減少する町内会の問題|五島市福江島で起きている問題

長崎県五島市の福江島では、町内会の加入者減少が地域課題として浮かび上がっています。町内会は、地域の清掃、防犯、防災、ごみステーションの管理など、住民の暮らしを支える大切な役割を担っています。

しかし、人口減少や高齢化、価値観の変化により、町内会に加入するメリットが見えにくくなり、退会者や未加入者の増加が懸念されています。

町内会に入るメリットが少ないという声

戸楽町内会からは、今年度、多数の会員が町内会を辞めたとの報告がありました。

その理由として、町内会に入っているメリットが少なく、会費を支払うことのデメリットが考えられると指摘されています。町内会に入ることで、何らかの「メリット」がほしいという意見が出されました。

この声は、五島市だけに限らず、全国の自治会・町内会で共通する課題でもあります。地域活動の必要性は理解されていても、個人にとっての利点が見えにくい場合、加入をためらう人が増えていきます。

市が示した町内会の役割

五島市市民課は、町内会について、住民相互の連絡や環境整備など、良好な地域社会の維持・形成のための共同活動を行う団体であり、日々の生活を支える重要な役割を担っていると説明しました。

町内会の最大のメリットとして、市は防災対策を挙げています。地震や津波などの災害が発生した際には、近隣同士の助け合いが非常に重要です。

地域で顔の見える関係が築かれていれば、緊急時に命を守る大切な備えとなります。特に離島である五島市では、大規模災害時に外部からの支援がすぐに届かない可能性もあり、地域内のつながりは大きな意味を持ちます。

防犯・環境整備にも町内会は関わっている

市は、町内会が街灯やごみステーションの適正管理などにも関わり、犯罪や事故を防ぎ、清潔で快適な住環境の維持に寄与していると説明しました。

一見すると当たり前に見える地域の安心・安全も、実際には町内会活動によって支えられている部分が少なくありません。

「町内会があるから守られている安心」を伝えられるか

五島市では、町内会活動の重要性を広く伝えるため、チラシや広報を活用しています。

また、市は町内会に対して、住民が集まる機会を通じて「町内会があるからこそ守られている安心」を改めて周知し、理解を広げることで、脱会者の抑制や未加入者の加入促進につなげてほしいとしています。

今後の課題は、町内会の役割を単に説明するだけでなく、若い世代や新しく移住してきた人にも伝わる形で、地域活動の価値を見える化することです。

五島市福江島で町内会を維持していくためには、会費負担に見合う安心感、参加しやすい仕組み、役員負担の軽減など、時代に合った町内会運営への見直しも必要になっています。