五島市の市議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、数か月かかります。
そこで、議事メモを残しています。
※内容は正式な議事録ではないため、発話の全てを反映しておらず、必ずしも正確でない箇所もあります。
日時 2025/3/13 10:00ー
討論に集中するため、一旦想定質問のみを掲載しておきます。答弁は後日記載します。
目次
市長の政治姿勢について
市長の優先政策、重点政策は
冒頭挨拶 省略
市長は先日ここで、90分に渡り市政方針を述べました。様々な政策や方針が掲げられましたが、聴いていて私が感じた事は、出口市長が優先したい政策、重点的に行いたい政策は何なのか、というがイメージしづらいと思いました。そこで今回の一般質問では、出口市長が何をしたいのか?という事を明らかに出来ればと思います。答弁を宜しくお願い致します。
想いが当初予算や次期総合計画に何パーセントくらい反映されているのか。
今回盛り込めなかった事もあるのか。
五島を護るという市長のキャッチフレーズは、大分市民にも知れ渡っているように感じます。が、肝心の何がしたいのか?という所がまだまだ分からない市民が多いと思う。その辺りを今後、どのように市民に伝えていくのでしょうか。
市長公約に掲げた政策の当初予算や総合戦略への反映状況は
主に10項目挙げられていたと思いますが、その中で当初予算や総合計画に反映されていない項目があります。
- 新たな雇用の創出
市長は五島を起業の島にしたい、ビジネスコンテストをしたいと言ってましたが、これが反映されていない理由は?
- 住宅密集地の無電柱化について
9月議会では
「防災・減災の観点からも、中長期的な計画として詳細な検討を行いまして、事業化が適正と判断できた区間を無電柱化を実施することで、市民の皆様の生命、財産、そして、皆様の生活を守っていきたい」とあったが、予算書の中には見つける事が出来なかった。なぜないのか?
政策方針発表会での発言について
更に市長は就任前、JCさんが主催で実施された討論会において、幾つかの具体的な政策を述べました。
私は残念ながらインフルに侵されて参加できなかったのですが、YouTubeで拝見いたしました。その中の一部を紹介します。
「医療や教育農業などの分野でデータを活用した新しいビジネスと いうものが期待されるのですが、地震の少ない五島市においてデータセンターの誘致について も考えてみたい」と述べています。
なぜこうした具体的な方針、起業やデータを活用した新しい産業に関する方針が予算に反映されていないのでしょうか?
同じく討論会では、「農業や漁業など職業分野ごとにリカレント教育、学び直しを行うことや、大学と連携してオンラインでリカレント 教育を実施することも探っていきたい」と述べていますが、これについては?
公約で掲げたテーマを当初予算に反映させないのは、投票した市民に対して失礼ではないかと思います。
当初予算は時間的に無理だとしても、5か年計画となる総合計画には反映させていないのはなぜか。
市長の公約の達成状況は誰がどのようにチェックするのでしょうか?
ご自身で掲げた政策ですし、政策で出口市長を選んだ市民もいると思います。
是非しっかりと進捗状況は市民の皆様にお伝えするように要望します。
市民との対話や意見交換会の実施状況は
リアルな場
市長就任してから今日で189日目でして、早いモノで半年以上が経過しています。
今日に至るまで、市民との対話や意見交換会は実施されているのでしょうか。
お邪魔しますは違う。それで十分に市民の意見を吸い上げたと言えるのか?
市長は就任したての9月議会の所信表明でこう述べています。
五島市の現状と課題を把握し、その解決策を見つけるため、市民の皆様と対話する場を設け、幅広い職種や年齢層の声に誠実に耳を傾け、解決の糸口を探ってまいります。
この言葉は嘘だったのでしょうか?
これも政策の優先順位だと思います。半年以上が経過して、一度もそれを行っていないという事は、私から見れば優先度が低いと感じます。私だったら、まず真っ先に「市長との意見交換会」をして、対話の機会を作っていたと思います。市長にとって、市民の声に耳を傾ける、市民と対話をする、という優先度は高くないのでしょうか。
対面以外
対面以外での公聴という事について、昨年10月までは「市長への手紙」がありました。
が、昨年の12月から「市政への要望」という名前に変更されています。
要望したい人からすると、全く意味合いが異なると思うのですが、なぜ名前が変更になったのでしょうか。
市民が市長へ意見や声を届けるにはどうしたら良いのでしょうか?
公聴機能を対面ではない形、手紙やオンラインで行う考えはないのか?
市長はXをほぼ毎日更新して日々の活動を投稿しています。これはこれで情報発信としては良い事だと思うのですが、双方向のやり取りにはなっていないように見えます。市長がXを運用する目的についてお伺いします。
市民の何名がXを利用しているのか、市長は把握しているのか。
情報発信としてInstagram、LINEなど他のSNSは使わないのか。
市長はイベント等で他人の顔写真をXに投稿していますが、その都度許可はとっているでしょうか。
SNSでの写真無断掲載は、肖像権侵害における民事上の問題にとどまらず、場合によっては刑事責任も問われる可能性がありますが、そのことはご存知でしょうか。
公聴の提案です。
登録者数12,368人の公式LINEアカウントを使ってブロードリスリングを導入したいのですが、この言葉はご存知でしょうか。
「ブロードリスニング」とは「ブロードキャスト」の逆の概念です。一人の声をコピーして大勢に拡散するのが「ブロードキャスト」ですが、「ブロードリスニング」は大勢の声をAIの力で効率的に要約を作ることです。
日本では、AIエンジニアで2024年の都議選にも出馬した安野たかひろ氏のチームが「ブロードリスニング」の手法を紹介し、「テクノロジーを使って多くの声を収集し、見える化する」という取り組みを実践しています。ぜひこうした手法なんかも研究しながら、市民の声を最大限聞き取り、課題解決の糸口を探って頂きたいです。
公共交通の充実について
政策全体での優先度は
昨日もあったライドシェアの件ですが、これは野口前市長の頃から進められていた案件だと捉えています。
玉之浦の方面に公共ライドシェアは必要な事ではありますが、五島市全体の交通に関するお困りレベルから見れば、全然不十分です。出口市長になって、従来の方針以上に強化して対応する考えはないのか。
富江地区に市営マイクロバスを導入できないか
今まで何度も議会で問題提起してきました。
昨日も冨江出身の田口議員、川口議員の方が一般質問で公共交通の事を取り上げました。
それくらい、今冨江の状況は深刻なんです。何かしら対策を打つ必要があると思いますが、ここに政治力を費やすお考えは。ちょいそこだけでは不十分だと感じるので、巡回型のバスを導入した方が良い。
市民の生活の足を護るために、今ある事業を見直し、財源を工面するのが市長の政治力ではないでしょうか。
交通弱者へのタクシー補助券を支給できないか
タクシーの方が利便性が高いので、使いやすくすることが必要では。
五島市地域公共交通計画によると、
5-1 市民アンケートにみる公共交通への今後の意向等
移動手段の確保・維持に向け必要な取り組み
ノナカで、上から3つ目の要望として
「タクシー代の一部助成」(約 30%)
とあります。こうした事からも、タクシー代の助成は交通弱者が望むサービスだと言えます。
チョイソコ導入区域で利用者アンケートの課題解決に向けた方針は
これは紹介ですが、チョイソコは定期的に利用者アンケートを実施しています。可能であれば全ての議員にその結果を送付して頂きたいと思う訳ですが、質問します。
アンケート結果で要望が高い項目は何か。そうした声にどう改善をしていく方針か。
福岡市ではウェブからの申し込みも可能です。利用者のニーズに合った改善は継続してお願いいたします。
雨の日でも遊べる子どもの遊び場づくりについて
なぜ事業着手に向けたアンケートを実施しなかったのか
私は市長選挙の前から公約を見て、嬉しかった。3名の候補者が全員、これを公約に掲げていたからです。
ああこれでやっと、雨の日の子供の遊び場が整備されるんだと。ところが、アンケートが開始されたのが1月24日。昨日の答弁では、全天候型の整備については、急ピッチで検討し、視察、ニーズ調査、意見交換を行いながら基本構想案を作成している最中との事です。私だったら、まず基本的な構想を作成する前に、アンケート調査を実施していますが、なぜ最初にアンケートをしなかったのでしょうか。
私はこのプロジェクトの進め方が、出口市長の政治姿勢そのものだと思っていますし、今後の市政運営における進め方の基本的なスタイルになってくると思っています。つまり、どの段階で市民の声を聴くのか、というのが非常に大事であって、ある程度の枠組みが決まってから市民の話を聴くのと、まだ何も決まっていない段階から市民の声を聴くのでは、当然結果も変わってきます。今回の件について、子育て世帯から声を聴くタイミングは最適だったとお考えでしょうか。
子育て世帯以外の声は聴かないのか
市長は9月議会の答弁で、「保護者以外の方でも、おじいちゃん、おばあちゃんなど、多くの世代の方が楽しめるような施設にできないかなどという私の思いもあります」と言いました。そうであるならば、アンケートはおじいちゃん、おばあちゃんも対象にすべきではないでしょうか。
市営住宅について
入居要件を緩和できないか
市営住宅はそもそも何のために設置されたのか。
いつ設置されたのか。更新はされているのか。
長崎市 移住者や若年新規就労者向けの市営住宅の単身入居募集
令和3年度から「住みよかプロジェクト」の一環として、市営住宅の入居に関する制度改正を行い、単身の新規就労者や移住者も、市営住宅の申込み資格に該当するかたは入居可能となりました。
五島市でも住宅が不足している事から、規定を見直すべきでは。
今回の一般質問では、市長がやりたい事について明らかにしたかったです。そして市民の声をもっと収集した上で、政策の優先順位を今一度考え直してほしいという提案をしました。市民との対話や意見交換を重ねれば、自ずと優先政策や重点政策は見えてくると思いますので、どうぞ若さとフットワークを活かしてよろしくお願い致します。