長崎県五島市から大石賢吾知事へ要望活動に同伴しました

8月28日、出口太五島市長に同伴する形で長崎県まで行きました。

https://www.pref.nagasaki.jp/bunrui/kenseijoho/koho/gyoji/202508-05/744237.html

私個人の要望ではなく、あくまで五島市からの要望で、慣例的に毎年この時期に、議長や各委員会の委員長も同伴して要望する形のようです。

私は同伴するだけなら別に行かなくてもいいんじゃないの?

と思いましたが、部長や課長も参列していたことから、

みんなで要望する事に意味がある

という考えが根底にあるようです。しかし改めて考えると、出張旅費だけでなく、時間も馬鹿にならず、その1日で費やされた人数×(時間+お金)は結構な出費だと思います。

同伴した人たち

  • 市役所:市長、部長3名、課長1名、課長補佐1名
  • 議会:議長、副議長、委員長3名
  • 県議:1名

という形で、県議を除いても11名の方が参列しています。

要望に掛かるコスト

JFの運賃が往復約1万円(島民割引)ですので11万円。

更に議員には日当の3000円も支給され、計15000円の出費です。(市役所の日当は不明)

これが要望書をメールで送るだけなら、実質0円で済ませる事が可能です。

更に大きいのが「長崎に行くまでの時間」です。

要望自体はたった30分足らず(県議会への要望も30分)ですが、離島は航路の関係上、朝9:20の便に乗り、18:15の便で帰るという形で1日が丸々潰れてしまいます。市長や幹部・議員は船の中で殆どの時間拘束され、しかも会議の前後の数時間には中途半端な空き時間があります。

こうした時間もPCでリモートワーク出来れば良いのですが、移動と待ち時間の損失は大変勿体ないと感じます(私自身は船の中での読書が好きなので良い時間だと思いますが)。

それでも要望に行く意味

長崎県の離島である五島市は、国や県に要望活動に行くコストが他よりも大きいです。

そこで改めて、なぜ要望活動を複数人でしに行かなければいけないのか?を考えてみます。

考えられる事としては、

  • 要望する人間が「直接」会いに行かないのは失礼だから
  • 複数人で行くのが慣例であり、礼儀だから
  • 書面ではなく対面した方が信頼関係が構築できるから
  • メディアに対してのPRになるから

たしかに、ビジネスの現場においても何でもかんでもメールやオンラインで済ませる事は出来ない、という部分もあります。最終的には人と人との信頼関係なので、直接会った方が信頼関係が構築できる、という側面もあります。

改善策の方向性

上記の現実を踏まえて、改善策は以下の通りです。

1. 参加体制の見直し

  • 最小人数での訪問
    市長+議長(代表2名)+事務方1名(記録・補佐)に絞る。

  • 他の幹部・議員は オンライン同席(ZoomやTeams) を導入。
    →「人数の重み」もオンラインで可視化できる。

2. ハイブリッド型の要望活動

地元会場からリモート参加を併用し、県庁への訪問は最少メンバーに限定。

3. 出張時間の有効活用

  • 船内や待機時間を「サテライトオフィス化」

    • Wi-Fi整備、PC利用環境の改善

    • 移動時間を執務・情報発信の時間に変える

  • 出張を観光PRや交流イベントと抱き合わせにして 広報効果を倍増

4. 「成果の見える化」

  • 毎年の要望活動に対して「成果報告」を市民・議会に公表。
    → コストに見合った効果が出ているか検証可能にする。

  • 成果が薄い場合は形式を縮小・合理化する根拠となる。

5. 代替的PR戦略

  • 対面訪問でなくても、要望活動を「動画配信」「SNS発信」することでPR効果を確保。

  • メディアに取材を依頼する際も、必ず「政策の進展」とリンクさせる。