【2022.6/五島市市議会メモ】網本議員

五島市の市議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、数か月かかります。

そこで、議事メモを残しています。

※内容は正式な議事録ではないため、発話の全てを反映しておらず、必ずしも正確でない箇所もあります。

網本.市長懇談会、福江地区町内会との懇談会が行われ、防災無線の提言要望があった。H24に設置された告知放送が廃止され、防災無線が聞き取りにくいとの声が多くなった。設置以来、各議員から提言が行われているが、中々解消されない。福江地区の懇談会では、再整備についての提言・要望があった。台風シーズンにおいても、特集記事がある。

防災行政無線について

市民からの聞こえにくいとの声に対するこれまでの対応は

市長.これまでの会議、色々な所で聞こえにくいとの声を頂戴する。4つの対策

①現地調査に行き、必要であれば個別受信機

➁隣接する拡声器との時差放送×2

③放送内容確認として電話サービス、スマホアプリの導入

④防災情報の伝達手段としてケーブルテレビの緊急テロップ方法

今後の対応は

市長.LINEアプリの活用に向けて準備している。コミュニティFMの活用を協議している。

網本.町内会会議の答弁と同じと感じる。FMとの協議が新しい点だと思う。大きな災害があったときに、本当に市民が情報を得られるから、室内で情報を得られる伝達方式の整備が市民の要望だと感じる。室内で聞くことが出来なかったので、ソフトの面で対応する、との事だが若い人はそれで構わないが、年寄りは不安ではないかと感じる。個別受信機もあるという事だが、室内で確実に情報を得ることを望んでいると思うが、なぜ個別に配備できないのか。個別受信機の貸し出し状況は。

総務企画部長.H24に撤去を検討した経緯がある。費用対効果を含めて効果がある分で対応している。防災無線が聞き取りにくい、という部分は調整しながら個別受信機を設置している。

網本.費用対効果が出てきたが、市民の生命と財産を守るという点で、各家庭に配備できないというのは良いのか。市民の皆さんが安心して生活できるためには、費用対効果は考えなくて良いのでは。

市長.ある程度は費用対効果を考えないことは当然のことだと思う。3~4割は電源を抜いているという実態もある。多額の費用をかけてやる必要はないと言う事で防災無線になった。決してお金という理由だけでやめた訳ではない。そのことについては、市議会でも議論を頂いて了解を頂いていると思っている。

網本.市長が就任してから防災無線になっている。運営費用が掛かるので防災無線1本でという経緯があったが、聞こえづらさがずっと続いている。屋内、屋外にいても聞こえることが目的であるため、H25に大村市では一斉伝達方針を作っている。消防団の車両、メール、サイレン、FMテレビと言う事で、災害を防ぐ方針で整備している。大村市はスピーカーを全方向性、双方向性に聞こえるスピーカーを整備している。五島市の場合は同じ機器を使っている。大村市はどうやったら聞こえるか、対応している。屋内で聞こえない場合はFMを配布してすぐに聞けるようになっている。五島市は災害無線一本で来ているが、なぜ屋内に聞こえるような配慮をしなかったのか疑問を抱いている。

市長.特に台風などは、NHKや民法を経由してテロップで流してもらう。可能な限りの手段、マスコミはやらせてもらっているつもりでいる。

網本.つもりじゃなくて、解決してもらわないといけないと思う。お金はかかると思うが、色々な財源があると思っている。整備しないと安心して生活出来ないと思っている。今後この件に対してどう取り組んでいくのか。

市長.FMは現在協議中だが、FMは範囲が狭いので部屋の中でも場所によっては聞こえない。全く聞こえない所が沢山あり、久賀、奈留では殆ど聞こえない。市内一円を網羅していないので、防災行政無線を主なものとして、聞こえないものは手だてを講じていく事を考えている。

網本.聞こえない所は、FMコミュニティ、今後どのような対応をしていこうとしているのか。

市長.FM放送局が出来て伝達手段が一つ増えたと認識している。五島TVには出資しているので、民間主導でリスナーや範囲が広がる事を期待している。

網本.屋内でも確実に聞けるように対応して頂きたい。

市長.災害の時には情報はお届けしている。見るか、聞かないかは、ご自身で情報を取りに行く事が必要。使えるものは総動員して市民にお伝えをしている努力はしていると自負している。

網本.市民はそういうときに聞くと思う。市民が聞くようにせんといかんというのはおかしいと思う。小さな文字で災害に関するはっきりしたものをやらないといけない。情報を流して常にスイッチをつけてくださいという情報も必要だし、市民に失礼だと感じる。

市長.緊急時の災害情報はお伝えをしている。スイッチが入っていない、寝ていたという方を想定してあまねくやるかは、限度があると思っている。使えるものはすべて使ってお伝えをしている。テレビをつければすぐにわかると思う。

網本.することをしてからの話である。現状、市民が聞こえない、屋内で聞こえないと言う事を聞いているので、市民が安心するような体制を築いていただきたい。市民の皆様が出している情報に対して聞こえるような状況を作って下さいと言っている。発信はしていないと言わないが、災害は実際に起こっている。どのように住民にいち早く伝えるかという事に対して、住民の不安に向き合ってほしいと思う。対応するためには、FM放送をどのようにやっていくのか。

市長.市民への情報手段が一つ増えたと言う事で準備をしている。

農業行政について

タマネギ、麦等の島内消費の現状と年間使用量確保について

網本.館内視察を行い、五島に合同会社が出来ている。その時に、ごとの視察をしたときに、工場長から玉ねぎ、小麦を五島で調達出来たらよいと聞いた。島内で消費が出来たらよいと思うが、現在たまねぎ、麦の生産状況は。

産業振興部長.通告の中では消費量。消費量は県・市で把握していない。農畜産振興機構の調査によると、消費量が5kgとなっている。年間175tが消費される計算。たまねぎは採算性が悪いため、農協でも取り扱っていない。市内では自家消費が多い。販売量は把握していない実態。麦は契約栽培で島外に出荷されている。市内で販売されるものの多くは市外から確保している。

網本.国・県・五島市が施設を確保している。民間の消費量が少ないが、ごとは玉ねぎが月に2t必要だと聞き勿体ないと感じた。生産量を上げれば一つの活性化になると思っている。島内で工場があり、年間24tの必要量があれば、乾燥施設に置かないと年間使えない。市民が玉ねぎを自家消費しているのであれば、販売することで農家の所得に繋がるのでは。五島市の野菜生産量を増やすことが方向性ではないかと感じるがどうか。

産業振興部長.市内で離島活性化交付金で事業所が出来ている。事業者は農業者・水産業者とタッグを組んで組合を作り運営している。ごとは自前でやっているが、玉ねぎが年間必要であれば橋渡しはしなければいけないが、タッグを組んでやることは情報共有しながら進めていきたい。

網本.せっかく加工場が出来たので、その中で原料がどう使われているか分析し、五島で出来るものは五島で生産することが大事。工場、農協、生産者を合わせて供給できるように農業政策を考えて頂きたい。五島の農産業の活性化に繋がるが、市長の考えは。

市長.五島で取れたものは五島で加工にうまく回ればよいが、生産者側は高く売りたい。加工する側は安く仕入れたい。玉ねぎに特化した産地は大規模に生産コストは安い。五島では小規模でコストが高くなる。今の仕組みがある中で、従来よりも新鮮で安く手に入ればそういった形態になると思う。

網本.国も世界中も、大量生産から安く仕入れるのも今の流れではあるが、島内で作って島内で消費する。納得して出来る状況を作ってくことが大事。今は日本の自給率をどう上げるかという状況。五島市内で自給率を上げることが方向性であると思う。五島市内で自給するためには、五島市内の農業政策に含まれると思う。いかに、島内で経済が回るかを中心に考えてもらいたい。今後の課題としてぜひ念頭に置きながら農政を進めてもらいたい。

鐙瀬地区畑地帯総合整備事業の現状について

網本.計画している事業は。

産業振興部長.畑作農業経営の体質強化のため、基盤整備を行い、経営安定に資する体制の整備を県が主体となり進めている。事業規模は30.9haとなっている。作物は飼料作物、葉タバコ、大麦が生産されている。

網本.作物は分かった。農産物については水が大事なことだが、過去に計画された崎山地区が中止となった経緯は。

産業振興部長.平成5年から14年まで調査設計が行われた。奥の木場にダムを建設し、県営事業で上崎山、大津、大浜を整備して農業用水を引くものだった。地権者の同意が得られず事業が中止となり、H15に中止となった。

網本.その時してもらえればよかったとの声を聞く。農業は水が大変重要。現在の鐙瀬地区の灌漑の計画はあるのか。今後はしないのか。

産業振興部長.灌漑用水は、作物があまり水を必要としないので、要望が上がっていなかったので整備の方針は決まっていない。

網本.水の要らない農業と理解してよいのか。

産業振興部長.ご指摘の通り。

網本.広大な農地があるのにもったいないと感じる。奥の木場、水源が沢山あると思うので今後の計画として頭に入れてもらいたい。

観光施設の現状について

久賀島観光交流拠点センターについて

網本.キリシタン物語のコースに組み込まれておらず活用されていないと聞くが現状の状況は。

地域振興部長.観光協会に尋ねたところ、H30~R4まで昼食会場として利用。半年ごとにコース内容を見直し、今年4月~は組み込まれていない。殉教の歴史を巡る牢屋の窄により多くの時間を割きたいとの理由であった。

網本.交流センターは使わないとの答弁だが、当時は情報発信をする重要な交流拠点として開設されたと答弁があった。今後はどのように久賀の交流センターを活用していくのか。

地域振興部長.指定管理者である久賀島ファームの自主事業として、昼食の提供などを行ってきた。売上はH30年153万、H31は198万、Rはコロナで減り、20万、55万に留まっている。指定管理者と連携し情報発信を図りつつ、来訪者増につなげていきたい。キリシタン物語以外のツアーについても来訪して頂いている。関連団体と連携しながら来訪増につながる取り組みをしたい。

網本.時間的な余裕に加えて、食事が途中からお客さんに良くないとの声を聞く。予約も3日前までで連れていきずらい。情報発信といったが、どのような発信をしていくのか。H31~魅力推進プロジェクトが組まれた。補正の中で売り上げ増加に繋がる支援を行うとしている。昨年度は魅力推進プロジェクトはどうだったのか。

地域振興部長.情報発信はHP、展示物、リピーターを増やす取り組みをしていきたい。魅力化プロジェクトは実施しているが、産品の売上になるが、コロナで伸び悩んでいる現状。計画は公表できないが、魅力ある施設を作っていきたい。

網本.お客がいないと売り上げも立たないし、飲食も物産も厳しい。H31~魅力推進が行われているが、予算金額と効果は。

地域振興部長.事業費は手元にない。販売実績は産品が58万2千円。

網本.スタートは素晴らしい目標を掲げるが、その後のチェックがなされていない。H30にオープンし決算の要望は「利便性や快適性の向上を図られたい」と要望したが、その後の対応は。

地域振興部長.久賀島は展示物を変えたり整備を進めて、受け入れ態勢の充実を図ったがコロナで中々数字が伸びなかった。事業費は3年間で600万円。

網本.施設は出来た、その後のチェック体制、活用がだんだん弱くなると感じている。今後、交流センターが出来たのから観光にどう活用するかを考えて頂きたい。団体のツアー客が寄らなくなると、売り上げも食事もなくなる事が明瞭。今後そこをどうしていくのか。せっかく大きな金で作ったので、しっかり取り組んでほしい。

奈留島世界遺産ガイダンスセンターについて

網本.奈留島にお金を落とすことに全力を言われているが、中々厳しい状況。日程が詰まっているので、交通面が改善されない限り、久賀も奈留も同じだと思っている。地元経済に恩恵がある仕組み、どのような考えを持っているのか。

地域振興部長.観光協会のツアーの話をしたが、昼食を奈留島にした。市街地を通って江上天主堂のルートを作成した。ガイダンスセンターを通って江上教会、4月から出来たと感じている。

網本.市長の考えは。

市長.久賀と奈留の交流センターは2つの世界文化遺産があり、世界遺産の概要が分かる、それぞれの地区の布教の状況が勉強できる、という事で整備をした。世界文化遺産として維持していくためには必要な施設だと思っている。来ていただいて、地域活性化を目標としていることは変わりない。これからというときにコロナで人の交流が途絶えた。出来るだけ多くのお客さんに呼び込み、この2つのセンターも目的を達成できるようにやっていきたい。