五島市婚活サポーター認定されました。

令和8年度の五島市婚活サポーター認定証授与式が行われ、認定を受けたサポーターへ認定証が交付されました。あわせて、その後の意見交換会では、婚活サポーターの活動内容や報酬、広報、情報共有、今後の支援の進め方などについて意見交換が行われました。

認定証授与式の概要

授与式では、婚活サポーターとして認定された各参加者に対し、市長から認定証が手渡されました。任期は令和9年3月31日までとされ、地域の出会いと結婚を後押しする役割が正式に託されました。

市長あいさつの要旨

市長は、婚活サポーターを引き受けた皆様に対し、地域のため、五島のために力になりたいという志に敬意と感謝を表しました。

また、五島市においては人口減少対策が最優先課題であり、人口はこの10年ほどで大きく減少していること、今後さらに厳しい状況が見込まれることが説明されました。子どもの数についても将来的な減少が懸念されており、地域の将来を考えるうえで大きな課題となっています。

そのうえで、高齢者が安心して暮らし続けられる地域づくりと同時に、若い世代が安心して結婚し、子どもを育てられる環境づくりが必要であると述べられました。これまで婚活イベントや結婚支援センターなどの取り組みを進めてきたものの、行政だけでは十分ではない面もあるため、今年度から新たに婚活サポーター制度を立ち上げたことが説明されました。

特に、結婚を望みながらも一歩を踏み出せない若者の背中を押してほしい、地域の中で温かく出会いを支えてほしいという期待が示されました。

婚活サポーターあいさつの要旨

中西大輔さん

五島市で若い人たちにとって望ましい素敵な出会いが生まれるように、微力ながら力を尽くしたいと述べました。

Aさん

玉之浦地域から参加していることに触れ、特に漁業など海で働く男性は女性との出会いが少ない現状があるため、そうした方々を支えるサポートをしていきたいと話しました。

Bさん

自身の家族にも独身の子どもがいることをきっかけに、この活動に関わるようになったと説明し、五島市のために若い人たちを応援し、結婚や子どものいる家庭につながるよう婚活支援に励みたいと語りました。

欠席サポーターについて

当日欠席だった方についても、婚活サポーターとして活動することが報告されました。


その後の意見交換会の概要

授与式後の意見交換会では、婚活サポーターの具体的な活動方法や報酬の考え方、イベントへの関わり方、対象者の把握、広報の進め方などについて、率直な意見交換が行われました。

報酬・活動費の考え方

今年度の活動内容について、昨年度から一部見直した内容が説明されました。

  • 面談は1回30分以上を対象とし、1回あたり1,500円
  • 1人あたり月3回までを上限
  • イベント参加等については1日あたり3,000円程度を上限

ここでいう面談は、市からの紹介案件だけでなく、サポーター自身が把握している婚活希望者と1対1で話す活動も含む想定で説明されました。

また、市の委託イベントだけでなく、サポーター側が自主的に企画したイベントについても、一定の条件のもとで対象にしたい考えが示されました。

市の婚活イベントへの関わり方

市の委託による婚活イベントは、年3回程度を予定していることが説明されました。

ただし、募集や当日の運営は委託事業者が行うため、サポーター側からは「自分たちがそこで何を担うのか見えにくい」という意見も出されました。

これに対して、サポーターの役割としては、面談した相手に参加を勧めること、申込をためらっている人の背中を押すこと、当日会場で安心感を与えることなど、参加前後の後押し役としての意味があると説明されました。

自主イベントの可能性

サポーター自身が独自に交流イベントやお見合いパーティーなどを企画することも可能であり、事前に市へ相談・報告したうえで実施していく方向が確認されました。

会議の中で共有すれば、他のサポーターからも参加希望者につながる可能性があるため、サポーター同士で連携しながら企画を広げていく考え方が共有されました。

大きな課題となった情報共有

特に大きな論点となったのが、未婚男女の情報をどのように把握し、どのように共有していくかという点です。

面談やマッチングを行うには、ある程度の情報整理が必要という意見がある一方で、個人情報の扱いは極めて慎重であるべきであり、本人が知られたくない場合もあることから、共有の範囲や方法は今後の大きな検討課題とされました。

現状では、それぞれのサポーターが知っている独身者の情報が個別にあるだけで統合されていないため、今後は個人情報保護に配慮しながら、実務的な共有方法を検討していくことになりました。

広報・周知の必要性

会議では、婚活サポーター制度そのものがまだ市民に十分知られていないという認識が共有されました。「そんな取り組みがあるとは知らなかった」という声も多く、まず制度を知ってもらうことが重要だという意見が多く出ました。

広報手段としては、次のような案が出されました。

  • 市の広報6月号への掲載
  • チラシや案内資料の今年度版作成
  • バリューやシティモールなど人が多く集まる場所での掲示・配布
  • FMラジオでの紹介
  • InstagramなどSNSでの継続発信

特に、公共施設だけに置くのではなく、若い人や親世代が普段利用する場所へ情報を届ける必要があるという意見が出されました。

チラシだけでなく、個別の声かけが重要

広報の話の中では、単にチラシを置くだけでは行動にはつながりにくく、知り合いづての声かけや、日常会話の中での自然な紹介が非常に大きいのではないかという意見も出されました。

婚活イベントに興味はあっても、恥ずかしさや不安から自分で申し込めない人も多いため、サポーターが「行ってみないか」と背中を押す役割の重要性が改めて確認されました。

イベント名称や参加しやすさの工夫

イベント名については、婚活色を薄めることで参加のハードルを下げたいという意図がある一方で、名称だけでは婚活イベントと伝わりにくいのではないかという意見も出されました。

気軽さと分かりやすさの両立が必要であり、今後の見せ方や伝え方についても工夫が必要であることが共有されました。

支援対象の幅広さ

会議では、支援対象となる未婚者の属性がかなり幅広いことも話題になりました。

  • 20代から40代の未婚者
  • 漁業従事者など出会いの少ない男性
  • 島外に住む五島出身者
  • 50代から60代の結婚希望者
  • 障害のある方
  • 外国籍の方との結婚の可能性

このため、年代別に分けたイベントを行うのか、属性ごとに考えるのか、幅広く受け入れるのかについては今後の検討課題となりました。

地域ごとの課題

地区ごとの未婚率や状況を把握したいという意見も出されましたが、住民票だけで既婚・未婚を把握することは難しく、実態把握には限界があることも確認されました。

ただし感覚的には、福江地区の方が若い女性が多く、郡部、特に玉之浦などでは若い女性が少なく、漁業に従事する男性の出会いが乏しいという認識が共有されました。

玉之浦地域の事例と交流企画のアイデア

玉之浦では、海で働く独身男性が一定数いる一方で、女性との接点がほとんどないという現状が語られました。

その流れで、釣り、カヌー、食事会、飲み会などを組み合わせた体験型の交流企画の案が出されました。いきなり婚活として出会わせるよりも、まずは自然に楽しめる交流の中で関係が生まれる方が良いのではないかという考え方です。

また、郡部の男性が福江に出てきやすくなるような仕組みや、移動も含めた企画の可能性についても話題になりました。

今後の対応

会議の最後には、今後の方向性として次の点が確認されました。

  • 未婚者情報の共有方法を検討する
  • FMラジオやSNS活用の可能性を検討する
  • チラシを今年度版に更新する
  • 活動報告書は毎月提出し、翌月の情報交換会で共有する

次回の日程については、欠席者もいるため後日調整となりました。

まとめ

今回の授与式とその後の意見交換会を通じて、五島市の人口減少という大きな課題に対し、地域ぐるみで若い世代の出会いと結婚を支えていこうとする新たな取り組みが本格的に始まったことが共有されました。

あわせて、制度を実際に動かしていくうえでは、周知の方法、対象者の把握、個人情報への配慮、地域ごとの実情に応じた支援、そして一歩踏み出せない人の背中をどう押すかが重要であることが確認されました。

今後は、婚活イベントそのものだけでなく、日常的な声かけや信頼関係づくり、地域の実情に合った交流の場づくりが、婚活サポーター活動の中心になっていくことが期待されます。

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