【2022年3月/長崎県議会議事メモ】小林克敏議員

長崎県議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、時間がかかります。

そこで、議事メモを残しています。

※内容は正式な議事録ではないため、発話の全てを反映しておらず、必ずしも正確でない箇所もあります。

1.知事の政治姿勢

(1)立候補の経緯から当選までを振り返って

小林.541票の僅差で新たに大石県政が誕生。僅差をどのように捉えているか?

大石.3期12年の実績を評価している。支持する声が結果に表れたと思う。多くの県民の皆様の理解を得られるようにしていきたい。継続すべきは継続し、行動力を活かし新たな視点を盛り込み、県政を更に発展させる所存。

小林.3年前に事業所を訪ねて来て、衆議院選挙に出たいと申し出た。昨年12月は1区から応募した事に驚き、選考から外れると2区に応募して更に驚いた。政治姿勢として、1区、2区という異なる選挙基盤を転々とする事は理解できない。大石知事を理解する上でも、なぜこのような事になるのか聞きたい。

大石.なぜ政治家を目指したのか?医師として働く中で、医療だけでは救う事が出来ないケースを見て、公助の在り方を根本的に変えなければと思ったことがきっかけ。国政でしっかりと政策を進めていくという観点で国政にチャレンジをした。国政ではなく県政に視点を変えたが、大本の目的は変わっておらず、長崎県ふるさとのためにしっかりと力を尽くしていきたいと思い、知事選挙に立候補した。

小林.私はそんな事を聞いていない。3区に出たいと思っていたが、1区、2区という形で都市型、農村型という背景を考えても理解できない。8代目の知事になった。人柄、政治姿勢を正しく理解して、リーダーとして答えてもらいたい。

大石.1区、2区と選挙区が変わった事について、1区でチャンスがあった。結果はご縁がなかったが、2区でチャンスがあったという事で、妻の地元が小浜で地縁があったのでチャレンジをさせて頂いた。

小林.今まで色々と見てきたが、こんな事はなかった。3区で小林を振ったのはこういう理由だと述べた方が良い。不思議に思っている方も沢山いるので、論理整合を積み重ねて頂きたい。

(2)知事の公約及び理念と就任記者会見の内容について

小林.いつも故郷の事を想い恩返しをしたいと情報発信しているが、これはあなたのメッセージですか。

大石.詳細にどの発信か分からないが、率直な故郷への思いを述べたモノだと認識している。

小林.あなたのSNSで、「霞が関にいても故郷を思い、恩返しがしたい」と述べている。当選された今でも流してることを知らないのか。明確な答えが出来ないのは何なのか。

大石.私が故郷を思って帰る事をお話した動画。

小林.いつの日か長崎に帰り恩返しがしたいと言っているが、長崎のためにという事か。

大石.必ずしも選挙だけでなく、元々国の仕事が落ち着く目途があったので、長崎のために力を尽くしたいと考えた。

小林.長崎で一旗揚げたいという想いではなかったのか。長崎に尽くしたいか、イエスかノーか。

大石.長崎のために尽くしたいという想い。

小林.本当に長崎に対する想いは真実か?昨年の衆議院選挙で1区、2区で手を挙げたが、その直前に東京13区で立候補するために手を挙げたことは事実か。矛盾を感じるがどう説明されるか?東京13区の公募で選ばれていたらどうしていたのか?

大石.正確には1区、2区の後の事であり、関係者から力を貸して欲しいと言われたことは事実。国政に行けば長崎・国政のために仕事が出来ると思っていた。結果としてご縁がなかった。

小林.13区に出たことは間違いないか。

大石.声が掛かり応募した事は間違いない。

小林.知事を目指す行動とは裏腹である。各選挙区を回り、国会議員志望であったと考えられる。知事になりたいと思うならば、衆院選挙に応募しないはずだがどうか。

大石.正直、知事は衆議院議員の時、現実的な考えではなかった。衆院選挙の後に、長崎に力を尽くすために、年度が終われば長崎に変えるという中で、チャレンジする事が出来たのは真実。

小林.国政を狙った事は事実。県民から「空き家があれば大石は行くぞ」と言われている。知事選挙に敗れていれば参議院議員に出るのではないかという話もかなりあるくらい。腰を落ち着けてやってもらう事をお願いしたい。

霞が関にいてもいつも故郷を思っていたと確認したが、実際にはどの期間いたのか?

大石.R2年の4月1日~R3年の3月末まで。大まかに1年。

小林.千葉大学から出向したのではないか?

大石.退職し、厚生労働省の国家公務員として勤務していた。

小林.厚生労働省に居ますか?と調査をしたところ、まだ13区の時になぜ公募から落ちたのか、12月20日に元官僚出馬とあった。戻って来た場合、職責は元官僚とはならないと理解しているが、それで良いのか?

大石.厚生労働省には千葉大学を退職し、国家公務員として勤務していた。

小林.なぜ名簿がないのか。13区で落とされた背景が色々とある訳です。千葉大学から厚生労働省に1年間いただけで官僚だとおっしゃることは理解できない。出向は一般的に2年と言われているが、なぜ1年だけだったのか。当選して1か月たつが、経験が少ない事を不安視する声もある。どう考えるか。

大石.R3年度に勤務していた所は厚労省、文科省、通産省が合わさって出来たところであり、厚労省の人事の中で動いていた。政治経験の不安視はしっかりと尽くす中で不安を解消していきたい。

小林.衆院参院になれば勉強する機会がある。130万県民のリーダーになるが、トータル2万人の組織の長になる。行政経験・政治経験がない事を不安視する声が多い。そういう点から考えれば、しっかり頑張ってもらう事を期待したい。

公職選挙法について、目に余るような汚い選挙運動が繰り広げられたと批判が高まっている。確認団体のポスター、ビラは39歳との記載、メガネのシルエットのビラ、チラシは今まで見たことがなく、見苦しい行為だと言われている。

二連登りも数多く掲示され、下半分を見えなく掲示していたと認識している。二連登りとは言えず公職選挙法違反になると思うが、一般的な見解を。

選挙管理委員会委員長.二連登りは、演説会告知のために使用するものであるが、のぼりの一部を見えなくする形で個人のモノと認められる場合は、法律の適用を受け、大きさ、証票の貼り付け義務に抵触すると認識している。

小林.1人だけの顔だけ見えるように加工した場合、証票を貼って1か所に何本も立てる事は悪質な公選法違反だと考えるがどうか。

選挙管理委員会委員長.個人の政治活動と認められる場合は、公職選挙法に従わないモノは違反になると認識している。

小林.「正常な知事選を実現する会」が、違反行為の告発を申し出ており、調査するように申し出を出している。目的の為なら手段を択ばない方法は、品格にかけると考えられるがどうか。

大石.選挙管理委員会からの答弁があったが、ご指摘の内容が分からないが、明らかな場合は良くないと認識している。

小林.下が縛られた、顔と名前のポスターである。(資料提示)。メガネのシルエット、これは誰ですか?公職選挙法では出し切れないが、39歳医師と書かれてメガネも良くできている。県民の皆様から見れば、率直に言って初めて。手段を選ばないやり方である。品格が求められる。

夜のYouTubeをやっているが、動画で「これは誰ですか」と述べている。

小林.コロナ対策の即戦力であるとアピールしている。具体的な経験・実績はどのくらいだったのか。

大石.最初の熱帯学研究所は1年間、研究に携わった。呼吸器感染症で基礎研究を行った。厚労省は1年間であり、関係省庁・行政と連携して医療体制の構築を行った。

小林.答弁を棒読みするだけではいかんと思う。中々明確に返ってこない。コロナ対策の最前線にいましたと、専門家ですと言えるのかと尋ねている。YouTubeの配信において、産後鬱が専門であると発言している。投稿されたネットでも、発達障害の精神科医だと分かる。

精神科である事よりも、「コロナと戦う医療専門家」と述べられている。県民の関心事であるため調査している人もいるとも聞く。コロナ対策の陣頭指揮を執っているのか。未だに終息の兆しが見えない。専門家としてどのように考えているか。県独自の対策をとアピールしたが、専門家として県独自の対策とは何か。

大石.幾つか要素があるが、コロナに対する経験は1年間しっかりと対応し、経験を積んできた。経験を踏まえての貢献は、様々な要素がある。幅広い判断が求められるが、地域の状況を見ながら、経済、医療のリスクをどう取るかという点で、貢献できると考えているので、今後の対策にも反映させていきたい。

小林.多くの県民が知事に期待しているので、応えなければいけない。コロナに対する知見について、中村知事とどう違うのか。あなた自体の、コロナの専門家としての意見が見えない! 知事が明確な発信をして、コロナの現場で戦う専門家であることを見せつける必要があると考えるがどうか。

大石.コロナを完全になくすというのは現実的でない。共生する中で安心・安全に暮らす社会づくりが責務だと思っている。専門家としての力量が見えてこないというご指摘だが、払拭していけるように全力を尽くしたい。

小林.全く何も答えていない。こんな有難い場がある。県民に安心を与える専門家としてどのようにやっていくのか、明確に答えるべきだと思う。

大石.コロナ対策は具体的に沢山ある。関係部局とも進めている。状況に応じて必要なモノ、最善のモノを実行していきたい。

小林.「なるほど専門家バイ」と、唸らせてもらえると思っていたが、そうはならない。正直ながら専門家なのか、前線で戦ってきたのか見えない。

アルコール一律規制はしませんと言い、SNSで批判していたと聞いている。総務部長の答弁は、当時から中村知事も発言していたと記憶している。部長答弁では認証基準に問題なく、運用が不徹底だったと述べている。昨日の答弁に対する見解は。

大石.認証店・非認証店に差があったのは、認証店の対策が不十分だったと認識している。当時はそういう判断だったと理解している。

小林.その時の判断が正しかったのか、正しくなかったのかを聴いている。専門家らしく話をしてもらいたい。

大石.判断の正しさではなく、正確にそういう状況だったと理解した。認証店、非認証店の両方とも感染者が出たと認識している。

小林.認証の有無に関わらずクラスターが発生したと。

新幹線のマニュフェストを見ると、「現職知事による対話の姿勢の欠如によるものです。知事自らが対話する事で解決する」これは誰が書いたのか?

大石.どこの文章か分からないので、お答えできない。

小林.人に書かせたのか。自分で書いたんだな?マニュフェストの中に、「現職知事の~」と書いている。何の根拠で書いているのか?これは事実か?

大石.確認団体が発行したものだが、コミュニケーションの不足が一因だったと認識している。意思疎通の機会を得ていきたい。

小林.何を根拠に書いているのか?

大石.確認団体が発行しているが、私の認識においても意思疎通が不足していると思っている。

小林.確認団体が公約を出してもいいのか?

大石.私が判断するところではないと認識している。

小林.しっかり認識し、あなた自身が書かなければいけない。中村知事がどれだけ努力して新幹線の理解を得ようと考えているのか!間違いだったら謝罪しなさい。

大石.前職がシッカリと努めてきたことは敬意を表したい。ただ、私の認識としてはもっと意思疎通すべきだと思っている。

小林.一次産業の言及がなく、不安視する声もある。農業産出額が減少する中、10%の成長を果たした。農家一戸あたりの面積は小さい。

課題を知事として勉強して頂き、自覚を持っていただく事を要望して終わります。

(3)県人事について

2.その他