長崎県議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、時間がかかります。
そこで、議事メモを残しています。
※内容は正式な議事録ではないため、発話の全てを反映しておらず、必ずしも正確でない箇所もあります。
目次
1.知事の政治姿勢について
外間.新型コロナに対する対応、骨格予算の対応をして、懸案事項にも取り組み、佐賀県の知事を訪問し新幹線などの課題がある事を認識し思いを伝えた。新年度も公約の一つである車座集会にも参加した。県政の現状や課題を解決するためにレクチャーを受け議論を進めていると思う。
かなり多忙な日々を過ごしていると思うが、行政経験、議員経験もない中で苦労していると思う。これほどバイタリティーに溢れ、闘志を秘めた人間を知らない。魅力に満ちた人物である。世代交代を掲げた知事が選らばれた。県政浮揚のために思い切って取り組んでほしい。一丸となって支えていきたい。3か月を振り返った所感は。
知事.就任直後から諸課題の説明を受け、コロナ対応、肉付け予算策定に取り組んできた。現地から直接話を聞くため県内を訪問。多くを見聞きし課題の大きさを実感した。諸課題解決のために成果を出さなければいけない使命を感じた。連携を密にして取り組んでいきたい。行政経験の不足分は、私自身が努力を重ね行動力、スピード感で県政を活性化・発展させていきたい。安心できる社会の構築を目指していきたい。
2.新型コロナウイルス感染症対策について
(1)中小企業支援について
外間.感染者数は中々終息の見通しが立たない。経済活動の回復も必要と考える。設備投資など、事業者から感謝の声を聞いている。事業者は疲弊しており行政の後押しは必要。製造業の支援にどう取り組むか。
知事.様々な分野で経済的影響が生じており、県としては製造業は半導体・航空機の投資に対する支援、サービス業への支援をしてきた。中小企業事業者には資金繰り支援+上乗せ給付を行い支援をしてきた。今般の原油価格・物価高騰は省エネ製品の導入、設備投資への支援を検討している。
(2)医療提供体制について
外間.医療の強化に取り組んできたと考えている。観光で大きな影響があり、社会経済活動の回復に力を入れていく必要がある。第6波は減少傾向にあったが、再び上昇に転じた。7日間平均で250名を超えている。自宅療養者はかなり多くなっている。医療体制について今後どうしていくのか。医師・看護師の負担軽減、看護職員の処遇改善として、少子高齢化への対応が重なる最前線での支援は。医師・看護師の負担軽減について
福祉保健部長.必要な医療体制の確保に取り組んできた。パルスオキシメーターを配備し、24時間体制などで対応してきた。関係機関・市町と連携を図りながら医療体制を確保していく。負担軽減については、医療従事者の病床ひっ迫を抑える必要がある。医療従事者が不足した場合は人員を派遣する。一部に集中することがないように、関係者と協議を進めていく。
(3)ふるさと納税について
外間.貴重な税源となり推進すると考えている。県・市の動向と取り組みは。
総務部長.納税寄付額実績は1億5千万、R3は2倍になっている。市町は順調に伸びている。佐世保、松浦市、島原市が上位。本県ならではの発信をしてさらなる増収に努めていきたい。
3.石木ダムについて
外間.激甚化の中、川棚川の洪水を防ぎ、利水のためにも必要性が高まっている。佐世保の発展のためにも極めて重要な事業。
これまで2回現地を訪問し努力を重ねている。ダム建設に協力を頂いた8割の地権者や、地元出身者など、早期完成を望む声を聞く必要があると思うが考えは。R7年度に向けて、今だ座り込みなどの妨害行為が続いている。どのように工事を進めるのか。
知事.こうばる地区との信頼関係が大事と考えて足を運んだ。当事者である元地権者・推進団体の方からも話を聞く必要があると考えており、調整していきたい。
土木部長.一部で座り込みなど妨害行為が進んでいるが、掘削工事を進めている。R7の完成に向けて努力していく。
4.基地対策について
(1)組織について
外間.国際秩序の根幹を揺るがす事態に直面している。G7をはじめ国際社会の結束を強め毅然とした対応を求めたい。北朝鮮のICBMの発射を始めとする核問題、中国、ロシアの脅威など厳しさを増している。佐世保で米軍が自衛隊が存在する中で育った。長年の懸案事項を抱えながらも、防衛の重要な拠点として位置づけられている。
有事の奪還を想定した部隊が編成され3個目が大村に配備される予定。防衛拠点の役割はますます高くなる。国防の最前線であり侵攻を脅威としてとらえ、有事に備える必要があると思う。関係機関と連携し国民保護計画の推進が喫緊の課題。国民保護、組織強化を図るべきと考えるが知事の見解は。
知事.安全保障環境はロシア、北朝鮮など日々厳しさを増している。日米体制の下、米軍が駐留している。様々な基地対策に行い、市と一体となって国に要望をしてきた。大村市への配備決定など、安全保障環境の変化を踏まえ県の役割も重要になっている。有事に備えた体制強化のため、連携促進を図るため、組織の在り方を検討していく。
(2)離島の防衛について
外間.多くの国境離島を抱えているが、不測の事態への備えも必要。武力攻撃が発生し侵攻があった場合の対応はどうなるのか?関係機関が国と連携しながら対応する必要があるが現在の状況は。
危機管理監.外交努力で武力侵攻が起きないことが大事と考える。万が一の場合は国民保護計画に基づき、住民避難を行い、輸送力の確保、本土への避難を確実に行う事としている。国との調整が必要であり、離島からの全島避難は各自治体の受け入れ施設の調査を進めている。
複数の機関が参加する訓練を実施予定であり、対処能力の向上を図っていく。
5.県庁舎跡地について
外間.基本構想案が示されている。庁舎の解体も含めて調査を行い機能の一部を見直したりしている。異文化を融合させる場所であることから新たな交流や賑わいを生み出し、活性化を図ることが重要。基本構想を具体的な形にする必要があるが、今後の進め方は。
地域振興部長.必要となる機能を配置するために、整地や舗装を進めていきたい。整備状況を見ながら、今年秋ごろを目標にオープンスペースになるように取り組んでいく。建物の規模や配置も検討していく。
6.国民文化祭について
外間.R7に本県で開催されることが決定。今年秋には新幹線が開業する予定となり近未来像が見えてきた。全国規模で発表し地域の魅力を発信し、賑わいを創出する契機になると期待している。本件の特徴を活用すべきと考える。マニュフェストでは賑わいを取り戻すとしているが、県として機運醸成や活動団体への支援はどう考えるか。
知事.国内最大の国見文化祭は本件の魅力を発信する絶好の機会であり、交流拡大にもつながると考えている。様々な媒体を活用して周知を図っていきたい。文化事業への意識を高めながら積極的な参加に繋げていきたい。地域の新たな魅力を引き出すために、地域主体型へと抜本的な変更を図りたい。地域に根差した活動をレガシーとして残すため継承に力を注いでいきたい。
7.健康長寿日本一について
外間.本件では延伸に取り組んでいるが、R1の健康寿命の順位は男性34、女性29位と順位が下がっている。健康課題として高血圧・喫煙者の割合が高いとの事、野菜の摂取量、運動不足が大きいと考えているが、どのように取り組むか。
福祉保健部長.ポイント獲得で県産品が当たるアプリ、スーパーとタイアップした企画など生活習慣の改善を促す。新たなキャッチフレーズを元に健康づくりに取り組み、さらに昼食していく。
8.道路行政について
(1)西九州自動車道について
外間.早期完成に熱い期待を寄せている。100億円近い予算で工事が進んでいるが進捗は。
土木部長.松浦ICから平戸まで、用地取得が完了し、大型工事が進められている。平戸ICからは橋梁工事に着手し、9割の用地を取得。佐賀までも用地取得は順調に進んでいる。
(2)東彼杵道路について
外間.県北と県央を最短で結ぶために重要な路線。IR誘致が実現すると今以上に多くの観光客が訪れ必要性が高まる。進捗は。
土木部長.IRの開業に向けて重要性が高まる事から国に要望を行ってきた。計画段階評価手続きがあり、3つのルートが示されている。事業化に向けて順調に手続きが進められている。早期事業化を要望していく。
9.教育行政について
(1)教育長の抱負について
外間.新しく教育長になり、文化観光部長として県外国外に発信し、活躍をした。これまでの経験を踏まえどのような課題に取り組むのか。抱負を。
教育長.子供たちの健全な育成のために全力で取り組む。学校が地元にある事で元気になるので魅力ある学校づくりで活性化に繋げていきたい。
8つの横断プロジェクトを立ち上げた。文化・スポーツのふれあいの場の創出。教員のなりて不足の解消を目指して施策を推進する。
10.県立大学について
(1)県内就職率向上対策について
外間.H28に学部学科を再編し、情報セキュリティ学科を創設。新たな大学づくりに取り組み高く評価されている。昨年6月議会の就職率は6.6%であり県外流出に歯止めがかからない状況。県内に受け皿が少ないことが指摘されており、3年後には県外就職すると危惧してる。コロナから2年を経過しているが、ウイルスとの共存が進み県内就職率の低下に繋がると懸念。今後の模範的ともいえる県内就職も実現しているとも聞く。課題解決力の向上を目指してインターンシップも実施している。過去最高を記録する中、県内就職にどのように取り組むのか。
総務部長.目標には届かなかったが、前年度を上回った。情報システム学部は継続して、個々の学生に積極的に情報発信をしたことが効果的だった。
学生を個々に繋げるために、県内就職支援員を配置し、志向にあった企業を紹介、接点づくりを行い就職率向上につなげていきたい。
11.若者の投票率向上対策について
外間.選挙の投票率は低い傾向にあり、若い世代は顕著。2月の選挙では前回よりも投票率がアップし、長崎では大きく向上。SNSを利用して積極的な情報発信を行い投票に繋がったと考えており啓発効果も高いと考えている。SNS活用による投票率向上をどう考えているか。
選挙管理委員会委員長.SNSの活用は、コロナ化により密集することが制限されることから、様々な媒体を用いた呼びかけをしていきたい。InstagramやLINE、ヤフージャパンのサイトにバナー広告など、啓発をしていく。大学に対してポスター、のぼりの掲示。投票日の周知などを通じて投票率向上を図っていきたい。
12.その他(壇上より質問)
外間.どうしても納得できない部分もあったのでカバーしていきたい。
大石知事から力強い感想を述べられ、これから県政に取り組む強い姿勢が感じられた。
ある意味で必然性を感じた。新しい時代に向けて、国の経済の在り方、日本の方向性を含めて若い人たちがかじ取りをしていかなければという潮流の中で選ばれたのだと思う。日本が製造力を活かして世界の経済大国になり、トップ企業のほとんどが日本だったが、ここ30年間で潮流が変わり若い人たちがイノベーションを興すで取り残されてきたと思っている。勉強してアイデアを勝負して、FBやグーグルの様に取り組む。女性も供給の中に取り組み、アイデア勝負に取り組むように知事が選ばれたと思っている。大変好感を持っているのはスピーディーに対応していること。関心をさせられる。大石県政の具現化を加速させてほしい。県民の皆様と目指す方向性を共有することが大事。かじ取り役としてどのような長崎県づくりをされるのか。
知事.県内外の若者・女性をはじめ長崎県に移住定住したいと思ってもらえるような選ばれる長崎県を実現したい。医療福祉を含めて豊かな社会が必要。関連施策の推進に力を入れたい。長崎だからこそチャレンジできる環境づくりに取り組んでいきたい。Iターンを呼び込み、賑わいのある長崎が生まれる好循環に繋げていきたい。新しい長崎県づくりを強い覚悟を持って進めていきたい。
外間.人口減少対策に歯止めをかけるためには、良質な雇用だけでなく、出生率の目標も掲げている。信頼・安心のある長崎県づくりに最前線で取り組むことが大事だと思うので期待・応援したい。ふるさと納税は増額の傾向で喜ばしいが、大きな影響を受けている施設の商品などふるさと納税の返礼品として運用して頂けないか。
総務部長.対応を検討したい。返礼品基準を順守して、選定は運営業者・団体と協議したい。
外間.交通渋滞緩和として2つの計画の進捗を聞きたい。かすが~せとごえ線の整備は1日も早い完成を待ち望んでいるが進捗状況は。
土木部長.測量、設計を進めており、900m完了している。交差点分の一部を取得済みであり、残りに着手する。多くの建物移転が伴うので丁寧な説明を心掛けたい。
土木部長.俵ヶ浦町の整備はR2に事業化し、測量に着手した。中心線の設計・協議を行い、今年度中に地元説明会を開催したい。
外間.教育長の答弁とは別の再質問、要保小、遊びを中心とした学び、その後の進捗は?
こども政策局長.連携の効果を啓発していく。具体的な方法である手引きが示されたので、幼児教育のPチームを作り推進をする。
教育長.入学する子供たちの実態把握をしている。Pチームにも参加していく。
外間.基地対策をぜひともお願いします。