローを使うことをやめる方針を示していますし、大きな会社ほど、環境問題という枠組みの中でゴミを減らす動きを推進しています。

そしてゴミ問題は、企業だけの問題ではなく、むしろ行政との距離が近いテーマでもあります。

それは行政側が、ゴミのマネージメントとして

  • ゴミ出しのルールを決めて
  • ゴミの収集を担当し
  • ゴミの負担を背負う

ことになるからです。

環境問題、とりわけゴミ問題に対する関心が高まる世界の中で、これから市町村は、ますます「スマートなゴミマネージャー」になることが求められます。

島という特異性

私が住んでいる五島の島々は、焼却場を他の区域と共有出来ない、という特性を抱えています。

さらに、産業廃棄物の処理なんかは、本土で行うためコストが高くなります。

人口も減少が見込まれ、国からの予算も削減されるため、大型の処理施設も追加で作ることができません。

維持管理負担を減らすために、大浜地区に新たに作られるゴミ施設は、今までと同じ量のゴミは捌けないといわれています。

https://nakanishidaisuke.com/2018/06/25/gomi/

そこでどうすれば良いのか?

私が市長だったら、まずは行政内からペーパーレス化を実現します。

ペーパーレス化・判子の廃止

もうこれからの時代、紙と判子は不要にしていくべきです。

他の日本の市町村を見渡せば、RPAを導入したりする自治体が増えてきています。ただ、RPAについてはその目的が、

人手不足・働き方改革による業務の効率化

に焦点が絞られている気がしますので、環境問題への対策という視点でも、紙を減らすシステムの導入をするべきです。

ゴミ問題の考え方

「循環しないゴミ」は、海洋生物の生態系にも悪影響を与え、海の景観も損ねるという悪影響を及ぼします。

そこで問題は、3つのフェーズに分けて考えることが出来ます。

ここでは、循環不可能で、環境に悪影響を及ぼすゴミを、「ダメゴミ」と呼ぶことにします。

  1. 生産工程:ダメゴミを作らない(ストローとか)
  2. 販売工程:ダメゴミを売らない、買わない(小売店とか)
  3. 廃棄工程:ダメゴミを適切に廃棄・処理する(仕分け・焼却)

現時点では、「廃棄工程」の部分をどれだけ完璧にしても、日常的に使うゴミが多すぎるため、根本的な解決にはなりません。

小さな島の中にも便利な100円ショップがあり、コンビニがあるからです。

市民としての「普通の行動」が、チリ積で環境問題に悪影響を与えています。

しかしだからと言って、保護主義的に100円ショップを悪者扱いして排斥したり、Amazonの製品に対する関税をかけることも、現実的には出来ません。

アメかムチか

行政は、企業の進出を止める事は出来ない状態です。

強権的な徴税権を持つ行政が出来るのは、課税と減税です。どちらの方が効果的かは分かりませんが、例えば販売店に対して

  • 環境負荷の高い製品を販売する事業者への課税
  • 環境負荷の低い製品を販売する事業者への免税

という方法しか取れません。

また、一般個人に対しても、同じように課税と免税によって「環境負荷を意識した行動」を促すことが可能です。そういった、

環境問題をどれだけ意識しているか?

という問題は、自治体ごとにポイントをつけて競争させるべきだし、今以上に可視化させるべきだと思います。それはつまり、地方自治体が、

どれだけ将来世代のことを真剣に考えているか?

という行動であるとも取れるからです。

私が市長だったら、それをまず五島で数値化し、同じフレームを全国の市町村に適用させます。

どうやって、ゴミをスマートに収集・分析・処理するか?

というテーマを巡り、地方都市が切磋琢磨することにより、全国的な競争が生まれ、技術を活用した新産業も生まれるのではないでしょうか。