長崎県五島市の福江島では、道路の区画線や路面標示の劣化が、交通安全上の課題として町内会長会議で取り上げられました。
福江島では、自家用車が日常生活の重要な移動手段です。通勤、通学、買い物、通院など、多くの場面で車が利用されています。そのため、道路標示の見えにくさは、高齢者や子どもを含む市民の安全に直結する問題です。
一時停止線や外側線が見えにくい
松山南部町内会からは、最近、車を運転していて特に感じることとして、一時停止線や車道外側線が見えなくて危ないとの意見が出されました。
「五島市の予算でするのでしょうか。余りにもひどすぎると思う。早急の整備をお願いします」とし、管理者が違うことは分かっているものの、市の道路課などで対応してほしいとの要望がありました。
道路の白線や標示は、普段は意識されにくいものですが、薄くなったり消えたりすると、交差点での一時停止、車道の端、歩行者との距離感などが分かりにくくなります。特に夜間や雨天時には、事故の危険性が高まります。
道路標示の管理者は種類によって異なる
五島市建設課は、路面表示の管理について、大まかに区分すると、一時停止線や横断歩道は長崎県公安委員会、中央線や外側線は各道路管理者が管理することになると説明しました。
市道であれば、中央線や外側線の管理は五島市が担うことになります。一方で、横断歩道や一時停止線など交通規制に関わる標示は、県公安委員会の管轄です。
毎年約10km程度を補修しているが追いついていない
市道については、通学路や交通量の多い路線を優先し、毎年約10km程度の補修を実施しているとのことです。
しかし、市内全域で劣化が進んでいる箇所が多く、補修が追いついていないのが実情だと市は説明しています。
五島市は広い市域を持ち、福江島だけでなく複数の島々に道路インフラがあります。限られた予算の中で、どこから優先して整備するかが大きな課題となっています。
市民からの情報提供も重要
建設課は、市道については交通安全上の重要性を考慮し、さらなる予算確保に努め、補修を加速させるとしています。
また、県や公安委員会の管轄箇所についても、市民から劣化情報や要望が寄せられた際には、速やかに関係機関へ共有し、改善を働きかけていくとの回答でした。
道路の整備問題は、行政だけでなく、地域からの具体的な情報提供も重要です。「どこの白線が消えているのか」「どの交差点が危ないのか」を市民が伝えることで、優先順位をつけた改善につながります。
五島市福江島で安全に暮らし続けるためには、道路標示の劣化を放置せず、通学路、高齢者の利用が多い道路、交通量の多い区間から計画的に整備していくことが求められています。
