五島の観光客数の割合が示す稼ぎ時

中小企業診断士とのご相談

五島の福江島には、定期的に「中小企業診断士」の方々がやってくる。従業員が数百人もいる会社なんていうのはほぼないからこそ、中小企業がその殆どと言っても過言ではない。

だからこそ、こういう方々が島に来るときは色々と経営のアドバイスを仰いだほうが良い。とりわけ、外部から来た経営の未経験者からすれば、藁にもすがる思いだ。

先日も「SUP事業」に関する経営相談(売上の数値目標と経営課題に対するアドバイス)をしてきたのだが、色々と有益なアドバイスを頂くことができた。

今回はその中で、「五島のシーズン的特性」に関わる部分を紹介したい。

8月はフル稼働すべし

私は当初、お盆のシーズンを除いては「週に5日程度営業」で十分だと思っていた(営業日を増やせば増やすほど人件費も嵩んでしまうから、中々営業を増やすことに対する恐れみたいな感情もあり)。何よりも、どれだけの人が来るのかも見通しが立っていない。

そんな状態で売上に対する「楽観値」と「悲観値」を比べてみて気がついたのは、「初年度の黒字化」はどれだけ頑張っても不可能であるということだ。

何しろSUPのボードは初心者用の板を慎重に見繕って、一台平均で10万円前後。それに加えて倉庫や備品にかかる費用を計上すると、とても3ヶ月間だけでは資金を回収できない。

そんなことを相談しながら、せめて人件費を払って赤字にならないような数値を計上したのだが、中々回転率を上げないと厳しい部分もある。

いや、8月は毎日営業したほうが良いですよ。

それが相談したときに言われたことだ。

(え、そんなにガッツリやるの?)

話を聴いたときはそう思ったのだが、実際の数値を見て納得できた。

8月は観光客数が倍増する

実際に、7月~10月の9年間分のデータを平均してみるとこんな感じだ。

パッと見て分かることだが、8月だけが突出している。9月はその反動で3分の1程度に激減してしまうのだが、8月のピークは掻き入れ時であることが分かる。

冬場の観光客数は更に減ることを考えると、

8月に稼がないでいつ稼ぐの??

という感じだ。

プレミアムフライデーだとか働き方改革とかで休みが分散すればこういう傾向が緩和されるのだろうけど、まだまだ8月の夏休みシーズンに観光客が偏るのも事実。

SUP事業に関しては、10台の板が1日に3回利用可能であるして、1日に30回のサービス提供が可能となる。

4ヶ月間毎日最大の稼働率で計算(単価を4000円)すれば、

4000円 × 30回 × 120日= 14,400,000円の売上ができる。

そこに営業日数だとか稼働率の現実が立ちふさがり、現実的な数値が弾き出される。

現状の延長線上で考えれば、9月、10月は観光客者に依存しすぎない売上経路の確保が求められるということだ。