【五島市】令和3年3月議会定例会施政方針/3.五島の魅力を発信し、世界に誇れる“しま”をつくる

五島市では、議事録が公表されるまでに数か月かかりますので、

3月9日に市長から公表された「施政方針」をご紹介します。

以下、「見出し」以外は原文通りとなります。

【五島市】令和3年3月議会定例会施政方針/2.五島の恵みを活かし、雇用を生み出す“しま”をつくる

五島の魅力を発信し、世界に誇れる“しま”をつくる

【観光による交流拡大】

平成30年、令和元年と2年連続過去最高を記録した観光入込客数は、 コロナの影響により前年比51%減の12万3,703人となり、観光消 費額は、前年より約46億円減少し、46億1,200万円と試算してお ります。 昨年は、コロナの影響により大変厳しい1年でありましたが、緊急事態 宣言の解除後を見据えて旅行会社等と協議を重ねた結果、GoToキャ ンペーンの追い風もあり、年末年始にかけて約50件の旅行商品が造成 されました。その後感染が再び拡大し、中止となるケースもありましたが、 観光地としてのニーズは依然として高いと感じております。

引き続き、観光素材や体験メニューなどの磨き上げと充実を図りなが ら、有人国境離島法の滞在型観光促進事業を最大限に活用し、情報発信、 旅行商品造成等に積極的に取り組んでまいります。 また、宿泊施設等において実践されている、チェックリストによる日々 の確認を促すなど、感染防止対策にも積極的に取り組むとともに、来島し ていただいた方に心からの感謝の想いと「最大限のおもてなしの心」で対 応してまいります。

修学旅行生の受入れについては、これまで約8割を体験民泊で受け入 れておりましたが、令和2年度はコロナの影響のため、ホテル等への宿泊 と五島ならではの体験プログラムにより、7校、353人を受け入れまし た。 五島市体験交流協議会及び会員である民泊受入家庭との協議を重ねた 結果、令和3年度においても、引き続き「修学旅行実施前の1か月以内に 新規感染者が発生していない地域の学校のみを受け入れる」との方針を10 確認したところであります。

なお、今後の状況を見ながら、この方針を見 直す予定としております。 外国人観光客に関しても、コロナの影響により受入環境は依然として 厳しい状況にありますが、コロナ後を見据え、2名の国際交流員を中心に 海外に向けた情報発信に努めてまいります。 県と連携を図りながら、安全対策、路面標示・案内標識の設置など自転 車走行環境整備を行い、福江島を一周するサイクリングコースを設定し、 自転車を活用した観光地域づくりと地域活性化を図ります。

五島つばき空港を有効に活用し地域活性化を図るため、今年度、給油体 制の構築等に係る調査事業を実施しており、今月中に報告書をまとめる 予定でしたが、コロナの影響もあり、来年度に整理することとなりました。 今後、早急に整理を行い、その報告内容をもとに、来年度以降、地域活 性化につながる効果的な事業等の実施に取り組んでまいります。

【ジオパーク構想の推進】

「五島列島 大陸との懸け橋」をテーマに取り組んでいるジオパーク 構想については、令和3年度の日本ジオパーク認定申請に向けて準備を 進めております。 大陸由来の砂や泥で構成された五島層群とその後の火山活動などによ りつくられた景観の素晴らしさ、大陸や大地の影響を受けて育まれた自 然や歴史、人々の暮らしの豊かさは、五島列島ジオパーク構想の大きな魅 力であります。

これらの多様な地域資源を守りながら活用することで、五 島の魅力をさらに高めたいと考えております。 ジオパークを使った活動も広がりを見せており、民間団体である五島 自然塾による環境保全と活用のプロジェクト、五島高校での小学生向け 漫画の製作、五島南高校のジオパーク活動、福江中学校によるTシャツの 製作など積極的に取り組まれております。

ジオパーク構想の拠点となる鐙瀬ビジターセンターの整備については、 現在、設計業務を進めております。市内に点在するジオサイトと連携した 五島の魅力を伝える場や市民の皆様の憩いの場となるよう、来年春の開 館に向け準備を進めてまいります。 双日株式会社によるホテル建設もまもなく着工されます。鐙瀬地区が 市民の皆様や観光で訪れる方々にとって魅力ある場所となるよう、引き 続き整備に取り組んでまいります。

 【UIターンの促進】

コロナ禍による社会構造の変化を機に、地方への移住を検討する人が 増えております。2年連続の社会増を達成した要因として、UIターンの 促進が挙げられますが、専任の移住相談支援員による親身かつきめ細や かな対応に加え、令和2年度はオンラインによる移住相談会の実施やS NSの導入による情報発信を強化したことにより、2月末までに前年同 時期(91世帯175人)を上回る103世帯189人の方が移住されて おります。

コロナ禍で移動が制限される中、SNSを活用して移住を検討する人 にいち早く情報を届け、下見の代わりとなる動画を発信して五島市の日 常を感じ愛着を高めてもらうことにより、さらなる移住者の増加を図り ます。また、移住者同士の交流会を開催し、生活への不安の解消に取り組 みます。

テレワークの進展により、働き方・生き方・住まい方が大きく変わろう としています。休暇を取りながら旅先で仕事をする「ワーケーション」や 「二地域居住」が注目されておりますが、五島市は昨年度から取り組んで おり、市内においても民間による施設などの環境整備が進んでおります。

地域間競争が激しさを増す中、訪れる人と受け入れる市民の皆様の双方 が満足できるような取組を進め、継続的な関係性を構築することで、その 後の移住や五島市での創業につなげてまいります。

【スポーツを通じた交流拡大】

今年開催が予定されている東京オリンピック・パラリンピックは、徹底 した感染対策により、これまでとは大きく異なる大会運営が予想されま すが、世界中の人々がスポーツのすばらしさを再認識する絶好の機会で あります。その機運に乗り、五島市においてもさらなるスポーツの振興と 交流拡大を目指してまいります。

五島市での聖火リレーは、5月8日に行われる予定です。丸木漁港福江 魚市前をスタートし、商店街本町通りを経由して福江小学校グラウンド がゴールとなります。市民の皆様や子どもたちにとって記憶に残る催し となるよう関係機関と連携して取り組んでまいります。 スポーツ合宿については、交流人口の拡大と市民の競技力向上を図る ため誘致活動に力を入れておりますが、令和2年度はコロナの影響によ り受入れが激減しました。

今後、感染症の収束後を見据え、過去に来島し12 ていただいた団体はもちろん、新規の団体に対しても積極的に誘致活動 を行ってまいります。

【広報戦略】

広報戦略については、「五島市PR指針」に基づき、効果的かつ戦略的 な情報発信に努めてまいりました。 今年度は、コロナに関する広報を中心に、広報誌やホームページなどを 活用し、情報発信を行っております。また、LINEによる情報発信を開 始し、ユーチューブによる動画配信など、新たな情報発信ツールの活用も 行っております。 今後も新たな情報発信ツールを活用し、さらなる五島市の知名度向上 に努めるとともに、市民の皆様への積極的な情報提供に努めてまいりま す。

(続く)

【五島市】令和3年3月議会定例会施政方針/4.安全・安心で住みやすさ日本一の“しま”をつくる

 

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