短すぎる使用期間/五島市つばき商品券の問題点

4月30日にこちらの発表がされました。

https://www.city.goto.nagasaki.jp/s050/010/060/20260416152238.html

この施策の問題点を挙げていきます。

大変過ぎる「対面受け渡し」

6月中旬から開始するとの事ですが、「対面での受け渡し」に限定しているので、多くの労力が必要だろうと推定されます。

世帯数;18,970世帯

とありますので、大変です。私も政治活動で各地域を回らせて頂きましたが、五島市は福江島だけでも広いうえに、二次離島もあるので全てを回るのはとても大変です。二次離島ではさらに、船便待ち、天候欠航、島内移動、再訪問日の制約が出ます。

しかも「対面受け渡し」の場合、再配達も必要になり、以下のケースでは何回訪問しても会えない可能性があります。

  • 入院中・施設に入所している場合
  • 長期出張で外出している場合
  • 昼夜逆転の生活で不在の場合

送付先の変更について、市では窓口を設けていますが、果たして全ての入居者が対応できるでしょか?

AIに試算させたところ、7月末までに全ての世帯に配布完了するには18~20名程度の人手が必要との事でした。

短すぎる使用期間

利用期間はなぜか9月末までとされています。配達上の理由で「手に届く時期」がズレますが、単身世帯や高齢者の世帯ほど、入手が遅くなると考えられます。

そうなった場合、最悪8月頃に商品券が届いたとしても、使える期間が短すぎるという問題があります。4人家族でしたら6万円なので、結構な金額です。

当初の計画では11月までと記載されていますが、なぜか9月末とされています。

現金給付の方が良かったのでは?

上記の「受け渡しの煩雑さ」や紙の商品券による「事務コスト」を考えた場合、いっその事現金給付の方が合理的な選択ではなかったのかと思います。

理由は主に次の4点です。

  1. 配布・再配達・換金処理などの事務費が商品券方式では大きい
  2. 到着時期によって使用できる期間に差が出る
  3. 現金なら家賃・光熱費・医療費・燃料費など本当に必要な支払いに使える
  4. 高齢者・離島部・不在世帯ほど商品券を受け取りにくく、不公平が生じる

五島市のページでは、商品券は6月中旬から順次郵送対面での受け渡しポスト投函・置き配不可、使用期間は到着後から令和8年9月30日までとされています。つまり、遅く受け取った人ほど実質的な使用期間が短くなります。これは公平性の観点で大きな問題です。

コスト項目商品券方式現金給付
商品券印刷必要不要
封入・発送必要案内通知のみで済む可能性
対面配達必要原則不要
再配達必要原則不要
取扱店登録必要不要
換金処理必要不要
不正利用確認必要不要または限定的
使用期限管理必要不要
市民からの問い合わせ多くなりやすい比較的少ない

今回のように物価高騰下の生活支援を前面に出すのであれば、現金給付の方が公平性・実効性・費用対効果の面で優れていた可能性が高いです。

私の印象としては、わざわざ全市民に紙の商品券を対面で渡すという、非常に手間暇がかかる選択をする事がおかしいと感じています。