4月27日、富江地区町内会長会議が開催され、五島市からの市政報告、各課からの連絡事項、関係団体からの依頼事項等について説明が行われました。既に奈留・三井楽・岐宿・玉之浦では開催済み。
目次
1. 開会・市長あいさつ
はじめに、五島市長より、富江地区の町内会長の皆様に対し、日頃から市政運営への理解と協力、また地域住民と市役所をつなぐ役割を担っていただいていることへの感謝が述べられました。
有人国境離島法について
有人国境離島法は、五島で暮らす市民にとって非常に重要な法律であり、航路・航空路の運賃低廉化、農産物・水産物等の輸送コスト支援など、多くの恩恵を受けていることが説明されました。
同法は令和9年3月末に期限を迎える見込みであり、今後も法の延長・内容の充実に向けて、議会関係者とともに要望活動を行っていくとの説明がありました。特に、運賃低廉化の対象拡大や、輸送コスト支援の対象品目拡大について、引き続き国に働きかけていく方針が示されました。
再生可能エネルギー・脱炭素の取組について
今年1月から、海に浮かぶ発電所である浮体式洋上風力発電の本格的な運転が始まったことが紹介されました。
五島市では、2050年までに二酸化炭素などの温室効果ガス排出量を実質ゼロにすることを目指しており、市民にも再生可能エネルギー由来の電力の利用を検討してほしいとの呼びかけがありました。
また、水素燃料電池船についても触れられ、過去に五島市で行われた実証実験を踏まえ、再生可能エネルギーで発電して終わるのではなく、水素燃料の製造・活用など、将来的な可能性についても考えていきたいとの考えが示されました。
畑の基盤整備について
富江地区では、日の出地区において畑の基盤整備が進められており、今後は山下地区や吉田地区周辺でも同様の整備を進められないか、地元で話し合いが行われていることが説明されました。
市長からは、昨年11月に畑の基盤整備が進んでいる島原半島の事例を視察したことが紹介されました。基盤整備により若い担い手が増え、子どもの数が増加し、学校の存続にもつながっている地域があるとの説明があり、五島市でも農業の担い手確保や地域の維持につなげていきたいとの考えが示されました。
五島列島ジオパーク再認定について
五島列島ジオパークが再認定されたことについて、五島市の自然、歴史、文化、伝統が評価された結果であるとの説明がありました。
今後も子どもたちに五島の良さを学んでもらうため、ふるさと教育を充実させていくとともに、市民にもジオパークの取組をより知ってもらいたいとの考えが示されました。
5月には「ジオパークの島・五島を楽しむ強化月間」として、各地でイベントが開催される予定です。富江町山下地区では、5月17日14時から「みんみん会~山下のオネオンデ・芋はまんだかな編~」が山下多目的集会施設で開催されるとの案内がありました。参加費は無料です。
物価高対策について
今年度予算において、物価高対策として市民生活を支援する取組が盛り込まれていることが説明されました。
- 市民一人あたり15,000円分の商品券を配布予定
- 6月中旬頃から各家庭へ順次郵送予定
- 内訳は、10,000円分が大型店等でも使える共通券、5,000円分が地元商店等で使える専用券となる見込み
また、水道基本料金について、6月請求分から半年間減免する予定であることが説明されました。
只狩山展望所の改修について
富江地区にとって大切な場所である只狩山展望所について、改修費用として875万円が予算化されているとの説明がありました。
今年中には改修された新しい展望所が見られる見込みであり、地域の大切な資源として、今後も守っていきたいとの考えが示されました。
人口減少への対応について
人口減少は五島市にとって大きな課題であるものの、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる環境づくり、若い世代が子育てしやすい環境づくりに取り組んでいくとの説明がありました。
市民一人ひとりの力を合わせ、五島に生まれてよかった、住んでよかったと思えるまちを目指していくため、今後も町内会の理解と協力をお願いしたいとの挨拶がありました。
2. 市役所関係職員の紹介
市長あいさつの後、出席した市役所関係職員の紹介が行われました。
3. 市からの連絡事項
3-1. 防災・避難訓練について
総務課危機管理担当より、防災に関する説明と依頼がありました。
令和以降、全国各地で大規模な災害が発生しており、直近でも地震や津波注意報等の発表があったことに触れ、災害はいつ起きてもおかしくないとの説明がありました。
五島市でも、令和2年の台風9号・10号の際に大きな被害や混乱があったことを踏まえ、災害が起きる前に各地区で避難訓練や防災講話を実施してほしいとの依頼がありました。
- 本格的な訓練でなくても、30分程度の防災講話から実施可能
- 土日や夜間の実施についても相談可能
- 地区で防災に関する会合を行う場合は、五島市総務課危機管理班へ相談してほしい
- 11月には地震体験車を活用した体験会を予定
質疑:防災無線・火災サイレンについて
町内会長から、防災無線や火災サイレンの放送範囲・内容について質問がありました。
特に、高齢者などにはサイレンだけでは火災場所や状況が分かりにくいのではないか、インフォカナルで確認できないか、という趣旨の意見が出されました。
市からは、現在の仕組みや放送範囲について確認のうえ、持ち帰って検討する旨の回答がありました。
3-2. 特定健診等の受診勧奨について
健康政策課より、特定健診等の受診について説明がありました。
令和6年度末時点の受診状況をみると、富江地区は他地区に比べて受診率が低い傾向があり、特に40歳代・50歳代の若い世代の受診が少ないとの説明がありました。
また、健康状況として、血糖値が高い方や多量飲酒者の割合が見られ、糖尿病や腎臓病などにつながる可能性があることから、まずは健診を受け、自分の健康状態を知ることが大切であるとの呼びかけがありました。
- 集団健診は6月11日・12日に実施予定
- 9月にも富江地区の公民館で実施予定
- 地域住民に対して、健診受診の声かけをお願いしたい
- 特定健診等を受診した方を対象に、抽選で景品が当たる取組も実施予定
- 特に40歳から59歳までの受診率向上を重点的に進めている
町内会長には、地域に戻って住民への周知・声かけをお願いしたいとの依頼がありました。
3-3. 五島長崎国際トライアスロン大会について
地域振興課より、6月14日に開催予定の五島長崎国際トライアスロン大会、通称「バラモンキング」について説明がありました。
大会当日は、富江地区がスイム会場となり、バイク・ランのコースにも関係するため、各地で交通規制が実施される予定です。
特に早朝の時間帯に交通規制がかかることから、地域住民には不便をかけることになるが、選手と市民の安全を守るために必要な措置であるとして、理解と協力を求める説明がありました。
- 大会開催日:6月14日
- 富江地区はスイム会場となる予定
- 大会当日は交通規制を実施
- 道路保安要員やエイドステーション運営スタッフについて、後日、各町内会や消防団、各種団体へ協力依頼を行う予定
大会は町内会をはじめ、市民の協力によって成り立っているため、今年度も協力をお願いしたいとの依頼がありました。
3-4. 九州電力送配電からのお知らせについて
配布資料として、九州電力送配電からの「配電用点滅器に関するサービス終了」についての案内がありました。
質疑:防犯灯・赤色灯等の管理について
町内会長から、町内会で設置・管理している防犯灯や赤色灯等について、点滅器サービス終了に伴う費用負担や手続きが誰の責任になるのか確認したいとの質問がありました。
市からは、内容を確認のうえ対応する旨の説明がありました。
4. 五島市社会福祉協議会からの連絡事項
五島市社会福祉協議会富江支所より、日頃からの社会福祉活動、社会福祉協議会の運営、各種募金活動、クリーン活動等への協力に対して御礼が述べられました。
続いて、募金活動および助成金に関する説明が行われました。
募金活動への協力依頼
5月に日本赤十字社の募金、10月に赤い羽根共同募金が予定されていることが説明されました。
町内会長に対し、例年どおり地域での周知や協力をお願いしたいとの依頼がありました。
5. 主な質疑・意見
- 防災無線・火災サイレンについて、火災場所や内容が分かりにくいとの意見があり、市が確認・検討することとなりました。
- 防犯灯や赤色灯等に関する九州電力送配電のサービス終了について、費用負担や手続きの主体を確認したいとの意見がありました。
- 特定健診の受診率向上について、地域住民への声かけ協力が求められました。
- トライアスロン大会開催時の交通規制や運営協力について、町内会への理解と協力が求められました。
6. まとめ
本会議では、市政の重要課題として、有人国境離島法の延長・充実、再生可能エネルギーの活用、農業基盤整備、ジオパークの取組、物価高対策、地域資源の整備などについて説明が行われました。
また、防災、健康づくり、トライアスロン大会運営、社会福祉活動など、地域の町内会と市・関係団体が連携して取り組むべき事項について、情報共有と協力依頼が行われました。
私個人の意見としては、「五島市からの一方的な業務連絡」に占める割合が圧倒的に多く、会議というより事務連絡の色彩が強いと感じています。
折角市長や部長も集まっている訳ですので、事務連絡だけに留まらず、もっと腹を割った地域の課題や展望についての話し合いができる場として位置づけなおす必要があるのではないでしょうか。
