税金の勉強会
五島市出張出前講座で勉強をしてきました。
今回のテーマは「税金」という事でしたので、受講した感想を紹介します。
税金の話は、興味がないと殆ど調べたりしませんが、色々と細かいルールがあります。
退職後は、1ヶ月10万円ほどの多重債務によって苦しめられましたので、大いに勉強になりました。
https://nakanishidaisuke.com/2016/08/25/tax/
確定申告もそうですが、知らないと損をする制度ばかりなのが税の本質です。
高齢者の生活は厳しい?
一緒に受講した方(60代女性)からは、
収入源が少ない中で、引かれる税金が多い。どうやって生活をしていけば?
という話がありました。
実際、高齢者の暮らしはそんなに厳しいのでしょうか?
ざっくり計算をして見ましょう。ちなみに、島の高齢者は、殆どが会社勤めではなく、自営業の方(国民年金)が多いみたいです。
- 収入:国民年金(55,464円 2018年の平均支給額)
- 支出:介護保険(6,760円 H30~H32)
- 支出:住民税(所得割+均等割)
あくまで平均ですが、これだけでも手元に残るお金が3~4万円くらいになりそうです。それに加えて、生活費を差っぴくと・・・
- ガソリン代(離島は高い)
- 光熱費(離島はガス代が高い)
- 家賃(田舎に行けば安い)
- 食費(野菜は安い)
マイナス状態になる人が多い気がします。
100円ショップというオアシス
福江島の中には、2箇所の100円ショップがあります。(旧商店街と、シティーモールの中)
私もよく利用しますが、まあ何と高齢者が多いこと。
だけど先程見たように、ギリギリの生活を強いられている高齢者にとっては、100円ショップはオアシスに見えるのでしょう。
何しろ、どう足掻いても他に収入を得られる見込みはありません。それは高齢者に限らず、島の中の労働者についても同じことが言えるのかもしれませんが。
パチンコという夢
そう考えると、島の中でパチンコ店が多いのも納得できます。
こんなに人がいたの!?
っていうくらい、多くの高齢者で賑わっています。
https://nakanishidaisuke.com/2018/04/13/pachinko/
パチンコが多いという事は、それだけ
「ワクワクするようなチャンス」
が少ないということです。
100円ショップとパチンコが普及するのは、苦しい生活の裏返しであるといえるかも知れません。
しかし逆に、年金の支給額が上がり、税金の負担が軽くなったらどうでしょうか?
私の予想では、「島の中に娯楽がないから」という理由で、お金が外に逃げていきます。
そのため、島で大事なのは、「娯楽施設の受け皿を増やす」ことではないでしょうか。